2010.06.07

どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より

6月4日付のFT紙で、日立が優先交渉権を獲得していた、イギリスにおける高速鉄道への切り替え事業がキャンセルされるのではないか? との報道がありました。英タイムズ紙が、今後の見通しを含めて、周辺取材を行っているので紹介します。

Hitachi shares hit by doubts over UK train deal
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/industry_sectors/engineering/article7145278.ece
Shares in Hitachi plummeted earlier today amid fears that the possible cancellation of £7.5 billion worth of train orders by the British government could trigger similar capitulation by other countries.

・イギリス政府の公共事業の見直しは他の国へも波及するのではないか、と懸念されている。

・日立の株価は6.5%も下落した。日立は、キャメロン首相が週末に約束した「痛み」の国外の犠牲者になるのかもしれない。

・週末のG20において、ギリシャ破綻の懸念から、各国のムードは景気刺激策から財政引き締めへと転じた。

・日立は、ドイツやフランスのライバルと同様に、これまでアメリカ、南米、ヨーロッパで巨額の鉄道事業を追い求めてきたが、これらの国でも、突然、事業の見直しが始まる可能性が高まった。

・日立の優先交渉権は、Audit Commission の審査が終了するまではかわらない。しかし、日立の広報担当者は、「状況の変化に対応する」と価格の引き下げに応じてもいいことを臭わせている。

・イギリスと同じようなことは、他の国でも起こるだろう、と東京市場の関係者はみている。

・日立が2008年に獲得した1400両の高速鉄道への切り替え事業の審査結果は、間もなく発表される見通しだ。

・日立の関係者は、先月、筆者に、Audit Commission の審査にはうまく応じられた、と語っている。

・しかし、最近の経済情勢は日立にとって好ましいものではなく、プロジェクトすべてがキャンセルされるのではないか、との懸念が鉄道事業者の間に広まっている。

・先週、ハモンド運輸大臣は、前政権のもとで策定されたすべての鉄道計画の緊急再評価を要求した。これは、計画が単に遅れるだけではなく、すべてキャンセルされる可能性もある。

[参考]
日立の鉄道事業はイギリス総選挙の結果次第?
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/03/post-86e7.html
日立のイギリス高速鉄道に乗客の不満
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2010/05/post-d9a3.html


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