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2006年3月

2006.03.31

デジタルな野球

3月31日に、日本のプロ野球セ・リーグが開幕します。私は、東海地方某県出身のため、地元のチームである中日ドラゴンズを応援しています。といっても、普段は、ほとんど忘れていて、ドラゴンズが優勝しそうなシーズンだけ応援するという、かなりいい加減なファンなのですが。

ドラゴンズは、1999年にセ・リーグで優勝した後、しばらく成績は良くなかったのですが、落合監督になってからは、優勝、2位と、2年連続してペナント・レースを争っています。そのため、2年前から、試合の経過や試合後の監督のコメントをインターネットでフォローするようになりました。

もちろんインターネットで得られるのは文字情報だけなのですが、それでも、「9回裏ツーアウト満塁、バッター福留、一球目はストライク・・・」といった情報を、刻々とフォローするだけで、それなりの臨場感はえられます。野球というのは、本質的には、局面局面を、デジタルに切り取ることのできるスポーツと言えます。つまり、インターネットとの親和性が高い。

これに対して、サッカーは、たとえば日本対エクアドル戦の経過を文字データだけでフォローしても、試合内容は、今ひとつよくわかりません。似たような局面が発生することも少なく、流れを無視して見ることのできないアナログなスポーツと言えます。つまり、テレビ向きと言えます。

WBCの盛り上がりを見ると、決して野球の人気がなくなったとは思いませんが、テレビ用コンテンツとして見ると、野球には、試合が終わる時間がはっきりしない、という致命的な欠点もあります。ですから、今後もテレビでの野球中継は、少なくなっていくのではないかと思います。

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2006.03.29

イギリスでTOEFL

イギリスにきてすぐの頃、ちょっとわけがあって、こちらでTOEFLを受けることにしました。

イギリスならば、TOEFLではなくて、IELTSじゃないの? と思う方もいらっしゃるでしょうが、当時の私は英会話がヘナチョコでして(今もヘナチョコです)、会話の試験が無いTOEFLを選んだわけです。

TOEFLは、アメリカの試験なので、参考書には、「アメリカ英語をできるだけたくさん聴くように」と書いてあります。もちろん、TOEFL用のリスニング・テープも持っていたのですが、それに加えてリスニングの量を増やしたい。しかし、ここは、イギリス・・・。その頃は、もちろんポッド・キャストなんてのもありません。

さて、どうしたものかと考えて、手に入れたのが、アメリカの短波放送が受信できるラジオ、29ポンドなり(当時の為替レートで4500円くらい)。

そのラジオのブランドは、"Matsui"。あれ、日本にこんなブランドあったかなぁ、と思ったら、なんとイギリスのDixonsという家電量販店のオリジナル・ブランドなのだそうです。日本メーカーのような名前をつけたら売れるだろうと考えたらしく、当時の日本でもっとも有名なスポーツ選手、巨人の松井の名をつけたんだそうです。

そのMatsuiのラジオ、いまも愛用しています。

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2006.03.27

ナンバー・ポータビリティ・・・日本では?

前回と前々回のエントリーで、世界各国のナンバー・ポータビリティ事情を紹介しました。私なりにまとめると、ユーザーにとってMNP(Mobile Number Portability)を行いやすい条件は、

<1>MNPの手数料が無料、または安いこと

<2>手続きが簡単で、それにかかる時間も短いこと

<3>各キャリアが積極的に顧客獲得に動くこと

の3つがあげられると思います。 ただ、MNPを行うには、移動する電話番号に関するデータベース管理などの費用がかかるため、ユーザーの負担をゼロとすると、その分の費用はキャリアの負担となります。また、手続きを迅速に行うには、事務処理に関するコストが、その分余計にかかることになります。

携帯電話キャリアが、MNPによる顧客獲得を積極的に行う場合は、中小キャリアや新規参入のMVNO(Mobile Virtual Network Operator)は、通話料値下げなどによるシェア拡大をめざし、すでにシェアの高い上位キャリアは、シェア拡大ではなく、ARPU(契約者一人あたり売上高)の高いユーザーの比率向上をめざす、というように戦略がわかれるようです。

さて、日本では、どうなるのでしょうね?

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2006.03.25

【特別レポート】ナンバー・ポータビリティ・・・スペイン、ドイツ、フィンランド

英国ロンドンで、21、22日に、ナンバー・ポータビリティに関するセミナー"Delivering Cost Effective Number Portability for Fixed, Mobile, FMC and VoIP Networks" (主催:Informa Telecoms & Media)が開催された。その発表の中から、スペイン、ドイツ、フィンランドの事例を紹介する。

●スペイン・・・ボーダフォンの積極策

London_025 スペインの事例について紹介したのは、 調査会社OvumのMarta Munoz Mendez-Villam氏。スペインでは、1999年にMNPが導入されたものの、当時、携帯電話の普及率は40%と低かったことから、そのインパクトは、それほど大きくなかったという。2005年になると携帯電話の普及率は100%に達したが、ボーダフォンは、顧客をつなぎとるための積極的な施策をとり、MNPの純増減数では常にプラスを維持した。

London_026 また、ARPU(契約者一人あたり売上高)の低いプリ・ペイド契約者の比率は、2001年は56%だったが、2005年には51%に低下し、全体のARUPの改善に貢献。また、2004年からは、Churn(契約者の他社への移動)の比率も、低下するようになった。スペインのボーダフォンは、NMPを効果的に活用し、また、顧客をつなぎ止めることにも成功したといえる。

●ドイツ・・・O2の戦略

ドイツの事例について紹介したのは、O2のMarkus Haas氏。O2は、もともとイギリスの携帯電話キャリアだったが、2005年にスペインのテレフォニカに買収された。ドイツでは、T-Mobile、ボーダフォン、Eプリュスにつぐ、4番手のキャリアである。

London_027 ドイツでは、2002年にMNPが開始されたが、MNPを行う際にユーザーが支払う費用が、22.50から116.00ユーロ(3150から1万6240円)と高額のため、これまでにMNPを行ったユーザー数は80万人と、携帯電話ユーザー全体の5%にすぎない。また、Tモバイル、ボーダフォンの大手2社が、MNPを積極的に宣伝していないことから、MNPの認知度も低い。その中では、4番手のO2は、顧客拡大のために積極的にMNPを活用し、シェアを伸ばしている。

なお、O2の実施した市場調査では、携帯電話ユーザーがMNPに払う手数料として、容認できる金額は10ユーロ(1400円)という結果が出たという。

●フィンランド・・・キャリア間の激しい競争

フィンランドの事例について紹介したのは、Numerot NumpacのMarkku Brummer氏。Numerot Numpacは、フィンランドの携帯電話キャリア各社が共同で設立した、NMPによって移動する携帯電話番号を管理する会社である。

London_028 フィンランドでは、2003年にMNPが開始された。510万人の携帯電話ユーザーがいるが、そのうち2003年から2005年の2年間でみると、少なくも一度はNMPを行った人は、210万人いるという(累計では300万人)。フィンランドでMNPの実行率が高い理由は、手続きが簡単、ユーザーがMNPを行う際に支払う手数料が無料、携帯電話キャリア間の競争が激しいことなどがあげられる。また、キャリアによる携帯電話端末へのインセンティブ(販売奨励金)が禁止されているため、端末価格に関して、大手キャリアが有利になることもない(ただし、3G端末に関しては2006年4月よりインセンティブが認められる)。

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2006.03.23

【特別レポート】ナンバー・ポータビリティ・・・各国の事情

ボーダフォンの日本法人が、ソフトバンクに売却された理由の一つとして、今年11月から日本でも開始される「ナンバー・ポータビリティ」によって、日本の携帯電話キャリア間の競争が激しくなることがあげられている。

では、実際に日本でナンバーポータビリティが開始されると、各キャリアにとって、どれくらいのインパクトがあるのだろうか? この点を考える上で、すでにナンバー・ポータビリティが実施されている各国の事情を知ることは重要だ。

英国ロンドンでは、21、22日に、"Delivering Cost Effective Number Portability for Fixed, Mobile, FMC and VoIP Networks" (主催:Informa Telecoms & Media)というセミナーが開催され、世界各国のナンバー・ポータビリティ事情が紹介された。

London_023 このセミナーの議長を務めたのは、スウェーデンのBoCa Consulting AB のCarin Johansson氏で、同氏は、基調講演もかねて世界各国の事情を簡単に説明した。以下は、その要約である。なお、ナンバー・ポータビリティ(Number Portability)には、携帯電話(Mobile Number Portability=MNP)と、固定電話(Fixed Number Portability=FNP)があるため、以下では、携帯電話のナンバーポータビリティについて"MNP"と表記する。

●シンガポールは、1997年7月にMNPを開始。MNPの手続きに7日間かかる。

●香港は、1999年3月にMNPを開始。MNPの手続きには1-2日間かかる。841万人の携帯電話ユーザーに対し、MNPを行ったユーザーの累計は、850万人(2006年1月時点、累計実行率101%)。これは携帯電話キャリア間で、通話料の値下げによる激しい顧客獲得競争が起こったためで、いくつかのキャリアは倒産寸前の状態に陥ったという。

●韓国は、2005年1月から、MNPを段階的に始めた。初めの半年間は、シェアの低い2社のみがMNPの受け入れを認められた。MNPの手続きは30分で済む。最初の1カ月で30万人がMNPを行った。

●台湾は、2005年10月から、MNPを開始。初めの2カ月で、2278万人の携帯電話ユーザーに対して、13万2000人がMNPを行った(2005年12月時点、累計実行率0.6%)。

●オーストラリアは、2001年9月にMNPを開始。MNPの手続きには、数時間から数日かかる。1842万人の携帯電話ユーザーに対して、305万9000人がMNPを行った(2004年5月時点、累計実行率17%)。

●アメリカは、2003年11月にMNPを開始。携帯電話と固定電話のナンバー・ポータビリティも行える。MNPの手続きは、2時間で済む。1億7000万人の携帯電話ユーザーに対して、1030万人がMNPを行った(2004年12月時点、累計実行率6%)。

●フィンランドは、2003年7月にMNPを開始。MNPは無料で行える。MNPの手続きは7日かかる。510万人の携帯電話ユーザーに対して、300万人がMNPを行った(2005年12月時点、累計実行率59%)。フィンランドでは、キャリアによる携帯電話端末へのインセンティブは禁止されている。ただし、3G端末へのインセンティブは、2006年4月から解禁される。

●デンマークは、2001年7月にMNPを開始。MNPは無料で行える。520万8000人の携帯電話ユーザーに対して、118万5000人がMNPを行った(2005年6月時点、累計実行率23%)。デンマークでは、携帯電話キャリア3社に加えて、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)が24社あり、激しい顧客獲得競争を行っている。

●ノルウェーは、2001年12月にMNPを開始した。MNPの手続きは5日間かかる。481万1000人の携帯電話ユーザーに対して、170万人がMNPを行った(2005年1月時点、累計実行率35%)。

●スウェーデンは、2001年9月にMNPを開始した。MNPの手続きは5日間かかる。900万人の携帯電話ユーザーに対して、150万人がMNPを行った(2005年12月時点、累計実行率17%)。

London_024 ●このほか、スペインはMNPが無料で行えるため、また、イタリアは初めて3Gサービスを開始したキャリアが積極的にユーザーを獲得しようとしたためにMNPを行った割合は高い。一方、ドイツはMNPの際にユーザーから徴収する手数料の額が大きいため、また、フランスは、手続きが煩雑な上に、1カ月から2カ月半かかることからMNPは、ほとんど行われていないという。

以上のことを踏まえて、Carin Johansson氏は、MNPを実行する人を増加させるために必要なことをあげた。そのうちカスタマーの動向に関するものとしては、MNPの手数料が無料か低水準であること、MNPに関する情報が多いこと、通話料金の体系がわかりやすいこと、手続きが簡単に行えること(ショップの数が多い、手続きにかかる日数が短い、カスタマーケアが充実している、など)、といった点があげられた。

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2006.03.21

フロッピーディスク75枚分のデータ

企業や政府関係者のパソコンから情報が流出した際に、新聞などでは、しばしば「フロッピーディスクxx枚分」という説明が加えられるのですが、いまどき、フロッピーディスクに換算することにどれだけの意味があるのかなぁ、と思いますよね。

ところが先日、昔のファイルをバックアップしたフロッピーディスク75枚のデータを、いま使っているパソコンに移し替えようとしたら、かなり大変なことになってしまいました。

というのも、最近のノートパソコンは、FDドライブがついていないので、以前使っていたThinkPadに外付けドライブをつけて、ギコギコとフロッピーディスクを1枚ずつ読んでいくはめになったからです。

75枚読み終えるのに、1時間くらいかかってしまいました。そういう意味では、「フロッピーディスク75枚分データ」というのは、大変なデータ量と言えるかもしれません。

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2006.03.19

ソニー・ヨーロッパのブラビア工場

London_022スペイン・バルセロナにあるソニーの液晶テレビ工場を見学してきました。ソニーの液晶テレビ『ブラビア』は、欧州でも販売が好調で、最近のシェアは15%近くにまで伸びているそうです。

『ブラビア』で使用される液晶パネルは、ソニーとサムスンの合弁によるS-LCD社で生産されているものです。しかし、ソニーの説明によると、同じ工場で生産されているものの、両社では、ラインが別で、品質基準も異なるのだそうです。また、画像処理技術も、ソニーの独自開発による"ブラビア・エンジン"が採用されているため、画質は、ソニーの液晶テレビの方が、サムスン製よりもずっと良くなっています。

ヨーロッパでは、40インチ以上の大画面テレビでは、いまのところ、まだプラズマ・ディスプレーの方がシェアが高いようです。ただ、欧州では、プラズマディスプレーの分野では、日本のメーカーは、あまり存在感は無く、LGフィリップスとサムスンが2強となっています。

これに対抗するべく、ソニーは、40-44インチは液晶テレビで、45インチ以上は、リアプロジェクションでシェアを拡大する方針のようです。イギリスでも、大量のスーパーボールがはね回るブラビアのTVCMが放映されて、話題を集めていますね。

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2006.03.17

ロンドンの金融街で無線LAN

ロンドンの金融街はシティと呼ばれ、世界の主要な金融センターの1つとなっています。

シティの広さは2.5平方km、登録されている人口は約2000人ですが、昼間の人口は35万人を超えているそうです。そしていま、このシティ全域で、無線LANを使えるようにする計画が進められています。

6カ月をめどに、建物の中だけでなく、道路標識や街頭などにも、無線LANのアクセスポイントを敷設するとのこと。

もちろん無料で使えるわけではありませんが、BTやボーダフォンなど、イギリスの主要なプロバイダーに加入していれば、それとほぼ同じ料金で使用することができます。

イギリスは、インターネット関連のインフラ整備は、日本よりもずっと遅れていたのですが、昨年くらいから、急ピッチで進められています。

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2006.03.15

テレビを見ながらチャット

London_020 ドイツで開催されたCeBitでは、シーメンスが、"Communication Services on TV"(COSE)というサービスのデモをやっていました。

これはデジタル地上波のテレビを見ながら、特定または不特定の相手と、チャットをしたり、メールや画像などの送受信が行えるサービスです。

テレビを見ながらチャットをする行為というのは、どれくらいの人がやっているのかはわかりませんが、でも、それなりのニーズは、あるような気がします。London_021

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2006.03.13

ちまたで数独がはやるわけ・・・知のパラダイムシフト

"SU DOKU"(数独=すうどく)というパズルが、昨年くらいからイギリスで、すごいブームとなっています。このニュースは、すでに日本でも紹介されているようですし、日本でも、SU DOKUを掲載する雑誌なども増えていますよね。

London_019 ルールは簡単で、縦の9列と横の9行、それから9つの正方形の中に、1から9までの数字を1つずつ当てはめていくというものです。左の写真は、CeBitで発表されたUltra-Moble PCにプリ・インストールされている数独ソフトの画面です。黒い数字は、あらかじめ書かれているもので、青い数字は解答者が入力したものです。

イギリス人は、もともとクロスワード・パズルが大好きで、新聞には、毎日かならず、クロスワード・パズルが掲載されています。そして、SU DOKUも、そのクロスワード・パズルと同じように新聞に掲載されるようになり、ブームとなりました。 新聞とペンを持って、あれこれ考えるというスタイルが、クロスワード・パズルとよく似ていて、クロスワード・パズル好きのイギリス人の心をがっちりつかんだと言えます。

でまぁ、この話は、これで終わりなのですが、あえて、「なぜSU DOKUが流行ったのか」について、さらに深く考えてみます。

そもそもクロスワード・パズルというのは、単語を知っている数が多ければ多いほど容易に解くことができる、という性質のパズルです。つまり、知識の量が多い=パズルが解ける=頭が良い、ということを意味していたわけです。 ところが、インターネットの普及により、知識や情報は、比較的容易に手に入れることができるようになりました。つまり、誰でも、豊富な知識を手にすることができるようになり、そのことが頭が良いことを意味しなくなってしまったわけです。そのような状況において、新たに、頭が良いことを象徴するものが求められ、それが数学的なパズルであるSU DOKUであった、ということができます。

日本でも、SU DOKUが流行るかどうかはわかりませんが、これからは、知識の量を競うものよりも、数学的な思考力を試すパズルやゲームが人気を集めるのではないのでしょうか。

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2006.03.11

ORIGAMIさわってきました

London_018 インテルのUltra-Mobile PC(UMPC)では、マイクロソフトのORIGAMIプロジェクトで作られた新しい入力方式が採用されています。それは、"Dial Key"と呼ばれる扇形のソフトウェアキーボードです。

サムスンQ1で試してみたのですが、これが慣れないとなかなか難しい・・・。

さわったのは英語のキーボードだったのですが、これがもし日本語入力となると、変換キーを押さないといけなくなるので、さらに文字入力が難しく感じられるかもしれません。

UMPCは、もう少し値段が安ければ、うちでテレビの前でごろごろしている時に、ちょっと調べものやメールのチェックをするために買いたいと思うのですが。

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2006.03.09

英ボーダフォンのサリーンCEOが講演

現在ドイツのハノーバーでCeBITが開催されています。8日の前夜祭では、英ボーダフォンのアルン・サリーンCEOが基調講演を行いました。

講演の中では、日本法人の売却については触れませんでしたが、ポイントだけかいつまんでおくと、

・GSMのインターオペラビリティ(相互接続性)が、携帯電話産業の成功をもたらした。

・これからは中国、インド、アフリカなどの新興市場が、重要になってくる。

・新しい技術やサービスの発展は、政府の規制よりも、顧客のニーズに主導された市場原理にまかせるべき。

いろいろと深読みできますね。

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2006.03.07

英ボーダフォンについて~背景に経営陣の対立?

英ボーダフォンに関する、日曜日の報道をまとめました。

まず、5日付けのサンデー・テレグラフ紙には、英ボーダフォンのアルン・サリーンCEOへの単独インタビューが掲載されました。

Vodafone plans record £5bn dividend

http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2006/03/05/cnvoda05.xml

その内容は、日本でもすでに報じられているように、ソフトバンクへの日本のボーダフォンの買収に関し、「交渉は3-4週間でまとまるだろう」、日本法人売却で得た資金50億ポンド(1兆円)は「株主に配当として還元する」というものです。

ちょっと気になるのは、サリーンCEOが単独インタビューを受けたのが、経済専門紙のフィナンシャル・タイムズ紙や、ビジネス・ニュースに力を入れているサンデー・タイムズ紙ではなかった点。うがった見方をすると、「インタビューには応じるが鋭い質問はやめて欲しい」というサリーンCEOの願望があるように感じられます。

では、その聞かれたくないことは何かというと、5日付けサンデー・タイムズ紙に掲載された記事に、詳しく触れられています。

Focus: Can I top up my mobile loss to £35bn? http://www.timesonline.co.uk/newspaper/0,,176-2069757,00.html

On Monday, and for much of the week, rumours swirled among Vodafone insiders that Sarin was about to be sacked in a showdown with MacLaurin.

先週、サリーンCEOは、マクラーレン会長と対立し、解任されるのではないかという噂が英ボーダフォン内部で流れた。(ただし、英ボーダフォンは、この噂を否定しています)。

サリーンCEOが、日本のボーダフォンの売却を決断した理由として、売却により得られた資金で株主への配当を増やし、そうすることで株主の支持を得て、自分のCEOとしての地位を固めようとしたのではないか、と見ることもできます。

いろいろな思惑が交錯しているようで、今後の成り行きが注目されます。

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2006.03.05

英ボーダフォンについてのまとめ

3日の午後(日本時間深夜)、「ソフトバンクが、日本のボーダフォンを買収する方向で交渉中」というニュースが飛び込んできました。このニュースの一報は、日本にいる記者がキャッチしたものらしく、その後のイギリスでの報道は、日本で流れているものとほぼ同じ内容でした。

英ボーダフォンに関する最近のニュースでは、2月27日に、主にドイツの事業などに関連して230億-280億ポンド(4兆6000億-5兆6000億円)の損失を計上するというものがありました。しかし、これは、帳簿上の処理にかかわるもので、キャッシュ・フローには影響を与えません。「損失を計上し資金繰りに困ったために、日本事業売却へ」ということでは無いようです。

これまでにも英ボーダフォンに対して、アナリストから「海外事業を見直したらどうか」という意見が出されていましたが、それは日本ではなく、アメリカのベライゾン・ワイヤレス(英ボーダフォンが45%出資)に関するものでした。

確かに、日本のボーダフォンは業績は停滞していたかもしれませんが、赤字ではなく利益を計上している、「ボーダフォン・ライブ」などに日本の携帯電話の技術を活用したい、という2つの理由から、英ボーダフォンは日本の事業を売却しないと、こちらでは見られていました。

ただ、金曜日に英ボーダフォンの株価は8.5%も上昇したので、投資家は今回のニュースを歓迎しているようです。

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2006.03.03

3G携帯電話内蔵のノートPC

London_016_1 某所にて、面白いものを見つけました。

それは、3G携帯電話を内蔵したノートPCです。富士通シーメンス・コンピューターズの『LIFEBOOK Q2010』というハイエンド・ノートPCで、5月に発売する予定です。

http://www.fujitsu-siemens.com/campaigns/lifebook_q2010/lifebook_q2010.html

London_017 この『LIFEBOOK Q2010』は、UMTS、つまりW-CDMA対応の携帯電話を内蔵しており、データ通信を行ったり、電話をかけることができるそうです。バッテリーを外したところに、SIMカードを挿入するスロットがあります。

5月に発売する予定ですが、限定生産で、価格は4000ユーロ(56万円)。日本でも、富士通が発売するかもしれませんね。

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2006.03.01

旅とIT ~また続き

格安航空会社の航空券は、すべてが格安というわけではありません。初めの何席かは、この値段、次の何席かは、この値段という風に、段階的にあがっていきます。

だから、安いと思ったチケットが、翌日に見たら値段が上がっていて、あせって予約してしまう、なんていうこともあります。

また、さまざまなイベントのある時期は、高めに値段が設定してあったりします。だから、「格安の席もある」というのが正確かもしれません。

また、スタンステッド空港などのロンドンから離れた空港を使用することが多いため、そこに行くまでの電車代、バス代、タクシー代などの交通費が余計にかかります。また、旅先に夜遅い時間につくと、その分、現地で一泊多く宿泊費を払わなければなりません。

だから、格安と思って、いざ旅に出ると、いろいろとお金がかかってしまうこともあります。

それでも、イージージェットなどの格安航空会社の登場が、既存の航空会社に与えたインパクトは大きく、ブリティッシュ・エアウェイズやエール・フランスの欧州便は、だいぶ安くなったような気がします。

また、インターネットで片道ずつ予約できるため、時間や料金を調べながら、行きはヒースロー空港発、帰りはスタンステッド空港着というような、旅程を組むこともできるようになりました。そういう意味では、かなり便利になったと感じています。

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