2010.07.20

イギリスでは地デジへの移行が順調なようで……

イギリスでも2012年までに、テレビの地上波放送はアナログからデジタルへと切り替えられますが、その移行は、思ったよりもスムーズに進んでいるようです。

Retailers stop sales of analogue TV sets as digital switchover approaches
http://www.guardian.co.uk/media/2010/jul/06/analogue-television-digital-switchover
The death of the analogue television set was officially confirmed today, nearly 85 years after John Logie Baird held his first public display of the capabilities of the box in the corner of the living room that has tranformed our lives.

英ガーディアン紙の記事によると、イギリスでは、6月にアナログ・テレビが1台も売れなかったそうで、85年前にアナログ・テレビの販売が開始されて以来、初めてのことだそうです。アナログ・テレビの在庫も無くなったため、同紙は、これを「アナログ・テレビの死」( The death of the analogue television set  )と報じています。

イギリスでは、2005年から地域ごとに地デジ( DTT = digital terrestrial television )への移行が進められてきました。面積でみると、すでに約20%の地域で、地デジ化が完了しており、2012年末までに、イギリス全土で、地デジへの完全移行を終えます。ロンドンは、最後にアナログ放送が停止される地域に含まれています。

イギリスにおける2680万のテレビ視聴世帯のうち、すでに2380世帯が、地上波デジタル、衛星放送、ケーブル・テレビのいずれかを経由して地デジ放送を視聴できるようになっています。

地デジへの移行が、当初の予測以上に順調に進んでいる理由として、地域のチャリティ・グループの人々が、老人などに対して、これから何が起こるかについて丁寧に説明したことがあげられています。こうした地道な活動は、テレビなどの広告によるキャンペーンよりもずっと効果的かつ効率的であり、当初の広報予算2億ポンド(263億円)のうち5500万ポンドが余ってしまって、国庫に返還されることが決まっています。この余剰資金は、ブロードバンドの敷設に使われるとのこと。

また、経済的弱者に地デジ・チューナーを買い与えるための資金として、BBCのライセンス料からプールした予算のうち2億5000万ポンドが余る見通しとのこと。イギリスでは、地デジへの移行が、予想以上に順調に進んでいるようです。

[参考]
イギリスの「アナログ停波」告知キャンペーン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2006/05/post-5aa7.html


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