2010.03.25

日立の鉄道事業はイギリス総選挙の結果次第?

日立は、2009年に、イギリスでの高速鉄道を新型車両へと交換する事業に関して、優先交渉権を獲得しています。これは。2013年から2018年にかけて、約1400両を新型に交換するというプログラムで、30年間の保守も含めて1兆円を超える規模の受注となると見られていました。

しかし、2月26日付の英ガーディアン紙の記事では、この計画が見直しの対象となることが伝えられています。

Intercity trains upgrade postponed
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/feb/26/intercity-trains-upgrade-postponed
The consortium left in limbo by the government announcement, Agility Trains, led by Hitachi, the Japanese manufacturer, said that it was "disappointed" that a formal contract would be delayed beyond the election.

このニュースによると、選挙前に正式な契約に至ることはないようです。つまりイギリスにおける日立の鉄道事業の今後は、5月6日(5月の第一木曜日)に予定されている総選挙の結果次第ということになりそうです。

では、その総選挙は、どうなると予測されているのでしょうか?

Tories up three in Guardian/ICM poll as Labour fightback stalls
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/mar/15/tories-up-three-guardian-icm-poll-labour-fightback
20100325poll

こちらも英ガーディアンの記事ですが、同紙が行った世論調査によると、野党第一党の保守党が勝利し、労働党が負けると見られています。ただ、保守党、労働党ともに過半数を取れない状態になるとの見方が強いですね。

こうした状態をハング・パーラメント(Hung Parliament)=「宙吊り状態の議会」と呼びます。こういう状態に陥った場合は、連立を模索することになるのですが、その場合は野党第二党である自由民主党も絡んできます。

可能性として考えられるのは、
<1>労働党と保守党の大連立
<2>労働党と自由民主党の連立
<3>保守党と自由民主党の連立となります

以上の3つのパターンうちでもっとも可能性が高いのは、<3>の保守党と自由民主党の組み合わせではないかと思います。労働党が下野するとなれば、やはり、日立のイギリスにおける鉄道事業は無かったことにされてしまう可能性が濃厚です。

[参考]
日立の新型高速列車がイギリスで運行開始
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2009/12/post-7b04.html
イギリスの選挙は木曜日
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2006/05/post-62e6.html


|

社会」カテゴリの記事