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2011年3月

2011.03.27

東日本と西日本の経済規模を比較してみる

先日のエントリーで、日本を東と西に分割して、それぞれに首都を持つようにしたらどうだろうか? と提案しました。では、東日本と西日本は、どの程度の規模となるのでしょうか?

「首都機能移転」論議の終焉――日本のポストモダン Scene4
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/03/scene4-d343.html
《東日本政府と西日本政府がそれぞれ一つずつ議会と政府を持ち、総理大臣、防衛大臣、外務大臣は、両議員が互選して連邦政府を構成する、というイメージです。国境は、電気の周波数の50Hzと60Hzの境界線でよいでしょう。》

まず、内閣府の公表している「県民経済計算」の2007年の地域別データによると
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kenmin/h19/main.html
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kenmin/h19/soukatu1.xls

北海道・東北:60兆円
関東:203兆円
中部:82兆円
近畿:81兆円
中国:29兆円
四国:13兆円
九州:48兆円

東日本は、北海道+東北+関東の263兆円。
西日本は、中部+近畿+中国+四国+九州の253兆円。

先日のエントリーで書いたように、国境を電力周波数の50Hzと60Hzの境界とすると、静岡県(16兆円)の半分と山梨県(3兆円)が、東に入るので、これを勘案すると

東日本:274兆円
西日本:242兆円

と、ほぼ拮抗した経済規模となります。

同じように統計局のデータで2010年の人口を比較してみると、
http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/02syo/n0200200.xls

東日本:5870万人
西日本:6822万人

となり1000万人ほど西日本が多くなるのですが、まあ、許容範囲だと思います。

西日本と東日本の二国による連邦制という案、なかなかいいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか?

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2011.03.25

「別枠」廃止の意味するもの――日本のポストモダン Scene5

東北・関東大震災のニュースに紛れて、あまり注目を集めていないのですが、地味に重要なニュースだと思ったのが、2009年8月の衆院選挙を「違憲状態」とする最高裁の判決です。

「最高裁が迫る「別枠」の廃止」(日本経済新聞2011年3月24日付け社説)
《最高裁が格差を生み出す主因にあげたのは、衆院小選挙区の総議席300から、まず全都道府県に1議席ずつ無条件に配分する「1人別枠方式」だ。この仕組みは投票価値の平等を実現する妨げになっていると、かねて指摘されてきた。国会に対しこのやり方を「できるだけ速やかに廃止する必要がある」と求めたのは当然だろう。》

この「1人別枠方式」は、1996年10月に、初めて小選挙区比例代表制が実施される際に、それ以前の中選挙区制に比べて、大きく議席が減る選挙区がでることを避けるために採用された措置のようです。

しかし、日経の社説でも指摘されているように、すでに現行制度で選挙は5回行われており、中選挙区との比較は意味をなさなくなっています。そして、「別枠方式」を廃止することで、一票の格差は二倍以内どころか、限りなく一倍に近づけることができるようになると思います。

そうすると、これまでにも何度も指摘されていた、地方の票の重さが軽くなり、都市部の意見が、より選挙結果に反映されやすくなります。そして、おそらくは小沢一郎のような地方の組織力を背景にした政治家は、その力をいっそう失っていくものと思われます。

◆日本のポストモダン #5
一票の格差の是正
移行期間:1996年10月- ?

[参考]菅直人勝利の一考察――日本のポストモダン Scene1
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/09/scene1-9182.html

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2011.03.18

「首都機能移転」論議の終焉――日本のポストモダン Scene4

3月11日に発生した東北・関東大震災の被災者の方々に哀悼の意を表するとともに、震災の復興や福島原発の事故に対処されている方々の努力に敬意を表します。

今回の大震災により、やはり東京一極集中は間違いではなかったか、やはり、遷都、すくなくとも、首都機能の一部移転が推進されるべきではなかったか、と誰しも思うことでしょう。

そういえば、小泉時代にも首都機能移転に関する提案があったように思いますが、あれはどうなったのでしょうか。

「首都機能移転」幕引きへ=組織改正で担当課廃止-国交省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201102/2011021900062
《国土交通省は今夏に行う組織改正で、首都機能移転問題の担当課を廃止する方針だ。1990年代には「栃木・福島」や「岐阜・愛知」に移転候補地が決まるなど盛り上がりを見せた首都機能移転論だが、その後の経済情勢の変化などを受け、国の議論は停滞。関連予算も年々縮小し、幕引きを迎えようとしている。》

そもそも首都機能の移転論議が起こったのは、1980年代のバブル経済の発生とともに、東京への一極集中が問題視されたためです。

1990年には国会で「国会等の移転に関する決議」が決議され、1999年には、候補地も選定されました。それは、北東地域の「栃木・福島地域」、東海地域の「岐阜・愛知地域」、そして、移転先候補地となる可能性がある地域として「三重・畿央地域」の三つでした。しかし、結局、候補地も絞りこまれないままに、首都機能移転論議は終焉し、道州制へと方針が転換されました。

改めて大震災、そしてそれに付随する事象としての電力不足を考えると、首都機能は移転、少なくとも分散すべきであることは言うまでもないと思います。しかし、先にあげた候補地の一つである「栃木・福島地域」は、大震災、原発事故の被災地でもあり、もしこの地域に遷都していたら、被害はいっそうひどくなっていた可能性もあったと思います。

私は、個人的には遷都でも、道州制でもなく、東日本と西日本の連邦制のようなものがいいんじゃないかと思っています。東日本政府と西日本政府がそれぞれ一つずつ議会と政府を持ち、総理大臣、防衛大臣、外務大臣は、両議員が互選して連邦政府を構成する、というイメージです。国境は、電気の周波数の50Hzと60Hzの境界線でよいでしょう。

要するに西と東に人口4-6000万人規模の国をつくり、それぞれの政府が実情にあった政策をやって、調子のいい方の国の議会から、連邦総理大臣を選ぶという国家間競争をやる、というわけです。

このアイデア、どうでしょうか?

◆日本のポストモダン #4
「首都機能移転」論議の終焉
移行期間:1990年11月-2011年

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2011.03.02

日立のコンソーシアムが受注へ――イギリスの鉄道高速化事業

英国のハモンド交通相は、1日、鉄道高速化事業について、日立を中心とするコンソーシアムと最終交渉に入ることを発表した。保守事業を合わせた契約金額は総額45億ポンド(約6000億円)で、当初の75億ポンドから大幅に減額された。

UK Transport Dept To Proceed With Hitachi Consortium's Plans For High-Speed Rail Project
http://www.automatedtrader.net/real-time-dow-jones/49971/uk-transport-dept-to-proceed-with-hitachi-consortium039s-plans-for-high_speed-rail-project
The U.K. department for transport said Tuesday that it will proceed with a Hitachi Ltd. (6501.TO) consortium's plan to replace the country's aging intercity express trains, and that it now plans to spend GBP4.5 billion on the high-speed railway project it had previously suspended due to the global financial crisis.

今回の決定を受けて、日立の率いるコンソーシアム「アジリティ・トレインズ」は、英政府との交渉を再開し、2012年末までには最終契約を締結する見通し。

ハモンド交通相の声明によると、2016年から、新型の高速車両が運行を開始することになる、という。

日立は、英北東部の Newton Aycliffe に、新工場を用意しており、契約が最終合意に至れば、500人の雇用を生み出すと見られている。

[参考]
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html
日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-3686.html
どうなる日立――イギリス政府が大幅な歳出見直しへ
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-e05c.html
日立の高速鉄道計画が承認される見通し――英紙伝える
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-bf9b.html
日立のイギリスにおける高速鉄道事業の正式決定は来年へ持ち越し
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-cc71.html
日立のイギリス高速鉄道一年後の評価は
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/01/post-9700.html
来週にも正式発表か?――どうなる日立のイギリス高速鉄道
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/02/post-65f4.html
News Headlines - 01 March 2011
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/main/2011/03/newsheadlines01.html

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