2012.06.21

「萌え」とは何か? 定義してみる

「萌え」とは何か? 定義をしてみたいと思います。

「萌え」とは、動画のキャラクターなどの仕草などに好意を抱くこと。

ストーリーや文脈に依存しないことから、「萌え」は発生しやすい。

ウェブの「ハイパー・リンク」、ゲームの「隠れキャラ」とともにデジタル・コンテンツにおける三大発明の一つ。

いずれも、ストーリーや文脈よりも、「らしさ」が求められる。

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2012.05.03

NYタイムズの電子版が80万部突破

米新聞雑誌部数公査機構(ABC=Audit Bureau of Circurations)が、1日に発表したデータによると、2011年10月~2012年3月のニューヨーク・タイムズの平均部数は、電子版のおかげで大幅贈となった。

The New York Times Announces Strong Circulation Gains
http://finance.yahoo.com/news/york-times-announces-strong-circulation-130000898.html
For the six-month period ending March 31, 2012, The New York Times saw strong circulation growth according to the just released Audit Bureau of Circulations (ABC) report.

部数の内訳は、月曜日から金曜日までの平日版と、日曜版にわかれている。

平日版は、紙が77万9731部、電子版が80万7026部となり、電子版が紙の発行部数を史上初めて上回った。

また、日曜版では、紙が126万5839部、電子版が73万7408部となった。

紙は、平日版、日曜版ともに前年同期比で微減だった。

電子版が、2011年3月28日より有料化されたことと、ABCの新しいルールによって、平均部数は大幅に伸びた。ABCでは、1人の有料会員が複数の端末で電子版を利用する場合には、端末ごとに1部と数えるという。

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2012.04.30

英エコノミスト誌が発行部数などを公表

イギリスの老舗経済誌エコノミストは、米新聞雑誌部数公査機構(ABC=Audit Bureau of Circurations)の協力の下、4月30日に、北米地区における発行部数などを公表した。

ABC and The Economist Release the First Weekly Magazine Consolidated Media Report
http://www.accessabc.com/press/press043012.htm
http://www.accessabc.com/pdfs/economistcmr_0312.pdf

これによると、北米における紙と電子版をあわせた発行部数は89万3208部、エコノミストが閲覧できるアプリケーションの利用者数は25万5425人だった。平均の購読金額が105.11ドルであった。

また、エコノミスト・オンラインの一ヶ月のユニーク・ブラウザー数が359万2114人、一ヶ月あたりの総インプレッション数が1491万4663PVだった。

また、ソーシャル・ネットワークで共有された記事は、Facebookが100万9815、Twitterが227万9796、Google+が50万2118、Tumblrが4万3007、LinkedInが2万3003だった。

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2012.04.26

小沢一郎に無罪判決

政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴された小沢一郎に、無罪の判決が言い渡されました。

というわけで、過去に小沢一郎や、司法、政治について書いたエントリーを集めてみました。

▽『誰が小沢一郎を殺すのか?』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/04/post-cff7.html
〈システム〉の崩壊――日本のポストモダン Scene6
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/04/scene6-c9b2.html
▽『小沢革命政権で日本を救え』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/09/post-dad9.html
▽小沢一郎の行動原理がわかる本
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2008/09/post-409a.html
▽小沢一郎の視点
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/08/post-b314.html
▽小沢一郎と農協との戦いとは?
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/11/post-cfee.html

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2012.02.27

チェルノブイリの教訓とは?

1985年に起きたチェルノブイリの原発事故では、その4~5年後に、子供の甲状腺癌が多発するようになりました。

これは、チェルノブイリ原発が爆発したことによって放射性物質であるヨウ素が大気中にまき散らされ、雨に溶けて地中にしみ込み、それを牧草が吸収しました。

さらに、その牧草を食べた牛から摂れた牛乳を子供が飲んだことにより、放射性ヨウ素が甲状腺にたまり、それが子供の甲状腺癌の発生をもたらしました。

チェルノブイリ原発のあったウクライナは、内陸部ということもあり、ヨウ素を含む海藻などを食べる習慣がないため、恒常的にヨウ素が不足していました。このため原発から生じたヨウ素が子供の甲状腺にたまりやすく、それが癌の発生につながったのです。

事故が起きた当時は、このような経路で子供に甲状腺癌が起きるとは、まったく予想されていませんでした。

ですからチェルノブイリ事故の教訓は、「過去の経験からは予想もつかない経路で放射性物質が人体にたまり、癌などが発生するかもしれないので幅広く注意をしておくこと」である、と言えます。

もちろん「子供の甲状腺癌を心配すること」も重要ですが、そのことばかりにリソースを割きすぎることはやめて、いろいろな可能性に対処できるようにしておいた方が良いと思います。

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2012.02.07

平成維新とは?――日本のポストモダン Scene8

「平成維新」とは何か? 私なりの考え方を示してみたいと思います。

昭和の高度成長期以降、ながらく泰平の世が続いていた幕府(自民党経世会)と、それをサポートするお上(官僚)との蜜月関係も、平成の世に入るとじょじょに亀裂が入り始めていた。

また、ながびく平成不況によって、国民の間にも、経世会幕府に対する不満が高っていた。そこで名乗りを上げたのが、1970年代の角福戦争に敗れて以来、外様扱いされてきた清和会の下級武士、小泉純一郎であった。

小泉は、後に「YKKは友情と打算の二重構造」と語ったように、盟友だったはずのYKKを裏切ることで2000年11月に勃発した「加藤の乱」を鎮圧すると、返す刀で2001年4月の自民党総裁選に名乗りを上げた。「自民党をぶっ壊す」というキャッチフレーズで、国民的支持を集め小泉旋風を巻き起こすことで、経世会の橋本龍太郎をやぶり、ついに首相の座を射止めた。

小泉が「ぶっ壊す」と言った矛先は、実は、自民党そのものではなく、田中角栄、竹下登、野中広務と続いてきた、自民党を背後から支配してきた「経世会」に向かっていた。そして、当時の官僚たち、特に財務官僚は、長年の経世会との軋轢や、小渕政権以来拡大し続ける財政政策に対する懸念から、ひそかに小泉改革を支持していた。

つまり、お上(官僚)は、経世会幕府を切り捨て、小泉維新政府と手を組んだのである。

その結果、かつて無敵を誇った、あの経世会は、鈴木宗男が国策捜査によって逮捕され(2002年)、野中広務は引退(2003年)、日歯連闇献金事件では村岡兼造が起訴(2004年)、橋本龍太郎が引退(2005年、2006年死去)と、壊滅状態に陥り、ついには平成研究会津島派と迫力も何もないロートル派閥へと落ちぶれていった(にょーほほー)。

とまあ、ここまでが、明治維新になぞらえると、「戊辰戦争」(1968-1969年)といったところでしょうか。

官僚と手を組むことで、経世会という幕府を打ち破った維新政府の小泉純一郎は、その余勢をかって、新たな闘いを始めます。これが、「本当に郵便局の仕事は公務員でなければできないのか、民間人でやってはいけないのかと」と問うた「郵政解散」であり、明治維新になぞらえて言えば、国民皆兵制の創設、廃刀令、武士への俸禄廃止などの政策に反発して挙兵した、西郷隆盛ら士族と闘った「西南戦争」ということができます。

歴史上の「明治維新」では、士族が敗れて新しい時代に突入しましたが、では、平成維新ではどうなったのでしょうか? 

[参考]▽『日本中枢の崩壊』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/06/post-0342.html

小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田という歴代政権の流れを見ていくと、確かに維新派は郵政解散では勝利したものの、その後は官僚による巻き返しに押されているように見えます。要するに、いまの日本は、西南戦争で西郷さんが勝っちゃったような状態にあると言えます。

そして、いま大阪で巻き起こっている橋下旋風とは、西南戦争で負けてしまった維新派が、ふたたび体制を立て直して「平成維新」という錦の御旗を上げ直した状態である、ということができます。

橋下徹x堺屋太一『体制維新――大阪都』(文春新書)

まあ歴史の流れでいけば、維新派が勝つはずなんですけどね(笑)。

◆日本のポストモダン #8
自民党経世会と官僚による支配からの脱却
移行期間:2001年4月-

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2012.01.07

米ジャーナリズムにおける盗作・捏造事件簿――『捏造と盗作』より

高浜賛『捏造と盗作』に登場する、米ジャーナリズムにおける盗作や捏造を年代順に主要なものだけですが、まとめてみました。

1980年ワシントン・ポスト紙ジャネット・クック記者が8歳の麻薬常習者に関する「ジミーの世界」という記事を発表し話題になる。同記事は、翌年のピュリツアー賞を受賞したもののクック記者の経歴に虚偽があることがわかり、記事の捏造も発覚、米メディア界から追放された。2003年この事件をモデルにした芝居『ザ・ストーリー』が上演された。

1998年ニュー・リパブリック誌ステファン・グラス記者が6本の記事をでっち上げ、また、21本が部分的な捏造だったことが発覚。退社後グラスは"Shattered Glass(壊れたガラス)"という小説を執筆。これを元にした映画(邦題は『ニュースの天才』)も公開された。

2003年ニューヨーク・タイムズ紙ジェイソン・ブレア記者による盗作が発覚。同紙は、社内に調査チームをつくって調べたところ36本の記事で捏造と盗作があったことがわかった。解雇されたブレアは暴露本"Burning Down My master's House"を出版した。

2003年ニューヨーク・タイムズ紙リック・ブラッグ記者による盗作疑惑。ポケットマネーで雇った助手の行ったインタビューをクレジットなしで記事にした。

2004年USAトゥディ紙ジャック・ケリー記者の国際報道記事のうち8本が捏造、二十数本が盗作だったことが発覚。

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2011.12.22

英科学誌ネイチャーが選ぶ「今年の十人」に児玉龍彦東大教授

英科学誌ネイチャーは、科学分野で話題を集めた「今年の10人」( Nature's 10 )の一人に、東京電力福島第1原発事故に関して国会で政府の無策を批判した児玉龍彦東大教授を選びました。

▽Tatsuhiko Kodama: Fukushima's gadfly - Nature.com
http://www.nature.com/news/365-days-nature-s-10-1.9678

記事のタイトルにある“gadfly”は、本来の意味は「アブ」ですが、そこから転じて、「うるさい人」という意味もあります。

20112222kodama

記事では、7月27日に開かれた衆議院の厚生労働委員会に参考人として出席した際の、「7万人が自宅を離れてさまよっている時に、国会はいったい何をやっているのか」という児玉教授の発言を紹介。また、Youtubeにアップされた16分の動画が、100万近く再生されたことも報じています。

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2011.10.17

日立の高速鉄道にロンドン五輪モデルが……

2012年のロンドン・オリンピックに向けて、じょじょに盛り上がりを見せていますが、イギリスを走る日立の高速列車「クラス395」に、なんとオリンピック・モデルが用意されていることがわかりました……。

Class395_001

といっても、これは、ホーンビィ( Hornby: http://www.hornby.com/ )という鉄道模型会社が発売しているOOゲージの模型。一応、ロンドン五輪委員会の公認モデル、ということで、ロンドン五輪のロゴなどが車体に描かれています。

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アマゾンUKでも販売されており、現在の価格は139ポンド(1万7000円)から。

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・Amazon UK
http://www.amazon.co.uk/Hornby-R1148-Olympics-Express-Electric/dp/B003FGWHOI/

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2011.07.14

マードック帝国の落日

メディア研究に携わっている者にとっては、ルパート・マードックというのは、いささか悩ましい存在であった。なるほどビジネスという側面にスポットを当てれば、世界に君臨するメディア王として評価せざるをえないだろう。しかしまた、健全なジャーナリズムという視点に立てば、いろいろと物議を醸してきた存在であることは否定できない。

そして、先頃、ニュース・オブ・ザ・ワールドを廃刊に追い込んだ盗聴事件は、ビジネスを優先させすぎた結果と言わざるを得ない。これは、マードック帝国崩壊の序章となりうる事件だと思う。

サラ・エリソンによる『ウォール・ストリート・ジャーナル陥落の内幕』』(土方奈美訳、プレジデント社)は、2007年にマードックによって買収されたウォール・ストリート・ジャーナル紙に所属していた記者が、買収によってどのように紙面がかえられていったかを記録している。

ながらくウォール・ストリート・ジャーナル紙は、その親会社ダウ・ジョーンズの創業者一族であるバンクロフト家の支配から独立することで、紙面のクオリティを維持してきた。

しかし、部数拡大を最優先とするマードックは、紙面にも介入するようになり、ウォール・ストリート・ジャーナルらしい長い分析記事は減り、簡潔さが求められるニュース記事と派手なカラー写真で紙面は埋めつくされていった――。

《マードックが買収して以来、ジャーナルはピュリツァー賞を一つも獲得していないことになる。それ以前の一〇年は、わずか二年を除いて毎年少なくとも一部門では受賞してきた。》(p.385)

マードックの人となりについては、ジェフリー・アーチャーの「ファクト八十パーセント、フィクション二十パーセント」の小説『メディア買収の野望』(永井淳訳、新潮文庫)が詳しい。

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