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2006年8月

2006.08.27

紙というメディアの限界(5)

紙媒体はスペースに制限がある、という欠点もあります。これに対してウェブは、無限に近いと言えます。

たとえば、どこかの会社が記者会見を行うと、紙媒体では、重要なところだけをかいつまんで要約することになります。しかし、ウェブのニュースでは、記者会見の細部にわたるやりとりを文章として掲載することができます。 特にIT系のニュースでは、ITメディア始め数社が、これを競ってやってくれるおかげで、記者会見の内容だけでなく、記者からどういう質問が出て、それにどう答えたかすら知ることができます。

ただまぁ、微に入り細をうがちすぎるきらいが無いわけではありませんが、それでも、細かいところまでフォローしてくれるので、その情報を知りたい人にとってはとても便利ですよね。要点だけをまとめて欲しいという人には、紙の方が良いのかもしれませんが、しかし、読者が長文の記事をブラウジングする能力って、かなり高くなっているような気がします。

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2006.08.25

紙というメディアの限界(4)

何かが書かれてから、読者のもとに届くのに時間がかかる、というのも紙媒体の欠点の一つです。もちろん、多少時間がかかってもかまわない情報も多いのですが、ニュースを扱った媒体となると、なかなか厳しいものがありますよね。

たとえば、2005年をにぎわしたメディア企業の買収に関するニュースでは、敵対的買収の発表、それへの対抗策、さらに、それへの対抗策という風に事態は二転三転していきます。

しかし、週刊誌などでは、記事の最終締め切りから、印刷、出版、配本に1-2日かかるため、その間の情報は誌面に反映されません。そのため、最も新しい展開をフォローし切れていない記事が掲載されることになります。ですから、ニュース・サイトなどで、事の推移をウォッチしてきた読者は、「これはいったい、いつの時点の情報をもとにした記事なんだろう」と考えこんでしまうことになります。

「このニュース、どこかで読んだなぁ」という「既視感」ならば、まだ救いがあるのですが、完全に遅れた情報に基づいた記事が、最新号に掲載されているのは困りますよね。

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2006.08.23

紙というメディアの限界(3)

少し前のことですが、コクヨ(株)が発行する情報誌『カタライザ』(CATALYZER)の依頼で、オランダにあるインターポリス(Interpolis)という会社のオフィスを取材しました。

インターポリスは、オランダの保険会社ですが、ティルバーグにある本社ビルの1階と2階は、ティボリ(Tivoli)と名付けられたオフィス用スペースのデザインがとてもユニークで、建築やデザインの世界では、よく知られた存在なのだそうです。(Googleで"Interpolis","Tivoli"で検索してみてください)。

そして、このインターポリス社は、フレキシブル・ワーク・プログラムというユニークなワーク・プログラムを採用していることでも知られています。このプログラムでは、すべての社員にデスクの割り当てが無く、出社したら自分の働きたいスペースで、自由に仕事を進めることができる、というものです。

これは同社のCEOも同様で、すべての社員は、朝出社したら、自分の荷物をロッカーに預け、かわりにパソコンと携帯電話を持って、仕事をしたい場所へと移動します。デスクにはLANのケーブルが用意されており、電子メールや社内用携帯電話で連絡をとります。もちろん、必要な場合には、会議室に集まって会議を行いますが、それ以外は、すべて自分のペースで仕事を進めることができます。

またフレキシブルなワーク・スタイルの延長として、週に1日以上、在宅勤務(テレ・ワーキング)も認められています。インターポリスでは、社員の業績評価を徹底することで、全体の生産性は上がっているのだそうです。

そして、インターポリスの担当者にインタビューをした際に、特に印象に残ったのは次のような言葉でした。

「紙の資料がたくさんあると、それを保管する場所が必要になります。そうすると、その場所の近くに、社員が固定されることになり、フレキシブル・ワーク・プログラムの妨げとなります。だから、完全なペーパーレスとはいかないまでも、極力、紙の資料を減らすような努力をしています」。

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2006.08.21

紙というメディアの限界(2)

とりあえず引っ越しが終わりました。疲れました。

ところで、いままでにも、紙媒体とウェブの違いついて自分なりに考えてきましたが、紙の方が歴史が長いし、自分の関わってきた時間も長かったこともあり、紙の側から見たウェブという視点にとらわれてしまっていたようです。

しかし、今回の引っ越しで実感しました。紙の資料は重いし、嵩張るし、整理を怠ると、どこに行ったかわからなくなるし。こうしたデメリットを乗り越えて、あえて紙媒体を使うメリットは、どこにあるのでしょうか? 

紙の方が長い文章をじっくりと読むことができる、いろいろと書き込みしながら読むことができる、ぐらいなものでしょう。つまり、紙のメディアとしての役割は、もう終わりつつあり、じっくり読んだり、書き込みしながら読むための道具(ツール)としての役割だけが残されているのではないか、と思います。

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2006.08.17

紙というメディアの限界

しばらく更新が滞ってしまいました。ごめんなさい。テロに巻き込まれたわけではありません。実は、いま引っ越しの最中で、ここ数日、荷造りに追われていました。もう腰が抜けそうです。

特に大変だったのは、本や雑誌、それらのコピー、報道資料、ウェブや電子メールをプリントアウトしたものなどで、これらを詰め込んだヘビー級のボックスが20個もできてしまい、運送会社のお兄さんにも、「こんな重いもの運べるわけないだろ。もうちょっと頭を使いなさい」と怒られてしまいました・・・。

私は、今回の引っ越しで、巷にあふれかえる情報を「紙」というメディアで受け止めることに、限界を感じました。もう無理です。駄目です。ため込むだけで処理し切れません。しかも、荷造りの最中に、「あの探していた本がこんなところに、この雑誌もこんなところに、おお、このデータが知りたかったのに・・・」と、紙の資料の抽出性の悪さも、つくづく実感させられました・・・。

では、どうしたら良いのでしょうか? というわけで考えてみました。

<1>書庫を作る←そんなおカネありましぇん。
<2>入手した本や資料はすぐに全部読んで暗記し、すぐに捨てる←これができるのなら苦労しませんよね。
<3>必要なところだけコピーをとったり、切り取って保存←ヘビー級の20箱のうち5箱はこれでした。
<4>必要なところだけスキャナーやOCRでデジタル化して保存←かなり時間がかかりそう。

とりあえず年内は、紙の資料の体積を減らす努力をしてみます。でも、どうやって?

過去にベストセラーになった、いわゆる「資料整理本」の多くは、「紙」というメディアを対象としたものでしたが、そろそろデジタル化を前提とした資料整理本がヒットする頃合いかもしれません。

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2006.08.10

イギリスの空港では手荷物の持ち込み禁止に

イギリスで、10日未明、飛行機テロの計画が発覚、18人のテロリストが逮捕されました。イギリス国内では、警戒レベルが最高段階まで引き上げられました。

また、イギリスのすべての空港で、手荷物の機内持ち込みが禁止になりました。持ち込めるのは、財布、医者に処方箋された薬、パスポート、航空券などですが、ポケットに入れるのは不可。透明なバッグなどに入れなければならないようです。

[参考]UK airports on high alert as terrorist plot uncovered

http://www.guardian.co.uk/terrorism/story/0,,1841140,00.html?gusrc=rss&feed=1

ノートパソコン、携帯電話やiPodなどの電子機器は、機内持ち込み不可。乗客は、すべてボディ・チェックを受けるとのこと。売店も閉鎖された空港が多いようです。イギリスに向かう便も同様の措置がとられるようです。

以下の注意がBA(ブリティッシュ・エアウエイズ)から出されました。

・どうしても必要が無い限りは、なるべく飛行機を利用しない

・見送りの人は空港に来ないように

・飛行機に乗り込むまでに、かなりの時間を要する

・すでに各便で、かなりの遅れが出ている

・キャンセルされる便も、多く出ることが予想される

[参考] http://www.ba.com/

BBCの報道によると、イギリスに向かう便は、すでに飛行中のものをのぞき、ほとんどがキャンセルされた、とのこと(すべてでは無いようなので、必要な方は航空会社で確認してください)。

空港管理会社BAAの記者会見がBBCラジオで流されました。「絶対に必要なケース以外は、空港に来ない」ように呼びかけています。また、液体の持ち込みが厳しく禁じられています。赤ちゃんのミルクは持ち込みできますが、飛行機に乗る前に点検されるとのこと。また、コンタクトレンズの保存・洗浄液の機内持ち込みは不可。その他の液体も、飲料・化粧品などを含め、すべて不可です。BBCでは、「摘発されたテロ計画に、液体の爆弾の使用が含まれていたのではないか」と報じています。

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2006.08.09

やっぱり「パケットフリー」では、ありませんでした(笑)

前回のエントリーで、英ボーダフォンのGPRSは「パケットフリー」状態と書きましたが、やっぱり違いました(笑)。データ使用量が2MBを超えたあたりから課金されるようになりました。理由は、よくわかりませんが、たぶん何かのミスだったのでしょう・・・。

今日、英ボーダフォンのショップによって、確認しましたが、やはりVodafoneLive!は、ブラウジング無料。GPRSは1MBあたり2.35ポンドですので、これはもう使用データ量を確認しながら使っていくしか無いですね。

また、英国外からかける場合には、Vodafone Passportというサービスもあって、一回電話をかけるごとに、0.75ポンド課金されるものの、通話料自体は、英国内でかけた場合と同じというものです。これを使うと、多少は安く国際電話をかけることができます。

あと問題となるのは、英国外でメールのチェックなどのためにGPRSを使う場合ですが、これは現地でGPRS使用可能なプリ・ペイドのSIMカードを購入するくらいしか手はなさそうです。しかし、プリ・ペイドのSIMカードも、1000円~2000円はするので、滞在期間なども考慮しないといけませんね・・・。

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2006.08.04

国境を越えると・・・

英ボーダフォンのVodafoneLive!は、英国内ではブラウジング無料になりました。

Nokia6630では、最初にSIMカードを入れて、電源を入れると、自動的にアクセス・ポイントなどが設定されます。インターネット接続のためのアクセス・ポイントは、VodafoneLive!専用のものと、その他のサイトやメール・サーバーなどにアクセスする際に使うVodafone Internet GPRSの2つあって、月極契約の資料などを見る限りでは、VodafoneLive!は無料、Vodafone Internet GPRSは1MBあたり2.35ポンド課金されることになっています。

しかし、Vodafone Internet GPRSの方も、どういうわけか、いまのところ無料で使用できています。「パケットフリー」状態なのですが、何かの間違いのような気もします。調子に乗って使っていると、後からまとめて課金されてしまうかもしれないので、要注意。

ところで、これはイギリス国内の話で、ちょっと国境を超えると大変なことになります。最近、ドイツとオランダに行ったので、その際、試しにいろいろと使ってみました。1ポンドは約215円で、下記のデータには17.5%の付加価値税が含まれていませんので、1.175倍してください。

●通話
ドイツ→イギリス(固定電話):5分23秒通話して3.509ポンド
オランダ→イギリス(固定電話):6分18秒通話して4.147ポンド

●イギリスのVodafoneLive!にアクセス
ドイツから:合計179KBで1.748ポンド課金
オランダから:合計138KBで1.248ポンド課金

●イギリスのVodafone Internet GPRSにアクセス
ドイツでもオランダでも、メールのチェックなどでアクセスするたびに、0.977ポンド課金されました。1回あたりのデータ量は1KBから29KBでしたが、いずれもアクセスする度に0.977ポンド課金されました。またオランダで、406KB使用した時は、2.442ポンドでした。

EU内でのローミング料金が高すぎることは、ずっと前から指摘されていて、それを下げるように欧州委員会から携帯電話キャリアに改善命令が出されているのですが、まだまだ高いですねぇ・・・。

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2006.08.02

『Nokia 6630』日記

London_061 Nokia 6630の日本語版。とりあえずボディに傷をつけないために、黒いカバーを買ってきました。価格は10ポンド(1ポンド=約215円)。また、『Nokia 6630』に付属しているイヤホンのコードは、合成繊維でできており、私は、その感触がとても嫌い。そこで、普通のイヤホンやヘッドホンを接続できるコネクタも買いました(4ポンド)。イヤホンは、そのへんに落ちていたものを接続してあります。

英ボーダフォンが提供するVodafoneLive!は、以前は、ダウンロードするデータ量に応じて課金され、それは10KBあたり2.4ペンス(5円)でした。さらに、ゲームや音楽などのコンテンツを購入すると別途課金されるという料金体系でした。それが、最近の月極契約では、VodafoneLive!をブラウジングするのは、無料になったようです。もちろんコンテンツを購入すると別途課金されるのは従来通りですが。月極契約の基本料金は、最近のものですと、月125分通話で25ポンド、月275分通話で35ポンドなどです。

ただ、イギリスのVodafoneLive!は、無料ブラウジングといっても、ポータル・サイトのコンテンツがそれほど充実しているわけではないので、私は、ほとんど使いませんね。時々、サッカーの試合経過を見るくらいのものです(こればっかり)。また、VodafoneLive!以外のデータ通信については、1MBあたり2.35ポンド課金されるはずなのですが、どういうわけか、私が最近Nokia6630で使用した分が、まったく課金されていないのが謎ですな・・・。

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