2010.02.05

英タブロイド紙による盗聴事件で内部調査を公開命令

イギリスの大衆紙の日曜版『ニュース・オブ・ザ・ワールド』による携帯電話のメッセージ盗聴事件に関して、英高等法院は、同紙に対して内部調査の詳細を公開するように命じた。盗聴事件の被害者の一人であるマックス・クリフォード氏の求めに応じたもの。

News of the World loses battle over secret phone hacking evidence
http://www.guardian.co.uk/media/2010/feb/03/news-of-the-world-phone-hacking
A high court judge ordered that the -evidence should be handed over to Max Clifford. The celebrity publicist has begun a legal action seeking to prove that the Sunday newspaper unlawfully -intercepted messages on his mobile phone.

20100205newsoftheworld

まず『ニュース・オブ・ザ・ワールド』というのは、イギリスの大衆紙『サン』の日曜版という位置づけ。そして、この『ニュース・オブ・ザ・ワールド』による盗聴事件は、2005年11月に同紙がウィリアム王子のスキャンダルを報じたことから発覚しました。

ロンドン警視庁の捜査によって、同紙の記者や、その協力者が、有名人の「ボイス・メール」と呼ばれる留守番電話サービスをハッキングしてプライベートな情報を盗聴していたことがわかり、翌2006年8月には、同紙の記者など3人が逮捕されるに至りました。

これで一件落着したと思われたのですが、2009年になって、実は100人を超える有名人のボイス・メールが盗聴されていたことが報道により明らかになりました。記事にあるマックス・クリフォード(Max Cliford)氏は、有名人を対象にした"publicist"、つまりフリーランスの広報マンで、彼のボイス・メールも盗聴されていたようです。そして、『ニュース・オブ・ザ・ワールド』に対して内部調査の詳細を明らかにするよう裁判所に求めていたのが認められた、というわけです。

イギリスの大衆紙の熾烈な競争の凄さとともに、意外と簡単にボイス・メールの盗聴ができてしまうことに驚かされます。


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