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2006年11月

2006.11.28

中国一有名になった少年・・・インターネットでネタにされて

英タイムズ紙で紹介されるほど有名になった中国の少年がいます。その少年、小胖网(Xiao Pang)のサイトは、こちら。

http://www.xiaopang.cn/

なぜ、この19歳の少年が中国一有名になったかというと、4年前に上海で、交通安全のポスターのモデルとして登場したのが、事の発端でした。そして、この写真を見た誰かが、少年の顔の部分を映画のポスターに合成するという遊びを始め、それが中国のインターネット・ユーザーの間に広まったそうです。

http://www.xiaopang.cn/gallery.asp?action=paste&c_id=35&s_id=147

ウェブの世界で、この少年は、小胖网(Xiao Pang)と名付けられたのですが、それは、Little Fatty(小太り)という意味だったようです。

そして、英タイムズ紙の記事によると、この少年が、インターネット・カフェにいたところ、客の一人が近づいてきて、「あなたは、本物の小胖网か?」と尋ねられて、初めて、自分が"小胖网"というネタにされていたことを知ったのだそうです。

最初はショックを受けたそうですが、いまでは開き直って、自ら http://www.xiaopang.cn/ の掲示板に書き込んだりしているそうです。また、小太りのイメージを解消するためにダイエットにも挑戦したそうですが、うまくいかなかったようです。

[参考]
Face of 'Little Fatty' finds fame among China's web users
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,3-2463790,00.html

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2006.11.23

イギリスでは、携帯電話の買い換えサイクルは6カ月!?

先日ノキアUKの方に、お会いする機会がありまして、その時に、「日本では、携帯電話の買い換えサイクルは、平均18カ月ですが、イギリスでは、どれくらいですか?」と尋ねました。

London_093この質問に対して、ノキアUKのMark Squiresコミュニケーション担当ディレクター(左の写真)は、ニヤッと笑って指で「6」と示しました。何年か前に取材したときは、イギリスにおける携帯電話の買い換えサイクルは、平均24カ月だったので、一瞬私は、「それが6年に伸びたのかと思ったのですが、Squires氏の答えは「6カ月」でした。


あまりにもびっくりしたので「6カ月? 本当ですか?」と問い質しました。すると、実際には、何年も携帯電話を買い換えない人もいるので、平均すると6カ月から12カ月の間というところだそうです。しかし、イギリスでも携帯電話の好きな若い人は、新しい機能やデザインを求めて、本当によく携帯電話を買い換えるのだそうです。

ですから、Squire氏の「6カ月」という答えの真意は、「メーカーもキャリアも、携帯電話は6カ月で買い換えられるものだ、という前提で、新しい端末や魅力的な料金プランを出し続けなければならない。それほど競争が激しくなっている」ということでした。

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携帯電話のSIMロックを解除すると、どうなる?

イギリスでは、携帯電話を購入すると、キャリアによってSIMロックがかけられています。SIMロックがかかっている状態では、他社のSIMカードを使用することができません。このSIMロックを解除するには、3つの方法があります。

<1>SIMロックの解除屋に依頼する
<2>キャリアにお金を払って解除してもらう
<3>契約期間終了後に、キャリアに依頼して解除コードを教えてもらう

まず、SIMロックの解除屋というのが、ロンドンのあちこちにありまして、そこで、解除を依頼すると、10-20ポンド(2200-4400円:1ポンド=220円)で、解除してくれます。ここではファームウェアを書き換えたりするので、法的にはグレーな存在のようです。しかし以前、ボーダフォンのショップで店員にSIMロック解除について尋ねたら、「ここでは解除できないけど、あそこならできるよ」と、近くにある解除屋を教えてくれました(笑)。まぁ、グレーだけどれども、容認された存在と言うことができます。

また、イギリスでは、携帯電話を購入すると、12カ月、あるいは18カ月の月極契約を結ぶことになります。この期間は、契約を解除する、という概念が無くて、携帯電話をまったく使用しなくても、契約期間中は、毎月、基本料金が銀行口座から引き落とされます。ですから、イギリスで携帯電話の月極契約を結ぶには、イギリスの銀行口座を持ち、最低でも4年間は、引き落とし不能などの事故が無かった、ことなどが確認されなければなりません。

この「イギリスの銀行口座を持つ」というのが、なかなか大変で、イギリス人の半分くらいは、銀行口座を持っていない、と聞いたことがあります。外国人も、イギリス国内でサラリー(月給)をもらわない人たちにとっては、銀行口座を開くのは容易ではありません。銀行口座が無くても購入できる、プリペイド型の携帯電話が無くならないというか、無くせないのは、このためです。

で、この契約期間中にSIMロックを解除しようとすると、キャリアによってさまざまですが、20-100ポンドの手数料が必要となります。そして、12カ月、または、18カ月の契約期間が終了すると、無料でSIMロックを解除するためのコードを教えてくれます。

London_092SIMロックを解除すると、他社のSIMカードでも使えるようになります。左の写真は、英ボーダフォンで購入した英ソニー・エリクソンの『K700』という機種で、画面の右下には、"Vodafone Live!"のマークが見えます。しかし、画面の上の方に"T-Mobile"と表示されているように、現在は、T-MobileのSIMカードを使用しています。ただし、この状態では、通話とSMSしか使えなくて、MMSやウェブ・サービスは利用できません。ですから、SIMロックを解除できたとしても、あまりメリットは無いのかもしれません。

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イギリスの携帯電話料金の仕組み

イギリスでは、携帯電話の料金は、月額基本料=基本通話時間+SMSの利用可能通数、が段階的に設定されているのが一般的です。英ボーダフォンのパンフレットに沿って説明すると、

コース名:月額基本料=基本通話時間+SMSの利用可能通数
Anytime   75:月額20ポンド=通話   75分+SMS   0通
Anytime  150:月額25ポンド=通話  150分+SMS 100通
Anytime  200:月額30ポンド=通話  200分+SMS 100通
Anytime  500:月額35ポンド=通話  500分+SMS 100通
Anytime  500:月額40ポンド=通話  500分+SMS 250通
Anytime  800:月額50ポンド=通話  800分+SMS 250通
Anytime 1200:月額75ポンド=通話 1200分+SMS 250通

これに、いろいろなオプションがついたりします。また、基本通話時間を超えると、1分につき、英ボーダフォン向けが10-18ペンス(22-40円)、他社向けが35-40ペンス(77-88円)かかります。まぁ、そんなに安くは無いですね・・・。

それで、端末価格との兼ね合いですが、先日紹介した英ソニー・エリクソンの『P990』を例にすると、

http://blogs.itmedia.co.jp/london/2006/11/p990_25a6.html

London_091Anytime 75/150:350ポンド
Anytime 200:200ポンド
Anytime 500:100ポンド
Anytime 800/1200:無料


となります。これは12カ月の契約が必要で、この期間中は、携帯電話を、まったく使わなくても、毎月、一定額の基本料金が銀行口座から引き落とされます。ちなみに、『P990』は、プリペイドでも販売されており、こちらは380ポンドで購入できますから、月額基本料金が20-25ポンドのコースでは、インセンティブは、ほとんど無いと言うことができますね。

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2006.11.19

ソニーもカジノロワイヤル(ほんのちょっとネタばれ)

先日所用で、ロンドンにある老舗百貨店ハロッズに行ったら、007シリーズの映画『カジノ・ロワイヤル』を大々的にフィーチャーしたキャンペーンをやっていました。

London_089_1ショーウィンドウに、映画のシーンを再現して、ドレスやワインなど、映画で登場する小道具のうち、ハロッズで購入できるものについては、その店舗を紹介するという企画です。ショーウィンドウを覗いていたら、ソニー『VAIO』やソニー・エリクソンの携帯電話も展示されていました。この映画の製作がソニー・ピクチャーズということもあって、ガジェット類はソニー製品で統一されているようです。また、ハロッズの4階には、ソニーの製品を揃えたショップもあるんですよ。

London_090んで、イギリスで16日に公開された『カジノ・ロワイヤル』観てきました。前半にアクションのシークエンスが2つあって、その後、カジノのシーン、そして最後のアクションという構成ですが、カジノのところが、ちょっとだれた感じがするのが残念でしたね。まぁ、全体としては、楽しめましたが。ソニーの製品は、ジェームズ・ボンドの秘密兵器というようなものは無くて、駐車場の監視カメラのデータを記録するメディアがBlu-Rayだったり、登場するパソコンがVAIOだったり、観光地で撮影するデジカメがソニー製だったり、携帯電話がソニー・エリクソン製だったり、という程度でした。これが直接セールスに結びつくとは思わないですけれども、ブランドや製品をアピールするのには、映画というのは、とても効果的だと思います。

あと、困った時の携帯電話、という感じで、携帯電話を使うシーンは、かなり多かったですねぇ。携帯電話に残されたテキスト・メッセージが、ストーリーのカギを握っていたり・・・。そして、007の味方は、ソニー・エリクソンの携帯電話を使い、敵方は他社製の(ように見える)携帯電話を使っている、という設定かと思っていたら、最後に意外なドンデン返しがぁ~!

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2006.11.17

イギリスのハチソンが、3G携帯電話のインターネット無料サービスを開始、Skypeも利用できる

イギリスで"3"というブランドで3G携帯電話サービスを提供するハチソンUKが、携帯電話によるインターネット利用を無料で提供するサービスを発表しました。

http://xseries.three.com/what_xseries.shtml

London_088ハチソンUKの発表によると、この"Xシリーズ"というサービスでは、Skypeユーザーへの無料通話、無料のインスタント・メッセージ、無制限のインターネット検索とネット・サーフィン、TVのストリーミング放送などが、利用できるそうです。発表された対応機種は、ノキアのスマートフォン『N73』とソニー・エリクソンのウォークマン携帯電話『W950i』の2機種。

イギリスでは12月より"Xシリーズ"のサービスを開始。その他の"3"のサービス提供地域では、2007年からとなるそうです。料金については、国毎に異なるそうです。ただ、無料と言っても、月極の契約料金にインターネット利用料金が上乗せされる可能性が高いのと、"fair usage"つまり、無茶な使い方はしない、という条件が付けられています。また、データ通信の国際ローミングは、 別料金となるようです。

ハチソンUKは、イギリスでのシェアは数%にすぎず、英ボーダフォンに買収されてしまうのではないか、という噂も流れていましたが、こういうかたちで巻き返しに出たようです。

料金次第では、"3"のスマートフォンの購入も、ちょっと検討してみたいですね。

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2006.11.15

英ボーダフォンが新戦略発表・・・PCと携帯の統合サービス、Yahoo!と広告配信で提携など

英ボーダフォンは、14日にロンドンで中間決算の発表会を開きました。決算の内容については、すでに報じられていますので、ここではYahoo!との提携など、新しい経営戦略についてレポートします。

London_086_1同社のサリーンCEOは、新しい経営戦略"Mobile Plus strategy"には、2つ側面がある、としています。1つ目は、左の写真のスライドの左側の部分にある"Develop integrated mobile and PC offerings"で、これは、携帯電話とパソコン向けの統合サービスの提供です。具体的には、インスタント・メッセンジャー(IM)、電子メール、アドレス帳などをパソコンと携帯電話それぞれで使い安くすること、そして、パソコンと携帯電話のユーザーが相互に通信できるネットワークの確立をめざすというもの。

もう一つは、スライドの右側にあるように"Create mobile advertising revenue stream"で、携帯電話を通じた広告配信の開始です。具体的には、英ボーダフォンは、Yahoo!と提携し、携帯電話を通じた広告配信サービスを開始します。これにより、携帯電話のユーザーに、無料または割安なコンテンツを提供できる、としています。

London_0871つ目の携帯電話とパソコン向けの統合サービスについては、左のスライドにあるようにフェーズI(FMS)、II(FMS+DSL)、III(Total Communications Solution)という段階を踏むようです。また、Yahoo!との提携ですが、これは携帯電話を通じて、広告を配信するもので、各ユーザーの嗜好にあわせた広告の配信を行えるとしています。2007年上半期中にイギリスのボーダフォンの携帯電話ユーザーに向けて配信を開始するようです。また、それにより無料または割安なコンテンツが提供できるとしています。

このYahoo!ですが、これはイギリスのYahoo!であって、日本のYahoo!やソフトバンクは、まったく無関係とのこと。また、英ボーダフォンとソフトバンクが設立したジョイント・ベンチャーについても聞いてみましたが、「Visibilityを確保したい」というのがサリーンCEOの返事でした。ニュアンスとしては、「写メールのようなヒット商品ができたら、他社にではなくて、うちに教えてね」という程度のもののようです。

もう一つ、最近、英ボーダフォンが発表したものに、携帯電話のプラットホームを、Windows Mobile、Symbian (S60)、Linuxの3つに統合する、というものがありました。これについても質問が出ましたが、サリーンCEOの答えは、「携帯電話の世界では、パソコンのように1つのOSが支配的になることは無いし、そのようにしたくはないのでこの3つをプラットホームとして選択した。これによりコスト削減が図られる」というものでした。

このコメントと、前述した「携帯電話とパソコン向けの統合サービスの確立」という戦略をあわせて考えると、要するに、英ボーダフォンが、これから販売する携帯電話は、Windows Mobile、Symbian (S60)、Linuxのいずれかを採用したスマートフォン、または、高機能な携帯電話が中心となる、ということを示唆しているのではないかと思います。そして、その過程で、この3つのOS以外の端末、特に低価格・低機能の機種は扱わなくなる、ということではないかと推測できます。

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2006.11.14

飛行機のマイレージ・サービスが形骸化する

今月末、所用でオランダのアムステルダムに行くため、飛行機を予約することになりました。ある航空会社のマイレージ・サービスで貯めてきたマイルを使って航空券を予約しようとしたのですが・・・。

私が、今回マイルを使おうと思いたったのは、アメリカのユナイテッド・エアラインの「マイレージ・プラス」というマイレージ・サービスです。ユナイテッド・エアラインは、他の航空会社と提携し「スター・アライアンス」というグループを形成しています。

このスター・アライアンスに加盟している、イギリスのBMIという航空会社のロンドン-アムステルダム往復便を予約しようとしました。ユナイテッド・エアラインの予約センターに電話して、自分の希望する日時を言うと、往路は、私が望んだ時刻の便がとれるのですが、復路は、時間があいませんでした。そこで、復路については、ロンドンに帰ってくる日を替えて、予約可能かどうかを聞いてみましたが、やっぱり私の都合には、あいませんでした。結局、マイルを使用するのは、やめて自分で予約することにしました。

そして、このBMIのサイト( http://www.flybmi.com/ )で航空券を予約をしてみると、恐るべき事実が判明しました。というのは、ユナイテッド・エアラインが、マイル利用可能と言った便は、すべてBMIが4ポンド(約900円)で販売している便だったのです。往復で8ポンド(約1800円)って・・・。何年もかけて、しこしこしこしこと貯めてきた5万6000マイルが、1800円だって(笑)。

しかも、マイルを利用して航空運賃を無料で予約しても、空港税などは払わないといけないので、ロンドン・ヒースロー空港を利用する便は、最低でも57.60ポンドを負担しなければなりません。しかし、ロンドンには、ヒースロー空港以外にも、ガトウィック空港やスタンステッド空港があり、これらの空港を使用する格安航空会社(イージージェット、ライアン・エアーなど)ならば、税金込みでも、これより安い料金で予約できてしまいます・・・。

これらの格安航空会社は、将来の負担となるマイレージ・サービスは行わず、そのかわりに航空料金を引き下げる、という方針をとっています。そして、こちらの方が合理的な感じもします。

しかし、5万6000マイルが、1800円って・・・。既存のマイレージ・サービスは、なんだか壮大な「空手形」になりつつあるようで、心配と言えば心配です(これは、あくまでもアメリカのユナイテッド・エアラインのマイルを使って、イギリスのBMIの航空券を予約しようとした時の話です。念のため)。

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2006.11.12

映画『Borat』面白いですよ

・・・ちょっと下品ですが。予告編はこちらから見ることができます。
http://www.apple.com/trailers/fox/borat/trailer/

Borat(ボラット)に関する記事はこちら。

意外な初登場首位にサシャ・バロン・コーエンのコメディ
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200611060019.html

「ロサンゼルス──英国のコメディアン、サシャ・バロン・コーエンが扮するカザフスタン人ジャーナリストを描いた「Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan」が、3─5日の北米興行収入で2640万ドル(約31億2000万円)を売り上げ、初登場で首位に立った。 」

10月に開催されたロンドン映画祭で上映されて、イギリス中の話題をさらいました。もちろんアメリカでも大ヒット。ロシアでは上映禁止になったとのこと。

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2006.11.08

サムスンがWindows Mobile端末を発売する

英Vodafone、Windows Mobileを採用
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0611/07/news022.html

という記事があるのですが、英ボーダフォンは、2007年前半にWindows Mobileを搭載したサムスン製の端末を発売するようです。すでに英ボーダフォンでは、Treo製のWindows Mobile端末を販売していますが、新たにサムスン製も加わることになります。

一方、英ソニー・エリクソンはスウェーデンのUIQテクノロジー社の買収を発表しました。

Sony Ericsson、Symbian OS対応携帯ソフト企業を買収
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0611/08/news018.html

UIQテクノロジー社というのは、英Symbian社の子会社で、Symbian OSのユーザー・インターフェース"UIQ"を開発しています。UIQは、英ソニー・エリクソンの『P990』などで採用されています。

もともと英Symbian社は、ノキアやソニー・エリクソンなどの複数の携帯電話メーカーが出資している中立的な存在の会社で、その子会社のUIQも中立的な存在とされてきました。しかし、ノキアは独自に開発したSymbian OSのユーザー・インターフェース"S60"を採用しており、一方、UIQは、英ソニー・エリクソンが主導していることもあり、その実態にあわせて英ソニー・エリクソンがUIQテクノロジー社の買収に踏み切ったようです。S60もUIQも、これまでどおり他社へのライセンスは行われます。

というわけで、スマートフォン・メーカーとOSの関係をまとめると、まずノキアがSymbian (S60)、またモトローラは、これまでにSymbian (UIQ)とWindws Mobile端末を発売しています。また、モトローラはLinux Cosortiumにも参加しています。

サムスンはSymbian (S60)の新端末を10月のSmartphone Showで発表したほか、前述のようにWindows Mobile端末を2007年に発売する予定で、さらに、Linux Cosortiumにも参加しています。英ソニー・エリクソンは、これまでどおりSymbian(UIQ)の開発に力を入れています。あと、韓国のLG電子もSymbian (S60)の端末を10月のSmartphone Showで発表したばかりです。

携帯電話用OSとしてのSymbian、Windows Mobile、Linuxそれぞれの市場予測は、下記のレポートをご覧ください。

【特別レポート】携帯電話用OSの市場予測
http://blogs.itmedia.co.jp/london/2006/09/os_d348.html

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2006.11.01

【テストレポート】英ソニー・エリクソンのスマートフォン『P990』

P990_001_2イギリスで9月に発売されたスマートフォン『P990』を、英ソニー・エリクソンのご厚意により借りることができましたので、テストレポートとして紹介します。『P990』は、OSがSymbian OS9.1を搭載し、ユーザー・インターフェースはUIQ 3.0を採用しています。ネットワークは、W-CDMA/GPRS/GSM900/1800/1900Mhzに対応しているため、日本でも使用可能ですが、日本での発売予定はいまのところ無いようです。細かい仕様などは下記を参照してください。

http://www.sonyericsson.com/spg.jsp?cc=gb&lc=en&ver=4000&template=pc3_1_1&zone=pc&lm=pc3&prid=4773

『P990』は、すでに一部のユーザーの方がテスト・レポートなどをブログなどで公開しています。また、日本語化にも成功しているようです。

『P990』は、スマートフォンの前モデル『P910』の流れをくむ製品で、フリップを閉じた状態では、通常の携帯電話に近い操作性、フリップを開くとタッチスクリーン式PDAになる、という点が特徴です。

P990_002_1また、『P990』では、新たに無線LAN(802.11b)にも対応しました。そのため、先週金曜日に『P990』を借り受けた私が、真っ先に向かったのがスターバックスです。スターバックスでは、携帯電話キャリアのTモバイルとの提携により、無線LANのアクセス・ポイント"HotSpot"が利用できるからで、これを『P990』で試してみたかったのです。ちなみに左の写真は、『P990』搭載の2メガピクセル・カメラで撮影したオックスフォード・ストリートにあるスターバックスの店頭です。

HotSpotは、Tモバイルのユーザーであれば時間制で、また、そうでない場合もクレジットカードを使用して、1時間5ポンド(*1ポンドは222円)から利用できます。時間制の場合は、10分につき1ポンドとなります。ちなみに、TモバイルのHotSpotは、ヒースロー空港などでも使えます。

P990_003_1さて、TモバイルのプリペイドのSIMカードで、HotSpotを利用するには、まず『P990』から「9526」にあてて、「Open」というSMSを送信します。すると、SMSで、IDとパスワードが返信されてきます。また、無線LANにアクセスするためには、インターネット・アカウントの設定で、アクセスするネットワークの優先順位として「無線LAN」を、「WAP」や「Internet」よりも上位にくるように設定する必要があります。こうしないと、ウェブにアクセスしようとすると、「WAP」や「Internet」などの携帯電話ネットワークに接続してしまうからです。

P990_004_1そして"Tmobile"のSSIDを認識していることを確認したら、『P990』にプリインストールされているブラウザの「Opera」を起動させ、適当なページを開きます。すると、HotSpotのトップページが表示されるので、そこで、先ほどSMSで知らされたIDとパスワードを入力します。これはノートPCなどでHotSpotを利用するのと同じ方法です。



P990_005_1まずは、BBCの携帯電話向けニュースサイトを開いてみました。国際ニュースでは、イランの核開発問題が報じられています。




P990_006_2しかし、日本語のサイト(当ブログ)を開くと、残念ながら文字化け・・・。ただ、日本語のフォントを入れるという裏技を使うと、日本語のサイトも読めるようになるそうで、すでに一部のユーザーの方が実現しているようです。ウェブのブラウジングも、さくさくと行えて、あまりストレスは感じません。やや重めのPCサイトになると、読み込むのに時間は、かかりますが、十分使用に耐えると思います。タッチスクリーンも、スクロールしやすくてなかなか、いい感じです。文字の入力は、キーボードのほかに、ソフトキーボードを起動させて付属のスタイラスで行うこともできます。

その他の機能は、PDAとしても、携帯電話としても十分な機能が備わっていると思います。ただ、フリップを閉じた時と、開いた時の操作性の違いは、慣れるのに時間がかかるかもしれません。そのため、フリップを取り外すこともできるようになっています。また、テストレポート用の貸出機なので、はっきりしたことは言えませんが、起動にすごく時間がかかります。私の持っているNokia 6630は、電源を入れてから電話をかけられる状態になるまでに30-40秒かかりますが、『P990』では、一分以上かかってしまいます。まぁ、頻繁に電源を入れたり切ったりしなければよいのかもしれませんが・・・。

P990_007_1この『P990』は、本来は、2006年1-3月に発売される予定でしたが、イギリスでは9月発売と大きくずれ込みました。英ソニー・エリクソンのシニア・プロダクト・マネージャーのLars Lindstrom氏によると、「バグをなくすのに、それだけ時間がかかってしまった」そうです。「ソフトの点検などに時間がかかりましたが、その分安定しているので、P990を存分に楽しんでください」(同氏)とのことでした。私が、実際にいろいろと試してみた範囲では、フリーズすることは、ほとんどありませんでした。

P990_008_1また、Symbian OSを搭載した英ソニー・エリクソンの携帯電話は、『P990』のほかに、ウォークマン携帯『W950』とPDA型の『M600』の3つのラインナップがあります。同社のコンテント・プランニング&マネジメント責任者のUlf Wretling氏によると、「当社のSymbian端末は、2005年までは『P910』一機種だけでしたが、2006年には、『P990』、『W950』、『M600』と3つのラインナップが揃いました。2007年以降、さらにラインナップを増やす予定なので期待してください」とのことでした。

(Lars Lindstrom氏とUlf Wretling氏へのインタビューは10月17-18日、ロンドンで開催されたSmartphone Showの際に行ったものです)

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