2010.05.14

英タイムズ紙もリストラなう

英タイムズ紙が、5月27日を締切とする希望退職を開始すると発表しました。興味深いのは、同紙の編集長であるジェームズ・ハーディング氏がスタッフに送ったメールが公開されている点です。

James Harding: Times losses 'unsustainable'
http://www.guardian.co.uk/media/2010/may/13/james-harding-times-losses-unsustainable
Harding's remarks, made in an email to staff, follow announcements to staff that the Times and Sunday Times, which make daily losses in the region of £240,000, are looking to cut up to 80 staff between them and each reduce their editorial budgets by 10%.

[参考]ジェームズ・ハーディング氏のメール全文
Read James Harding's email explaining planned cuts to Times staff
http://www.guardian.co.uk/media/2010/may/13/james-harding-cuts-email-times

ハーディング氏のメールでは、英タイムズ紙と、その日曜版である英サンデー・タイムズ紙は、1日に24万ポンド(3254万円)の損失を計上しており、5月27日を締切として、80人の希望退職を募っています。また、編集部門は全体で10%の経費削減を行う、としています。

また、希望退職については、「どれくらいの応募があるかわからないので、締切の延長、定員に満たなかった場合は、強制的な解雇もありうる」とのこと。イギリスでは、日本に比べると、社員の解雇は容易であり、むしろ希望退職を募る方が珍しいとも言えます。

現在の英タイムズ紙、英サンデー・タイムズ紙は、「持続不可能な規模の赤字を垂れ流している」状態です。両紙は、6月よりオンライン版への課金を開始すると発表されていて、何か明るい未来が待ち受けているかのようにとらえられていました。

しかし、実際には、オンライン時代に向けて組織やコスト構造の改善を相当ドラスティックに行わないと、「オンライン・ジャーナリズム」という次のステップへは進めない状態であることがわかりますね。

[参考]英タイムズ紙、6月よりウェブ課金へ
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/03/6-705b.html


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