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2010年3月

2010.03.30

BBCのiPhoneアプリに対し、もう一度「待った」

BBCが4月より提供開始を予定していたiPhoneアプリですが、BBCの監督機関であるBBC Trustが、イギリスの新聞業界に配慮して、もう一度サービス内容が適正であるかを判断するために、BBCに対して「待った」をかけました。

20100330bbc
BBCは、iPhoneやBlackberryなどのスマートフォンに、BBCニュースやBBCスポーツなどのウェブ・コンテンツを配信するアプリケーションを5月より提供する計画を立てていました。

しかし、これに対してイギリスの新聞団体は、「民業圧迫である」として反対の態度を表明してきました。

BBCのiPhoneアプリに対し英新聞界が「待った」
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/02/bbciphone-7005.html

これを受けて、BBCの監督機関であるBBC Trustも、4つの点について、検討を加えることにしたようです。

BBC iPhone applications postponed
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8593206.stm
The trust's investigation will decide whether the apps constitute an extension to the BBC's existing services or are an entirely new offering.

BBC Trustは、iPhoneアプリなどが、BBCの既存のサービスの延長なのか、それとも新しい領域に踏み込むものなのかについて検討を加えるとのこと。

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2010.03.27

英タイムズ紙、6月よりウェブ課金へ

ルパート・マードック率いるニューズ・インターナショナル傘下の英タイムズ紙と、その日曜版である英サンデー・タイムズ紙が、6月より、ウェブ版に課金することを明らかにしました。

Times and Sunday Times websites to start charging from June
http://www.guardian.co.uk/media/2010/mar/26/times-website-paywall/print
The Times and the Sunday Times are to start charging for content online in June.
Users will be charged £1 for a day's access and £2 for a week's subscription for access to both papers' websites, publisher News International has announced.

料金は1日1ポンド(137円)、1週間の購読契約をすると2ポンド(274円)で、両紙のウェブサイトを閲覧することができます。両紙のウェブサイトは、5月上旬にリニューアルを行い、1ヶ月の無料期間を経て、6月より課金されとのこと。すでに本日より、http://www.timesplus.co.uk/ にて読者登録が行えるそうです。

1日の契約ではウェブの記事が読めるだけですが、一週間の契約ではe-paperと呼ばれる紙面を電子化したものを読むことができます。また、紙の定期購読をしている読者には、ウェブ閲覧に関しては一週間の契約と同等の権利が与えられます。

現在の両紙のウェブサイトTimes Online ( http://www.timesonline.co.uk/ )の一日あたりのユーザー数は122万人で、そのうちの5%が毎日1ポンドの購読料を払うと仮定すると、一ヶ月で183万ポンド(2億5200万円)、10%では366万ポンド(5億0400万円)の収入が得られると予想されています。ただし一週間契約の購読者が増えると、収入は減ることになりますが。

ニューズ傘下の大衆紙サンや、その日曜版のニューズ・オブ・ザ・ワールドも追随することがアナウンスされていますが、狙い通りにいくのでしょうか?

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2010.03.25

日立の鉄道事業はイギリス総選挙の結果次第?

日立は、2009年に、イギリスでの高速鉄道を新型車両へと交換する事業に関して、優先交渉権を獲得しています。これは。2013年から2018年にかけて、約1400両を新型に交換するというプログラムで、30年間の保守も含めて1兆円を超える規模の受注となると見られていました。

しかし、2月26日付の英ガーディアン紙の記事では、この計画が見直しの対象となることが伝えられています。

Intercity trains upgrade postponed
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/feb/26/intercity-trains-upgrade-postponed
The consortium left in limbo by the government announcement, Agility Trains, led by Hitachi, the Japanese manufacturer, said that it was "disappointed" that a formal contract would be delayed beyond the election.

このニュースによると、選挙前に正式な契約に至ることはないようです。つまりイギリスにおける日立の鉄道事業の今後は、5月6日(5月の第一木曜日)に予定されている総選挙の結果次第ということになりそうです。

では、その総選挙は、どうなると予測されているのでしょうか?

Tories up three in Guardian/ICM poll as Labour fightback stalls
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/mar/15/tories-up-three-guardian-icm-poll-labour-fightback
20100325poll

こちらも英ガーディアンの記事ですが、同紙が行った世論調査によると、野党第一党の保守党が勝利し、労働党が負けると見られています。ただ、保守党、労働党ともに過半数を取れない状態になるとの見方が強いですね。

こうした状態をハング・パーラメント(Hung Parliament)=「宙吊り状態の議会」と呼びます。こういう状態に陥った場合は、連立を模索することになるのですが、その場合は野党第二党である自由民主党も絡んできます。

可能性として考えられるのは、
<1>労働党と保守党の大連立
<2>労働党と自由民主党の連立
<3>保守党と自由民主党の連立となります

以上の3つのパターンうちでもっとも可能性が高いのは、<3>の保守党と自由民主党の組み合わせではないかと思います。労働党が下野するとなれば、やはり、日立のイギリスにおける鉄道事業は無かったことにされてしまう可能性が濃厚です。

[参考]
日立の新型高速列車がイギリスで運行開始
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2009/12/post-7b04.html
イギリスの選挙は木曜日
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2006/05/post-62e6.html

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2010.03.18

海賊版を取り締まらないと欧州で120万人が職を失う

インターネットなどで違法にダウンロードされる海賊版のコンテンツを取り締まらないと、ヨーロッパの音楽、映画、放送、その他のコンテンツ業界全体で、今後5年間に120万人が職を失うだろう、とのレポートが発表されました。

Net piracy puts 1.2m EU jobs in peril, study shows
http://www.guardian.co.uk/business/2010/mar/17/filesharing-music-creative-industries-jobs-eu
Across the EU, as many as 1.2 million jobs are in jeopardy as piracy looks set to strip more than €240bn (£218bn) in revenues from the creative industries by 2015, unless regulators can stem the flow.

この調査は、EUとイギリス労働組合会議(TUC)が、共同で行ったもので、インターネットなどで配信される海賊版よって、2015年までに2400億ユーロ(29兆7000億円)が失われる、としています。

2008年では、欧州全体のコンテンツ産業の市場規模は8600億ユーロ(106兆円)で、EUのGDPの7%を占めています。また、EUの労働人口の6.5%に当たる1400万人を占めているとのこと。

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2012年には携帯向けアプリがCDの販売額を抜く

携帯デバイス向けのアプリは、2009年には70億本ダウンロードされましたが、2012年には500億本に達するとのレポートが発表されました。販売総額でも、CDを抜くそうです。

'Mobile apps will outsell CDs by 2012'
http://www.guardian.co.uk/media/pda/2010/mar/17/mobile-apps
Mobile app downloads are expected to increase from more than 7bn downloads in 2009 to almost 50bn in 2012, according to a report.

この調査は、Chetan Sharma Consulting  という調査会社が Getjar という世界で2番目に大きいアップ・ストアの依頼で実施したもので、アプリケーション販売の市場規模は、2012年に175億ドル(1兆5800億円)となり、CDの市場規模138億3000万ドル(1兆2500億円)を抜いくことになります。

アプリケーション販売のビジネス・モデルについては、現在は広告モデルが全体の12%を占めていますが、2012年は28%にまで上昇するとの見通しを示しています。また、アプリケーションの価格は平均1.90ドルですが、これが2012年には29%減少すると予測しています。ただし、広告収入が埋め合わせるだろうとのこと。

[参考]
Sizing up the Global Mobile Apps Market
http://www.chetansharma.com/Sizing_up_the_Global_Mobile_Apps_Market.pdf
Chetan Sharma Consulting 
http://www.chetansharma.com/
Getjar
http://www.getjar.com/

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2010.03.17

アメリカ、カナダでは電子版の雑誌も発行部数にカウントへ

アメリカ、カナダの新聞や雑誌の発行部数を査定する団体ABC(Audit Bureau of Circulations)は、iPadなどに配信される雑誌の電子版も、発行部数としてカウントする、との方針を発表しました。

ABC Board Revises Definition of Magazine Digital Edition, Endorses Strategic Vision and New Publisher’s Statement for U.S. Newspapers
http://www.accessabc.com/press/press031610.htm

The board of the Audit Bureau of Circulations modified its definition of a digital magazine in the U.S. and Canada to accommodate new reading devices such as the Apple iPad. The new standards  state that a replica digital edition must include a print edition’s full editorial content and advertising, but it no longer needs to be presented in a layout identical to the print version. Replica digital editions will continue to be included in a magazine’s circulation guarantee, or rate base.

ABCが考査する対象は、アメリカとカナダで販売される雑誌で、雑誌のすべての記事と広告が電子版に含まれること、という条件がつけられています。ただし、レイアウトについては、必ずしも雑誌版と同一にする必要は無いこと。

ABCによると、WIREDがiPad版を発行部数に加えて欲しいとの申請を出した初めての雑誌で、GQは2009年12月より、iPhone/iPod Touchアプリを発行部数として認められている、とのこと。

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2010.03.16

「世界は4006年11月1日に滅亡する」――ダ・ヴィンチ・コードを解読

「世界は4006年11月1日滅亡するだろう」というレオナルド・ダ・ヴィンチの残した暗号を解読した研究者がいる、と英タイムズ紙が報じています。

Da Vinci ‘predicted world would end in 4006’ says Vatican researcher
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/europe/article7061704.ece
A date for your diary: Leonardo da Vinci predicted that the world would end on November 1, 4006, according to a Vatican researcher.

20100316davinci

これは、サブリナ・スフォルツァ・ガリツィア(Sabrina Sforza Galitzia)というダ・ヴィンチの研究者が発表したもので、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に描かれた中央の半月状の窓(lunette)には、「数学的、天文学的な謎が残されている」そうです。

ガリツィア女史によると、4006年3月21日に世界的な洪水が始まり、11月1日に終了する、これをダヴィンチは「新しい人類の始まり」と信じていた、とのこと。これは、ダン・ブラウンの小説とは別のダ・ヴィンチ・コードなのだそうです。

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