社会

2012.04.26

小沢一郎に無罪判決

政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴された小沢一郎に、無罪の判決が言い渡されました。

というわけで、過去に小沢一郎や、司法、政治について書いたエントリーを集めてみました。

▽『誰が小沢一郎を殺すのか?』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/04/post-cff7.html
〈システム〉の崩壊――日本のポストモダン Scene6
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/04/scene6-c9b2.html
▽『小沢革命政権で日本を救え』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/09/post-dad9.html
▽小沢一郎の行動原理がわかる本
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2008/09/post-409a.html
▽小沢一郎の視点
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/08/post-b314.html
▽小沢一郎と農協との戦いとは?
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/11/post-cfee.html

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2012.02.27

チェルノブイリの教訓とは?

1985年に起きたチェルノブイリの原発事故では、その4~5年後に、子供の甲状腺癌が多発するようになりました。

これは、チェルノブイリ原発が爆発したことによって放射性物質であるヨウ素が大気中にまき散らされ、雨に溶けて地中にしみ込み、それを牧草が吸収しました。

さらに、その牧草を食べた牛から摂れた牛乳を子供が飲んだことにより、放射性ヨウ素が甲状腺にたまり、それが子供の甲状腺癌の発生をもたらしました。

チェルノブイリ原発のあったウクライナは、内陸部ということもあり、ヨウ素を含む海藻などを食べる習慣がないため、恒常的にヨウ素が不足していました。このため原発から生じたヨウ素が子供の甲状腺にたまりやすく、それが癌の発生につながったのです。

事故が起きた当時は、このような経路で子供に甲状腺癌が起きるとは、まったく予想されていませんでした。

ですからチェルノブイリ事故の教訓は、「過去の経験からは予想もつかない経路で放射性物質が人体にたまり、癌などが発生するかもしれないので幅広く注意をしておくこと」である、と言えます。

もちろん「子供の甲状腺癌を心配すること」も重要ですが、そのことばかりにリソースを割きすぎることはやめて、いろいろな可能性に対処できるようにしておいた方が良いと思います。

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2011.12.22

英科学誌ネイチャーが選ぶ「今年の十人」に児玉龍彦東大教授

英科学誌ネイチャーは、科学分野で話題を集めた「今年の10人」( Nature's 10 )の一人に、東京電力福島第1原発事故に関して国会で政府の無策を批判した児玉龍彦東大教授を選びました。

▽Tatsuhiko Kodama: Fukushima's gadfly - Nature.com
http://www.nature.com/news/365-days-nature-s-10-1.9678

記事のタイトルにある“gadfly”は、本来の意味は「アブ」ですが、そこから転じて、「うるさい人」という意味もあります。

20112222kodama

記事では、7月27日に開かれた衆議院の厚生労働委員会に参考人として出席した際の、「7万人が自宅を離れてさまよっている時に、国会はいったい何をやっているのか」という児玉教授の発言を紹介。また、Youtubeにアップされた16分の動画が、100万近く再生されたことも報じています。

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2011.04.26

ホリエモンの実刑が確定

ライブドア事件で証券取引法違反の罪に問われていたホリエモンこと堀江貴文の上告審で、最高裁は堀江被告の上告を棄却。2年6ヶ月の懲役が確定しました。

個人的には、検察をとりまく状況からも、高裁判決の破棄差し戻し、つまり「無罪」になるのではないか、と思っていましたが……。

というわけで、過去にホリエモンや、司法、政治について書いたエントリーを集めてみました。

結局ホリエモンは正しかったのだなぁ・・・・・・
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2007/10/post-485c.html
▽ホリエモンが語る塀の中の暮らし
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/03/post-c16c.html
▽ホリエモンの右腕だった男の弁明の書
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/03/post-f9f7.html
▽産経新聞の抱える闇とは
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/03/post-1613.html
▽司法記者が見た特捜部の崩壊
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/04/post-f59a.html
▽2001年の時点ですでに指摘されていた特捜検察の闇
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/04/2001-1cf4.html
▽『拝金』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/06/post-a29a.html
▽『冤罪法廷』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/10/post-c77c.html
特捜神話の崩壊――日本のポストモダン Scene2
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/scene2-4d12.html
▽もしもホリエモンがフジテレビを買収していたら
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/12/post-b497.html
▽『成金』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/02/post-cdea.html
▽奥田英朗の『最悪』は、ホリエモンの『成金』と比べてみると面白い
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/03/post-741b.html
▽『誰が小沢一郎を殺すのか?』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/04/post-cff7.html
〈システム〉の崩壊――日本のポストモダン Scene6
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/04/scene6-c9b2.html

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2011.03.27

東日本と西日本の経済規模を比較してみる

先日のエントリーで、日本を東と西に分割して、それぞれに首都を持つようにしたらどうだろうか? と提案しました。では、東日本と西日本は、どの程度の規模となるのでしょうか?

「首都機能移転」論議の終焉――日本のポストモダン Scene4
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/03/scene4-d343.html
《東日本政府と西日本政府がそれぞれ一つずつ議会と政府を持ち、総理大臣、防衛大臣、外務大臣は、両議員が互選して連邦政府を構成する、というイメージです。国境は、電気の周波数の50Hzと60Hzの境界線でよいでしょう。》

まず、内閣府の公表している「県民経済計算」の2007年の地域別データによると
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kenmin/h19/main.html
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kenmin/h19/soukatu1.xls

北海道・東北:60兆円
関東:203兆円
中部:82兆円
近畿:81兆円
中国:29兆円
四国:13兆円
九州:48兆円

東日本は、北海道+東北+関東の263兆円。
西日本は、中部+近畿+中国+四国+九州の253兆円。

先日のエントリーで書いたように、国境を電力周波数の50Hzと60Hzの境界とすると、静岡県(16兆円)の半分と山梨県(3兆円)が、東に入るので、これを勘案すると

東日本:274兆円
西日本:242兆円

と、ほぼ拮抗した経済規模となります。

同じように統計局のデータで2010年の人口を比較してみると、
http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/02syo/n0200200.xls

東日本:5870万人
西日本:6822万人

となり1000万人ほど西日本が多くなるのですが、まあ、許容範囲だと思います。

西日本と東日本の二国による連邦制という案、なかなかいいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか?

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2010.06.27

ギリシャが借金返済のために島の売却を検討

財政破綻の瀬戸際にあるギリシャが、国内に約6000の島を売却することを検討している、と英ガーディアン紙が報じています。

Greece starts putting island land up for sale to save economy
http://www.guardian.co.uk/world/2010/jun/24/greece-islands-sale-save-economy
Now Greece is making it easier for the rich and famous to fulfill their dreams by preparing to sell, or offering long-term leases on, some of its 6,000 sunkissed islands in a desperate attempt to repay its mountainous debts.

この記事の末尾に注記がついているのですが、最初に掲載された記事のタイトルは、"Greece puts its islands up for sale to save economy" (ギリシャが、財政再建のために島を売却)と断定調だったものを行き過ぎたタイトルだったとして、現行の"Greece starts putting island land up for sale to save economy" (ギリシャが、財政再建のために島の売却へ)とニュアンスを弱めています。

また、記事内では、ギリシャ政府が島を売却していることを検討している話と、民間の不動産会社が販売している島の話、さらに地元の不動産業者のコメントが組み合わされているのですが、ややミスリード的になっていたものを、より丁寧に説明を加えた、としています。だからまあ、島の売却は、まだまだ検討段階に過ぎないようです。

記事の内容は、ギリシャ国内にある約6000の島を売るか、長期のリースに出すことを検討しているようです。たとえば、観光地として有名なミコノス島の3分の1はギリシャ政府が保有しており、買い手には、観光用の施設を作ってくれることを期待している、とのこと。

ロードス島の買い手としては、中国やロシアの富豪の名が上がっているようです。チェルシーFCのオーナーであるアブラモビッチ氏の名前も記事の中に出てきますが、これはこの手の記事には必ず出てくる名前で、信憑性は「?」です。

では、ギリシャは110億ユーロ(1兆2000億円)の資金援助をEUとIMFから得ていますが、これを返済するには、島をいくつ売ればよいのでしょうか? 

民間の不動産会社のサイト( http://www.privateislandsonline.com/ )によると、1235エーカー(500万平方メートル)のナフシカ島(Nafsika)の価格が1500万ユーロ(16億円)ですが、ほとんどの島は200万ユーロ(2億2000万円)以下の価格で販売されているようです。

ただし、約6000の島のうち、人間が住んでいるのは227の島しかなくて、ほとんどはインフラの整備ができていな無人島で、これらの無人島を開発してくれる投資家を探しているそうです。

以上が、島の売却に関する部分の要約ですが、まあ、正直なところ、まだまだ、ギリシャ政府がムシのいい話を検討している段階に過ぎないということだと思います。

[参考]
財政破綻国ギリシャとハンガリーの比較
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2010/06/post-bec4.html

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2010.05.14

首相官邸のホームページも政権交代……イギリス

5月11日に、イギリスのゴードン・ブラウン前首相が退任スピーチを行った数分後には、首相官邸のホームページ( http://www.number10.gov.uk/ )のコンテンツはアーカイブに入れられました。そして、キャメロン新首相が誕生すると、早速、新しいコンテンツが次々とアップされています。

20100512downing

Number 10: Out with Gordon Brown, in with Webcameron
http://www.guardian.co.uk/media/pda/2010/may/12/number10-david-cameron-twitter
As a new team swept into Number 10, so did a new digital era. Within minutes of Gordon Brown's speech outside Number 10, all content on number10.gov.uk had been wiped and sent to the official government web archive.

似たようなケースは、2007年にトニー・ブレア元首相から、ブラウン前首相へと政権の委譲が行われた時にありました。しかし、保守党から労働党へと政権交代が行われた1997年当時は、ようやくインターネットが普及し始めた頃で、そもそも首相官邸のホームページがありませんでした。というわけで、首相官邸ホームページは、初めての「政権交代」と相成りました。

また新しく首相になったキャメロン首相は、野党時代から有権者に直接語りかけるためのYoutubeチャンネル「ウェブキャメロン」( http://www.youtube.com/user/webcameronuk )を開設しており、こちらの方は、今後も継続すると発表し、一部のファンを喜ばせているようです。

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2010.05.12

保守党と自由民主党の連立が成立

かつて日本にも同じような連立政権があったような気がしますが……(笑)。

Embracing change: Cameron forges historic coalition
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/may/11/david-cameron-uk-prime-minister
Cameron accepted the Queen's invitation to form a new government shortly before 8.30pm and minutes later spoke to the country outside Downing Street alongside his wife, Samantha, and announced he will establish a "proper and full" coalition with the Liberal Democrats - the first in British politics since 1945.

5月6日の総選挙で、第一党となった保守党のキャメロン党首は、第三党の自由民主党のクレッグ党首と、連立政権を発足させることで合意しました。11日の夜に、エリサベス女王にバッキンガム宮殿に招かれて、そこで首相に任命されました。

イギリスで、連立政権が発足するのはチャーチル率いる大連立政権以来70年ぶりのことで、戦後では初となります。キャメロン党首は現在43歳7カ月で、43歳12ヶ月で首相となったブレア元首相を抜いて、1812年以来で最も若い首相となるそうです。 自由民主党は3つの閣僚ポストを獲得する予定で、クレッグ党首は副総理に内定しているとのこと。

ところで私は3月下旬の時点で次のように予測していました。

日立の鉄道事業はイギリス総選挙の結果次第?
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/03/post-86e7.html

《3つのパターンうちでもっとも可能性が高いのは、<3>の保守党と自由民主党の組み合わせではないかと思います。》

なぜ、このような予想をしたかというと、政策的には、中道左派の労働党と、左派の自由民主党は近いのですが、自由民主党はそもそも労働党の左派が、旧・自由党と合流して誕生した政党のために、近親憎悪的な感覚があるので、労働党-自由民主党の連立政権は難しいのではないかと思ったからです。

これは日本で言えば、旧・社会党と旧・民主社会党(民社党)のような関係で、1994年に民社党を含めた新進党を作った時に、下に置かれた社会党がへそを曲げて、非自民党連立政権の崩壊を招いたような感覚と同じと言えばわかりやすい……かえってわかりにくいですか?(笑)。

もともと自由民主党は、労働党への批判票を集めて成長してきた政党ですから、労働党-自由民主党の連立が成立すれば、自由民主党の役割は終わってしまうことになります。また、保守党としても、なんとしても十三年ぶりに政権を奪還したいという意欲はあるわけですから、ハング・パーラメントになった場合は、保守党と自由民主党の連立がもっとも蓋然性が高いのではないかと思っていました。まあ、結果が出てからでは、何とでも言えるんですけどね……(笑)。

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口蹄疫により600万頭の家畜を殺処分――2001年のイギリスのケース

現在、日本では、家畜の疫病である口蹄疫( foot and mouse disease ) の被害拡大が懸念されていますが、畜産の母国であるイギリスでも、過去に何度か被害に遭っています。中でも、史上最悪のケースと言われた2001年の口蹄疫の被害がどのようなものかを見ていきたいと思います。

Foot and mouth epidemic officially over
http://www.guardian.co.uk/uk/2001/dec/29/footandmouth.Whitehall
With the milestone of three months since the last foot and mouth outbreak being reached tomorrow, the world's worst epidemic of the disease is about to be declared officially over.

この記事は、最後に口蹄疫にかかった家畜が発見されてから、三ヶ月を経て、ようやく終了宣言が出されることになった12月29日の前日に、英ガーディアン紙に掲載されたものです。

最初に口蹄疫にかかった豚がエセックス州で発見されたのが、2001年2月20日のこと。しかしすでにこの時点で、イギリスの他の地域やフランス、オランダで、羊などが口蹄疫にかかっており、感染爆発のような状態に陥っていた。

9677の農場で感染が確認され、400万頭の家畜が感染していたために殺処分された。うち8割が羊で、牛、豚、山羊も含まれていた。さらに200万頭は、口蹄疫を拡大させるおそれがあると言う理由で殺処分された。イギリスの家畜の8頭に1頭が殺処分された計算になる。最後に感染が確認されたのが9月30日であり、90日間の観察期間を経て、終了宣言が出された。

以上が、記事の内容です。ところで、殺処分された家畜の死体の処理はどうしたかというと、英国陸軍の部隊がかり出されて、すべて焼却されました。軍隊が出動したのは、「死体の処理に慣れているから」という理由でしたが、さすがに来る日も来る日も家畜の死体をかついで火の中に放り込む作業を繰り返したことから、軍人の中にも体調を崩す者が続出した、という話を聞いたことがあります。

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2010.05.08

保守党が自由民主党との連立を模索

イギリス総選挙の結果が出ました。649議席(650議席中、一議席は候補者が急逝したため選挙延期)のうち、保守党が306議席と第一党になりましたが、過半数に20届かないため、自由民主党との連立を模索することになります。

Tories meet Lib Dems over deal for power
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/election_2010/8669409.stm
Talks between senior Conservatives and Liberal Democrats continued late into Friday as the parties tried to broker a deal to form the next government.

最終的な選挙結果は、出口調査の予測よりも、自由民主党には厳しいものとなりました。自由民主党は5議席減の57議席となり、選挙前の躍進への期待と比べると大きく後退しました。

イギリス政治では、ハング・パーラメント(Hung Perliament=宙吊り状態の議会)の場合は、まず、これまでの与党の労働党が政権の維持を模索することになりますが、これを阻止すべく保守党のキャメロン党首は、早速、自由民主党との連立を模索しています。

自由民主党がキャスティング・ボードを握ることになり、クレッグ党首の判断に注目が集まっています。

ちなみに1974年2月の選挙で同じような立場に立たされた労働党は、当時の自由党と少数の連立与党を組みましたが、政権が安定せず、同じ年の10月に、ふたび解 散総選挙を行うことになりました。

20100507election002

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2010.05.07

英保守党が第一党だが過半数に届かず――出口調査

5月6日に実施されたイギリスの総選挙ですが、テレビ局の行った出口調査によりますと、保守党が第一党となるも、過半数に21議席届かないハング・パーラメント(Hung Perliament=宙吊り状態の議会)となる公算が高いとのこと。

Tories to be 21 short of majority
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/election_2010/8666128.stm
David Cameron will fall 21 seats short of a Commons majority, according to a joint BBC/Sky/ITV exit poll.

BBC、Sky、ITVのテレビ局三局が合同で行った出口調査によりますと、野党の保守党が305議席で、前回2005年選挙から95議席伸ばす一方で、労働党は255議席と前回から94議席減らしました。また、野党第二党の自由民主党は1議席減らして61議席となりました。

投票前の党首討論では、圧倒的な人気を博していた自由民主党がふるわず、労働党と保守党の間で、ほぼ同数の議席が増減しただけの結果となりました。選挙前には、「二大政党制の終わりか?」とささやかれていましたが、まだまだ二大政党優位の状況はかわらないようです。

※これは、あくまでも出口調査の結果であって、最終結果ではありません。念のため。

BBCのサイトでは、現在リアル・タイムで開票速報を行っています。
http://news.bbc.co.uk/

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2010.04.22

新聞が空港の売店から撤去される

火山灰によって飛行機のエンジンが火を噴いているイメージ写真を一面に掲載したイギリスのタブロイド紙『デイリー・スター』が、ガトウィック空港とマンチェスター空港の売店から撤去されました。

Daily Star pulled from airports over volcano ash splash
http://www.guardian.co.uk/media/2010/apr/21/airports-pull-daily-star
Copies of today's Daily Star have been removed from airport newsagent shelves today over fears that its splash, headlined "Terror as plane hits ash cloud" with an image of a 747 with engines ablaze, could cause panic among travellers.

デイリー・スター紙が、空港の売店から撤去されました。理由は、『飛行機が灰の雲に直撃する恐怖』という見出しと、ボーイング747のエンジンが火を噴いているイメージが、旅行客にパニックを起こすのではないか、という配慮からです。

20100422volcano

このイメージ写真は、28年前にBA747のエンジンが火山灰によって炎上した時の様子を再現したテレビ番組からとられたものです。以前に、『ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル』で放映されてもので、ふたたびイギリスの地上波で放映されることが決まっています。

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2010.04.21

ハング・パーラメントに対する各国の反応……英エコノミスト誌

イギリスの総選挙では、どの政党も過半数をとれないハング・パーラメント(Hung Perliament=宙吊り状態の議会)となる可能性が高いようです。その結果として、連立政権が構成されることになりますが、イギリス政治においては、初めてに近い経験のため、英エコノミスト誌が、外国メディアの反応や、似たような事例をまとめています。

Pick your poison
http://www.economist.com/world/britain/displayStory.cfm?story_id=15942944
The Liberal Democrat surge showing the deficiencies of Britain's electoral system, our Charlemagne columnist warns that government by coalition has its own pitfalls

・スペインの外交官が新聞に寄稿
「ハング・パーラメントが問題である、と考えるヨーロッパの国はありませんよ」

・フランスのテレビ局
「二大政党制の慣れ親しんだ大英帝国にとっては、(ハング・パーラメントは)なにがなんだかわからないでしょう」

・オランダの雑誌編集者
「まず小選挙区制を改めるべき。イギリス人は妥協が政治的不安定の源泉と考えているが、まずそれを改めるべきでしょう。ヨーロッパの多くの国は比例代表選挙を採用している。スコットランドでも、マイノリティが参加できる制度を採用しているからできるはず」

このほかベルギーや欧州連盟、スコットランドにおける連立政権の実態がまとめられていますが、やはり、初めてに近い政治体験に困惑しているようです。

[参考]
イギリスの総選挙、保守党が第一党か――英エコノミスト誌
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/04/post-db1b.html

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2010.04.07

イギリスの総選挙、保守党が第一党か――英エコノミスト誌

イギリスの総選挙は5月6日に予定されていますが、英エコノミスト誌は、世論調査をもとにした推計として、保守党の獲得議席は283、労働党が273と報じています。

Room at the top
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=15841541

A year ago the Tories had a double-digit lead over a ragged and squabbling Labour Party. The election seemed theirs for the losing. But as the economy improved so did Labour’s prospects. In the last week of March, a poll of polls showed the Tories on 37% and Labour on 31%.
If voters in every constituency voted just like that, and third parties stayed roughly the same, the Tories would emerge with 283 seats and Labour with 273...

1年前、保守党は、ボロボロで口論の絶えない労働党に対し支持率で10%以上リードしていました。しかし、経済状態が上向くとともに労働党への支持も回復し、3月の最終週に行われた世論調査では、保守党37%、労働党31%と、その差もつまってきました。

有権者が、この支持率どおりに投票すると仮定すると、獲得議席は保守党283、労働党273となります。これは、いずれの党も、過半数の326議席に届かない、ハング・パーラメント(Hung Parliament)=「宙吊り状態の議会」となります。同じような状態は1974年2月の選挙で少数与党となった労働党政権で発生しましたが、経済的混乱を招いて10月にふたたび選挙を行うはめになりました。

20100407election

5%の票が保守党に流れた場合、濃い赤(労働党の議席)と濃い黄色(自由民主党)が保守党へ
5%の票が保守党から他党へ流れた場合、紺色(保守党の議席)が労働党へ、青色(保守党の議席)が自由民主党へ流れる

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2010.03.25

日立の鉄道事業はイギリス総選挙の結果次第?

日立は、2009年に、イギリスでの高速鉄道を新型車両へと交換する事業に関して、優先交渉権を獲得しています。これは。2013年から2018年にかけて、約1400両を新型に交換するというプログラムで、30年間の保守も含めて1兆円を超える規模の受注となると見られていました。

しかし、2月26日付の英ガーディアン紙の記事では、この計画が見直しの対象となることが伝えられています。

Intercity trains upgrade postponed
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/feb/26/intercity-trains-upgrade-postponed
The consortium left in limbo by the government announcement, Agility Trains, led by Hitachi, the Japanese manufacturer, said that it was "disappointed" that a formal contract would be delayed beyond the election.

このニュースによると、選挙前に正式な契約に至ることはないようです。つまりイギリスにおける日立の鉄道事業の今後は、5月6日(5月の第一木曜日)に予定されている総選挙の結果次第ということになりそうです。

では、その総選挙は、どうなると予測されているのでしょうか?

Tories up three in Guardian/ICM poll as Labour fightback stalls
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/mar/15/tories-up-three-guardian-icm-poll-labour-fightback
20100325poll

こちらも英ガーディアンの記事ですが、同紙が行った世論調査によると、野党第一党の保守党が勝利し、労働党が負けると見られています。ただ、保守党、労働党ともに過半数を取れない状態になるとの見方が強いですね。

こうした状態をハング・パーラメント(Hung Parliament)=「宙吊り状態の議会」と呼びます。こういう状態に陥った場合は、連立を模索することになるのですが、その場合は野党第二党である自由民主党も絡んできます。

可能性として考えられるのは、
<1>労働党と保守党の大連立
<2>労働党と自由民主党の連立
<3>保守党と自由民主党の連立となります

以上の3つのパターンうちでもっとも可能性が高いのは、<3>の保守党と自由民主党の組み合わせではないかと思います。労働党が下野するとなれば、やはり、日立のイギリスにおける鉄道事業は無かったことにされてしまう可能性が濃厚です。

[参考]
日立の新型高速列車がイギリスで運行開始
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2009/12/post-7b04.html
イギリスの選挙は木曜日
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2006/05/post-62e6.html

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2010.03.16

「世界は4006年11月1日に滅亡する」――ダ・ヴィンチ・コードを解読

「世界は4006年11月1日滅亡するだろう」というレオナルド・ダ・ヴィンチの残した暗号を解読した研究者がいる、と英タイムズ紙が報じています。

Da Vinci ‘predicted world would end in 4006’ says Vatican researcher
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/europe/article7061704.ece
A date for your diary: Leonardo da Vinci predicted that the world would end on November 1, 4006, according to a Vatican researcher.

20100316davinci

これは、サブリナ・スフォルツァ・ガリツィア(Sabrina Sforza Galitzia)というダ・ヴィンチの研究者が発表したもので、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に描かれた中央の半月状の窓(lunette)には、「数学的、天文学的な謎が残されている」そうです。

ガリツィア女史によると、4006年3月21日に世界的な洪水が始まり、11月1日に終了する、これをダヴィンチは「新しい人類の始まり」と信じていた、とのこと。これは、ダン・ブラウンの小説とは別のダ・ヴィンチ・コードなのだそうです。

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2010.02.06

住宅経費の不正流用問題で英国会議員など4人が起訴

2009年5月に、英デイリー・テレグラフ紙のスクープによって発覚した、イギリスの国会議員による住宅経費の不正流用問題で、3人の議員を含む4人が起訴されました。

Three MPs and one peer to be charged over expenses
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/8499590.stm
Three Labour MPs and one Tory peer will face criminal charges over their expenses, Director of Public Prosecutions Keir Starmer has said.

住宅費の不適切な流用問題には、ブラウン首相や13人の閣僚を含む、多数の国会議員が関わっていましたが、その中でも、悪質な4人が起訴されました。

しかし、4人とも、起訴内容については、否認して法廷で争う方針のようです。

[参考]MPs' Expenses
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/mps-expenses/

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2007.06.11

英国国教会とPS3のソフト

日本でも大きく報じられているようですが、PS3ソフト『Resistance: Fall of Man』において、マンチェスター大聖堂の内部が、銃撃ゲームの舞台となったことが問題となっています。

Cathedral row over video war game
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/manchester/6736809.stm

事実関係がはっきりしていないので、よくわからない部分もありますが・・・。

・そもそも、大聖堂内部の使用許可をとっていのか、なかったのか?
・許可をとっていたとしても、銃撃ゲームの舞台にふさわしかったのか?
・架空の教会ならば、問題ないのか?

というように議論が進んで行ってしまいますよね。さて、この問題は、どう決着するのでしょうか? 

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2007.06.08

暑かったり寒かったり

イギリスに来た頃、一番感じたことが、「気温の変動が激しいなぁ」ということでした。たとえば、最高気温や最低気温が一日で5度以上あがったり、さがったり。これは体にかなりのストレスを与えます。

日本の夏は、確かに暑いのですが、でも、その暑さは一定しているので、体が慣れてしまえば楽だと思っていたのですが・・・なんか最近の日本も気温の変動が大きくなっきているようです。最高気温が一日で十度近くあがったり、さがったり。異常気象なんでしょうか。

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2007.06.05

こういう「2007年問題」もあるそうです

団塊世代の大量定年退職に伴い、メーカーのお客様相談室にかかってくる電話の本数が増えているそうです。

これは、ある日本のメーカーの方から聞いた話ですが、「定年を迎えて、暇を持てあました団塊世代が、お客様相談室に、なんやかんやと、大量の電話をかけてくるのではないか」と、かねてから懸念されていたのですが、それが現実のものとなりつつあるそうです。

「お客様相談室」は「キャクソウ」と略されるそうですが、「キャクソウ業界の2007年問題」と呼ばれているそうです。


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2007年問題

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2007.06.02

私の学生時代の年金はどこに?

いま日本では「不明年金5000万件」が問題となっています。私も気になって、「年金手帳」を調べたのですが・・・。

1997年1月にもらった年金手帳には、基礎年金番号が、割り振られていたのですが、この番号が割り振られた年金(厚生年金)に加入したのは、大学を出て、新卒で就職した時期となっていました。

・・・あれ? 学生時代にも、20歳を超えた時点から、国民年金に加入していたような気もするのですが・・・。といっても、自分ではなくて、親が払ってくれていたような気がするのですが、よく覚えていません。

もしかしたら、私の記憶違いで、実は、払っていなかったのかもしれません・・・。でも、これどうやって調べたらいいんでしょうね?


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年金

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2007.01.23

コンビニおでん論争に一言

コンビニのレジの脇に置かれている「おでん」の鍋に蓋がされていないことについて、衛生上問題が無いのか、という議論がおきているようですが・・・。

http://www.j-cast.com/2007/01/20005015.html

コンビニ側の狙いは、蓋をしないことで、おでんのにおいを漂わせて、お客さんに買ってもらおう、ということらしいのですが・・・。私は、衛生的かどうかよりも、とにかく、あのコンビニおでんのニオイが嫌いで、ですから、日本に一時帰国した時でも、おでんを売っているセブン・イレブンには行かないようにしています。

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2006.12.26

クリスマス休暇の違い・・・なぜアメリカでは新年早々CESを開催するのか?

12月26日、つまりクリスマスの翌日はボクシング・デイと呼ばれ、イギリスや英連邦では、公休日となります。26日が日曜日の場合は、27日がボクシング・デイとなります。イギリスでは、12月10日くらいからクリスマス・モードに入り、年明けまで、だらだらと開店休業状態が続きます。

ところが、どういうわけかアメリカでは、ボクシング・デイが無くて、26日から仕事を始める人も多いようです。アメリカでは、11月下旬のサンクス・ギビング・デーから、冬季休暇が始まって、クリスマスとともに終了し、仕事を再開するというパターンが一般的なようです。

アメリカでは、年明け早々に、CES(Consumer Electronics Show)というエレクトロニクス関連の大規模なイベントが開かれます。日本人やイギリス人の感覚からすると、「なぜこんな時期に開催するんだろう?」と思うのですが、アメリカ人にとっては、この時期は、もう冬休みは終わっているわけです。

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2006.12.24

「12月25日は、キリストの誕生日ではない」らしい

12月25日は、キリストの誕生日として祝われていますが、正確な記録は残っていないそうです。

帝政ローマ時代に、キリスト教が国教として採用された時、それまでのローマは太陽神をあがめており、その太陽神の誕生日が冬至の日だったので、キリストの誕生日も、それにあわせた、という説を聞いたことがあります。

もし詳しい方がいらっしゃったら、ご教授いただけますと幸いです。

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2006.12.23

女王陛下のポッド・キャスト

毎年クリスマスには、エリザベス女王が、国民に向けてメッセージを放送するのですが、今年は、テレビ・ラジオのほかに、ポッドキャストでも配信することになりました。

英国「ポッドキャストの女王」がクリスマスメッセージ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/22/news036.html

いやしかし、今年のクリスマス休暇は家でおとなしくしている、という「負け組」モードだったのですが、濃霧による空港の混乱ぶりをテレビで見ていると、どういうわけか「勝ち組」になった気分です(本当は、同情しているんですけどね)。

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2006.12.21

霧のロンドンエアポート

面白かったなぁ、あれ・・・。えー、ロンドン・ヒースロー空港をはじめとする多くの空港が、濃霧のため、20日の午後から、運行を休止しました。今後も、濃霧は続くと見られていますので、クリスマスをロンドンで過ごそう、という無謀なことを考えている方は、ご注意を。

ロンドンというと「霧の都」というイメージがあるのですが、ここ数年、霧で空港が閉鎖されるなんてことはなかったように思います。ですから、むしろ、ここ数日の濃霧の方が、珍しいことである、ということができますね。

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2006.12.19

連続殺人の容疑者がMySpaceのユーザーだった・・・

イギリスのサフォークで、5人の女性を殺害した容疑で、37歳の男性が逮捕されました。イギリスの新聞・テレビでは、この事件について連日報道していますが、このxxx xxxxxxxx容疑者は、MySpaceに自分のプロフィールを掲載していたことでも話題となっています。下記の記事では、容疑者がMySpaceにアップした写真も掲載されています(写真は削除されました12.23追記)。

http://www.guardian.co.uk/suffolkmurders/story/0,,1974747,00.html

すでにアカウントは削除されていますが、MySpaceでは、自分のことをThe Bishopと呼んでいたそうです。

ただ、日本で、こういうマスコミの注目度が高い事件が起きた場合は、逮捕は、ほぼ有罪を意味するのですが、イギリスの場合は、逮捕して事情聴取の後、無罪放免されることもままあります。

このMySpaceに掲載されていた、The Bishopのふざけた写真を見ていると、寂しがり屋のおじさんが、目立ちたいがために、真犯人のような素振りや言動をしていたことから、逮捕されたんじゃないのかなぁ、とも思ったりもします・・・。実際、警察では、他の容疑者の線でも捜査を続けているようです。

この事件は、イギリス社会の影の部分を映し出すもので、5人の被害者はすべて、いわゆるストリート・ガールでした。そして、そういう世界に足を踏み入れたきっかけが、ヘロインなどの薬物を買うお金を稼ぐためだったそうです。

イギリスは、ここ数年、ずっと好景気が続いていて、金融街シティで、ものすごい額のボーナスが支給されたというニュースは、日本でも報じられたと思いますが、その一方で、こういう現実もあるのだ、と、いまさらながら思い知らされた事件です。

[12.23追記]結局、2人目の逮捕者が起訴されましたので、最初の逮捕者の名前を伏せ字にしておきます。今回の事件では、イギリスのマスコミも加熱気味で、いろいろと問題が発生しています。

・起訴されていない段階で、実名報道してしまった

・1人目の逮捕者が、MySpaceに掲載していたプロフィールや写真を無断で使用した

・起訴されたとしても、イギリスでは陪審制度をとっているため、裁判に影響を与えるような報道をしてはならないのに、行っている

などです。

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2006.09.25

ロンドンの空港は、今日も警戒厳重ナリ

ドイツのケルンで開かれるフォトキナの取材に向かいます。アップルが、何か(新製品?)を発表するのが今日の目玉のようです。

それでいま、朝一のケルン行きの飛行機に乗るために、ロンドンのスタンステッド空港に来ています。このエントリーは、空港のラウンジにあるTモバイルのホット・スポットで書いてます。 Tモバイルのホット・スポットは、たいていのイギリスの空港にあるので、ちょくちょく利用しています。また、スターバックスにもあるので、出先で仕事をする時にも利用しています。ちなみにクレジット・カードで時間単位(1時間、12時間など)で利用できるほか、Tモバイルの携帯電話のプリペイド・ユーザーならば、分単位で、利用できるので便利です(ログ・アウトを忘れてしまい、プリペイドの残高がゼロになってしまったことがありますが・・・)。

ところで、相変わらずロンドンの空港は警戒厳重です。といっても、じょじょに規制は緩和の方向にあり、機内持ち込みできる鞄の厚さは、先週までは16センチまでだったのですが、今週からは20センチまでOKとなりました(笑)。 ノートPC、デジカメ、携帯電話などもOKなのですが、歯磨き粉、化粧品、その他液体は、まだ不可です。靴も脱いでスキャンされました。

しかし、あれだれ機内持ち込みできないものについて告知されているのに、相変わらず、手荷物検査のところで、呼び止められる乗客が後を絶たないことに驚きます。緊張感が無いというか、なんというか・・・。もちろん、私は、何も指摘されずパスすることができましたが。

私は、「空港では、いくら時間があっても、行けるところまで、ズンズン進む」をモットーにしていますので、まだだいぶ早いんですが、そろそろゲートへと向かいますね。

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2006.09.11

英ボーダフォンがBTと提携しブロードバンド・サービスを開始

英ボーダフォンが、BTと提携して、イギリス国内で、ブロードバンド・サービスの提供を開始するそうです。英ボーダフォンの顧客が対象で、サービス開始は今年末の予定。

BTは、すでにブロードバンド・サービスを行っていますが、BTのほかに、携帯電話会社のオレンジ、バージン、衛星放送のスカイ、携帯電話販売のカーフォン・ウェアハウスなどがあります。

これらのサービスでは、電話回線はBTのものを使うのですが、そもそも、このBTのサービスがひどい。

実は私、8月中旬にBTに引っ越しの依頼をしたのに、引っ越し先が新築だったために、電話回線をつなぐ工事が完了したのが8月30日でした。ブロードバンドは、当初は「5日かかる」といわれていたのに、まだつながってなくて、早くても9月14日になる、といわれてしまいました。

頭にきたんで、BT以外の会社にすることも検討したのですが、聞くところによると、「BTもひどいが、BT以外の会社は、もっとひどい」のだそうで、あきらめてBTにすることにしました。というわけで、これについては、いずれまた。

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2006.09.08

ポーランド人がいっばい

そりゃもう、ぎょうさんおりまんがな。犬も歩けばポーランド人にあたる、ちゅうて・・・。

えー、2004年にポーランドなどの東欧の国がEUに加盟して以来、ロンドンで生活するポーランド人の数が急速に増えています。2005年の1年間で、ロンドンを離れた人口は24万7000人。これに対してロンドンに流入した数は27万4000人(うち東欧から11万6000人)で、2万7000人の純増。イギリス全体では、東欧からの移民は60万人で、このうちポーランド人は26万人を超えるそうです。

こうしたポーランド人は、肉体労働や水道修理工などの単純労働に従事しているようです。そして、今までこうした分野で働いているイギリス人の仕事を奪いつつあるそうです。技術的なものでは、イギリス人とポーランド人には、それほど差はないのでしょうが、相対的に安い賃金で、イギリス人よりも勤勉に働くことから需要が増えているようです。

ただ、バスや地下鉄などでは、ポーランド人同士で大きい声で話したり、携帯電話で話し続けたりして、公共の場所でのマナーがちょっと悪いかな、とも思います。また、ポーランド人向けの食料品店なども、どんどん数が増えています。本当に、にわかにポーランド人の数が増えたと実感しています。

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2006.08.10

イギリスの空港では手荷物の持ち込み禁止に

イギリスで、10日未明、飛行機テロの計画が発覚、18人のテロリストが逮捕されました。イギリス国内では、警戒レベルが最高段階まで引き上げられました。

また、イギリスのすべての空港で、手荷物の機内持ち込みが禁止になりました。持ち込めるのは、財布、医者に処方箋された薬、パスポート、航空券などですが、ポケットに入れるのは不可。透明なバッグなどに入れなければならないようです。

[参考]UK airports on high alert as terrorist plot uncovered

http://www.guardian.co.uk/terrorism/story/0,,1841140,00.html?gusrc=rss&feed=1

ノートパソコン、携帯電話やiPodなどの電子機器は、機内持ち込み不可。乗客は、すべてボディ・チェックを受けるとのこと。売店も閉鎖された空港が多いようです。イギリスに向かう便も同様の措置がとられるようです。

以下の注意がBA(ブリティッシュ・エアウエイズ)から出されました。

・どうしても必要が無い限りは、なるべく飛行機を利用しない

・見送りの人は空港に来ないように

・飛行機に乗り込むまでに、かなりの時間を要する

・すでに各便で、かなりの遅れが出ている

・キャンセルされる便も、多く出ることが予想される

[参考] http://www.ba.com/

BBCの報道によると、イギリスに向かう便は、すでに飛行中のものをのぞき、ほとんどがキャンセルされた、とのこと(すべてでは無いようなので、必要な方は航空会社で確認してください)。

空港管理会社BAAの記者会見がBBCラジオで流されました。「絶対に必要なケース以外は、空港に来ない」ように呼びかけています。また、液体の持ち込みが厳しく禁じられています。赤ちゃんのミルクは持ち込みできますが、飛行機に乗る前に点検されるとのこと。また、コンタクトレンズの保存・洗浄液の機内持ち込みは不可。その他の液体も、飲料・化粧品などを含め、すべて不可です。BBCでは、「摘発されたテロ計画に、液体の爆弾の使用が含まれていたのではないか」と報じています。

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2006.07.21

組織が停滞する時

サッカー日本代表のW杯におけるふがいない試合ぶりから、メディアやネットの世界では、その原因を指摘しようとする議論がおきています。

「中田選手の気持ちが、他の選手に伝わらなかった」という意見がある一方で、「いや、その中田が問題で、彼がいなければチームが、もっとまとまったはずだ」という意見もあります。しかし、私は、そのどちらの意見もとりません。なぜなら、そんなに簡単なことではないと思うからです。

私は、いまフリーランスなので、何の組織にも属していませんが、それでも、部活動、体育祭や文化祭、大学のサークル、会社に就職してからの組織、編集部など、人並みに組織に属した経験があります。そして、それらを振り返ってみると、組織や集団が、うまくいく具体的な要因って、よくわからないですよね。

特に誰かが強力なリーダーシップをとった訳ではないのに、チームがまとまり物事がうまく進むこともあるし、一人一人が一生懸命やっているにもかかわらず、かみ合わないことがあったり。ある飲み会をきっかけに、急にチームのまとまりができることがある一方で、飲み会をきっかけに険悪なムードが漂いはじめたり・・・。

そもそも、「各人のモチベーションを高く維持し、メンバーそれぞれの能力を最大限に引き出す」ことのできている組織や集団って、どれくらいあるのでしょうか? むしろ、そういうことのできていない組織の方が、ずっと多いですよね。もし多くの組織でそういうことができているのなら、組織論やリーダー論の本なんて、あんなに売れていないはずですよね。

ある分野におけるエリートを集めて、日本中が注目している状況に置かれているにもかかわらず、うまく機能しない組織の姿を目の当たりにすることができた。「あぁ、駄目なときは何やっても駄目なのね」ということを確認できただけでも、今回のW杯はきわめて有益なイベントだった、と言えるのではないのでしょうか。

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2006.07.14

これも、お国柄? その2

イギリスでは、5月16日に、パスポートの発行をオンラインで受け付けるサービスが始まったのですが・・・。その顛末が、7月11日付けの英タイムズ紙で、報じられています。

Online passport applications halted

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2264220,00.html

5,000 people are kept waiting after an internet system broke down just three weeks after its launch

同紙によると、5月16日に、パスポートの発行を、オンラインで受け付けるサービスが開始されました。このシステムでは、オンラインで必要事項を書き込み、発行手数料をクレジット・カードなどで払った後、記入済みのアプリケーション・フォームをプリント・アウトして、最近の写真と古いパスポートを添付して、送付するというものです。

ところが、始まって3週間もたたないうちに、処理できない申請書が積み上がってしまったため、オンラインでの申請を中止。再申請を依頼したり、手数料を払い戻したりしたケースもあったそうです。

このシステムでは、サービス開始に向けて7カ月間をテストを行い、1日500件処理できる計算だったそうです。しかし、申請が1万8000件を超えたところで、システムを停止。いまだに5000件ほどの申請書が未処理のままだそうです。

このシステムは、独シーメンスのものだったようですが、システムの問題よりも、郵送された書類の処理を行う人たちに問題があったようですね・・・。イギリスでは、同じ方法で携帯義務のあるIDカードを発行する計画もあるのですが、すでに先行きが危ぶまれています。

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2006.07.12

これも、お国柄?

7月7日の英タイムズ紙に、BTに関する記事が出ていたので紹介します。

BT plans to switch software supplier on NHS project
http://business.timesonline.co.uk/article/0,,9076-2260087,00.html

BT is in talks to replace a key software supplier on its contract to upgrade the National Health Service’s IT systems, in an attempt to speed up the crucial multimillion-pound project, The Times has learnt.

英タイムズ紙によると、BTは、NHS(National Health Service)のITシステムをアップグレードする業務に関し、ソフトウェアの発注先を変えようとしているそうです。NHSとは、イギリスの医療保険制度のことです。

このNHSの総額62億ポンド(1兆3000億円)の業務のうち、BTは3つの契約を受注したのですが、そのうちの1つは、すでに納期を過ぎており、4500万ポンド(94億円)の罰金を支払っています。そして、この期におよんで、ソフトウェアの発注先を変えようとしている、と報じられたわけです(これについては、今のところ、まだ正式な発表はありませんが)。

さすがに、イギリス政府も、さらに遅れるのではないかと心配して、BTに対して、「よく考えるように」と指導したそうです・・・。

イギリスでは、あまり「納期」が重要とは考えられていないようです。ゼネコンなんかでも、建設が期日に間に合わないことがしょっちゅうです。最近では、サッカーの専用スタジアムのウェンブリーの改装工事が、(おおかたの予想通りに)間に合いませんでした。

これも、お国柄なんでしょうねぇ。

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2006.07.07

テロから1年

昨年7月7日に発生したテロから、ちょうど1年たった今日、ロンドンでは、各地で追悼行事が行われました。また、正午には、英国全土で2分間の黙祷も捧げられました。

しかし、あのテロ以来、最低でも一日に一回は、パトカーがサイレンを鳴らしながら走っていきます。私の家は、少し大きい通りに面しているのですが・・・と、書いている今もパトカーが一台、走っていきました。多い日は、何度もこういうことがあります。

それで、こういう時は、何かあったのかなぁ、と思って、後日、新聞、それも地域のコミュニティ紙を、チェックするのですが、何も書かれていません。ニュースにも、ならないようなことだったのかもしれませんが、やはり、あまり気持ちのいいものでは、ありませんね。

しかも、毎日毎日、パトカーがサイレンを鳴らして走っているのは、ちょっと不気味な状況なのですが、だんだんと、そういうのに慣れてきているのも事実です。

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2006.07.05

危機的な状況に直面すると・・・

日本の隣国がミサイルを発射したというニュースは、BBCの朝のニュースでも、かなり時間を割いて報道されました。大きな問題に発展しなければ良い、と願っています。

ところで、昨年のちょうど今頃(7月7日)に、ロンドンでは、イスラム系テロリストによる同時多発テロがありました。あのテロ事件の直後には、テロリストと間違えられてブラジル人男性が射殺されたり、2週間後に、また同時テロが発生したりと、かなり長期間、緊張状態を強いられました。

2005年を振り返ってみると、「あっという間に過ぎたような気がする」とおっしゃる方が多いですね。私自身も、「2005年は時間がたつのが早かった」という実感があります。

人間は、危機的な状況においては、時間が早く過ぎるように感じられるものなのかもしれません。

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2006.07.03

暑い

ロンドンも、連日30度を超える日が続いています。まぁ、日本にくらべれば、蒸し暑さがないのが救いですが、それにしても暑い。

昨日の夜も、深夜2時頃まで蒸し暑くて眠れませんでした。ロンドンで十年以上暮らしている日本人の方に伺ったところでは、「昔も、暑い日はあったが、寝苦しい夜なんて無かった」のだそうです。ここ数年、イギリスでも暑い夏が続いており、やはり世界的な異常気象なんでしょうか・・・。

土曜日のサッカーW杯で、イングランドがポルトガルに負けために、街はお通夜のようになっています(←ちょっと大げさ)。その一方で、ウィンブルドンでの全英オープン・テニスが進行中で、英国民の関心は、いっきにテニスに向かっています。

ウィンブルドンに、試合を見に行きたいとも思うのですが、こう暑くてはねぇ・・・。

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2006.06.30

W杯まだ続いてますよ・・・ベスト8ではなくラスト8ですが

日本では、もう終わってしまった感がありますが、サッカーW杯は、まだまだ続いていますよ・・・。

今日から準々決勝の4試合(ドイツ対アルゼンチン、イタリア対ウクライナ、イングランド対ポルトガル、ブラジル対フランス)があります。サッカーのトーナメントは、決勝戦よりも、準々決勝、準決勝の方が名勝負が多いとも言われています。

ところで、日本では、準々決勝に進出する8チームのことを「ベスト8」と呼ぶことが多いのですが、イギリスでは、「ラスト8」と呼びます。準決勝の4チームは、「ベスト4」ではなく「ラスト4」。

なぜなら、トーナメントの場合は、くじ運やらなんやらのために、最後に残った8チームが、かならずしもベストとは、限らないからです。なんだか身も蓋も無いような気もしますが、勝負の世界で、何かに配慮して、正確な表現ができないなら、いつまでたっても世界レベルでは勝てないとも思います。

といっても、今大会のイングランドも、そんなに強いわけではありませんが・・・。

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2006.06.23

フランスからの手紙(中)

「2月13日」に、フランス国鉄SNCFの23ユーロの区間を利用しただけなのに、その3倍の料金を支払うはめになりました。

まず、SNCFのウェブサイトで、間違って2回分予約をしてしまったので、そのうちの1回をキャンセルしたのですが、これがキャンセルされずに、そのままクレジット・カードから引き落とされてしまいました。

また、予約できた分も、発券機にカードを挿入しても認識されず、チケットが発券されなかったのですが、これも、また引き落としされてしまいました。そして、やむをえず有人の窓口でカード購入したチケットで列車に乗ったたことから、同じ金額を、都合3回引き落とされることになりました。

クレジット・カードの明細を見て、この事実に気がついた私は、返金の請求をしようと、SNCFのウェブサイトを調べたのですが、「返金の請求は手紙のみで受け付ける」と書かれていて、そのフランスの住所が記載されていただけでした。カスタマー・サービスのメール・アドレスに、メールを書いて、担当部署のメール・アドレスや電話番号を教えて欲しい、と頼んでも、「文書でのみ受け付ける」の一点張り。

やむをえず、英語で手紙を書き、フランスあてに国際郵便を出したのですが、しばらく待ってもなしのつぶて。手紙が、ちゃんと届いたかどうかを、メールで問い合わせると、「ここは、部署が違うから、わからない」という返事。意地になって、さらに2通の手紙をフランスに出したのですか、まったく返事がありませんでした。

それから、いくら待ってもフランスからの返事は、ありませんでした。なんだか、おちょくられているようで悔しかったのですが、いつまでも、これにごたわっていても時間の無駄と思い、あきらめることにしました。

ところが、なんと5月になって、SNCFから手紙がきたのです。その日付は、「2006年5月10日」。ただ、すぐ返金してくれるわけではなく、「証拠としてクレジット・カードの明細書を送れ」と書かれていました。そして、大きな問題が一つありました。なぜなら、そもそもの問題となった「2月13日」は、今年(2006年)ではなくて、昨年(2005年)の2月13日だったのです。

というわけで、この続き「フランスからの手紙(下)」は、来年の夏頃になりそうです・・・。

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2006.06.21

フランスからの手紙(上)

「2月13日」のことです。フランスの、ある空港から鉄道を使って移動することになり、その前日に、インターネットでフランスの国鉄であるSNCFのサイトから、チケットを予約しました。 乗る路線を確認し、乗車時間を確認して、最後にクレジット・カード番号を入力して、予約ボタンを押したのですが、いっこうに処理が進みませんでした。そこで、いったん接続を切って、再度サイトにアクセスして、同じことを試みました。しかし、やはり、最後のところで処理がストップします。

私のクレジット・カードは、日本のカード会社が発行したもので、MASTERカードと提携しているのですが、ときどき海外で認証されないことがあります。この時も、そうなのかと思い、確認のため、日本のカード会社に電話で確認すると2回とも認証が通っているとのこと。 しかも、この電話をした直後に、SNCFから予約確認をしたというメールが、2通立て続けに届きました。最初の予約確認のメールが、もっと早く届いていれば、2回目の予約はしなかったのに・・・と思いつつ、ウェブサイトで、2つの予約のうちの1つをキャンセルする手続きをとりました。

そして、2月13日、列車に乗る駅につき、予約したチケットを入手するために発券機のところにいきました。発券機に、クレジット・カードを挿入し、メールで伝えられた予約番号を入力すれば、チケットが発行してもらえる・・・はずだったのですが、ふたたび私のカードを読み込んでくれない。やむをえず有人のチケット売り場に行くと、インターネットの予約は発券機でしか受け付けないとのこと。出発時刻が近づいていたので、やむをえず現金で乗車券を買い、列車に乗り込みました。

乗車区間の料金は23ユーロ(3000円くらい)でしたが、どういうわけか私は、結局その3倍を支払うことになってしまいました(続く)。

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2006.05.03

イギリスの選挙は木曜日

5月4日の木曜日に、イギリスの地方選挙が行われます。日本でいう統一地方選のようなものです。今回は、国勢選挙ではないのですが、国勢選挙も5月の第一木曜日に行われます。

平日に選挙って、何か不思議な感じもしますが、有権者は、通勤途中や帰宅時に投票所によって投票、即日開票で午前2時頃には大勢が判明します。あっという間です。

私は、日本人なので、選挙権は無いのですが、今年の地方選の争点の一つは移民問題ということもあり、選挙結果には、注目しています。

移民といっても、比較的最近イギリスに入国してきた人たちのことで、ここ数年の間に、犯罪発生率が高くなっていることと因果関係があるのかは、はっきりしませんが、とにかく「移民が増えた」、「犯罪が増えた」ことを憂慮している有権者は多いようです。そのため、特に地方都市では、移民排斥を訴える極右政党であるBNP(British National Party)の支持率が高くなっています。

私も、イギリス人から見たら「移民」ですから、BNPの台頭には恐怖心を覚えるものの、最近の犯罪の増加にも困ったものだと感じています。少なくとも犯罪の抑止に関しては、政府も何らかの対策をとらざるを得ないだろうし、そうしてくれることに期待もしています。

いまアメリカでも、不法滞在しながら就労しているヒスパニック系の住民たちが、「市民権を与えろ」と主張し大規模なストライキを行うなど、世界各国で、既存の住民と移民との摩擦が顕著になっていますね。

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2006.04.14

イースター休暇でございます。

4月16日の日曜日が、イースター(復活祭)のため、イギリスでは、その前後の金曜日と月曜日が公休日となり、四連休となります。

イースターは、キリストの復活を祝う日なのですが、「春分の後の最初の満月から数えて、最初の日曜日」と定められています。そのため、毎年、イースターは時期が変わります。 理論的には、3月22日から4月25日の間のいずれかの日になるのですが、これって、日本でいうとゴールデン・ウィークやお盆休みが、1カ月ぐらいずれることを意味します。

日本のように、季節の移り変わりがはっきりしている国で、連休の時期が大きくずれると大変な気もしますが、イギリスのように、四季の節目がめちゃくちゃな国では、そういうことはあまり気になりません。

今年の冬は寒くて、もう4月も中旬というのに、まだ暖房が必要な日も多いですね。イギリスにきた年の冬も寒かったのですが、「例年はどうなの?」と尋ねたら、「例年という概念は無い」と言われたことを思い出します。

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2006.02.07

バルセロナでは、ご用心

来週、スペインのバルセロナで3GSMという携帯電話関連の展示会があります。

バルセロナには、以前、プライベートで旅行に行ったことがありますが、引ったくりにあうなど怖い思いをしました。

もちろんイギリスにも、スリや引ったくりは多いのですが、全体的な傾向としては、割とおとなしいということができます。というのも、こちらが不審者の存在に気づいて、立っている場所を変えたり、荷物を持ち替えたりして、「警戒しているぞ」という態度を示すと、襲ってこないことが多いからです。

ところが、バルセロナであった引ったくりは、こちらが警戒していることを示しているにも関わらず、荷物をとろうとしてきました。この時は、狙われた鞄を、相手の手の届かないところに、持ち上げたために、あやうく難を逃れましたが・・・。

聞いた範囲では、バルセロナの引ったくりは乱暴なケースが多く、「抵抗したら、ナイフをつきつけられた」、「地下鉄の中で羽交い締めにされた」、「警察に行ったら被害者の山で、その中には、殴られたおばあさんもいた」といったこともあったそうです。

その引ったくりに遭遇した後で、バルセロナの人々の様子を観察してみると、鞄などの荷物は脇にしっかり抱えている、横断歩道で信号待ちすると必ず後ろを振り返る、ということに気づきました。イギリス人は、そんなことはしていません・・・。

3GSMには、ヨーロッパ中のビジネスマンやジャーナリストが集まるのですが、彼らが、片っ端からスリや引ったくりの被害者になってしまったら、さすがにバルセロナ当局も困るので、厳重な警備が行われていると思いますが、行かれる方は、くれぐれも気をつけてください。

バルセロナは、食べ物もおいしいし、ガウディの建築物も面白いんですけどねぇ・・・。

ただ最近は、イギリスの引ったくりも凶悪化しつつある、と言われていますので、イギリスでも、気をつけた方が良いのは言うまでもありません。

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2006.02.01

中華街の歩き方~中華レストラン篇

イギリスの食事が口にあわない方でも、中華料理なら大丈夫だろうということで、ロンドンの中華街にあるレストランに入る方も多いと思います。

人気のあるレストランでは、すぐにテーブルにつくことができず、入り口のところで並んで待つことになります。そうやって待っていると、ときどき後からきた中国人の客が、店員に直接話しかけて、先にテーブルについてしまうことがあります。 「たぶん、あらかじめ予約してあったんだろうなぁ」と思うのですが、同じことが二度三度と続くと、もしや・・という疑念が浮かびますが、そんなことは中国四千年の歴史に比べれば小さいことなので、あまり気にしない方がいいと思います。

席につくと、ウエイターやウエイトレスが中国語で話しかけてきますが、もちろん英語も通じます。聞くところによると、メンバーの中に「同胞」がいると、待遇が良くなったり、特別なメニューが出てくることもあるそうです。

「同胞」と言っても中国人ならば誰でも良いというわけではないようです。中国といっても非常に広く、北京、上海、広東などの地域にわかれており、中華料理も、地域ごとに味付けが異なるそうです。 そして、「同胞」とは、それぞれの地域の出身者を意味し、たとえば広東料理のレストランに広東の出身者が行くと、待遇が良くなるのだそうです。

さて、おいしい中華料理を食べ終えて、勘定書をもらうと、メモ用紙に殴り書きされたものが出てきますが、これは、じっくりと点検した方が賢明です。 私は、あるレストランで、2回続けて「思っていたより高い」と感じたことがあり、2回目の時に勘定書を点検したら、頼んでもいない「ワイン10ポンド(2000円)」が、つけ加えられていました。この点を指摘すると、ウェイトレスは、しれっと「間違えました」と言って、その分を引いてくれましたが・・・。

まぁ、たまたま偶然どういうわけか2回続けて同じ間違いをしたんだろうな、とは思いますが、それ以来、私は、料理を注文した時点で、いくらになるかを記憶し、勘定書もしっかり点検するようになりました。

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2006.01.31

中華街の歩き方

29日に、ロンドンの中華街ソーホーでは、新年を祝う催しがありました。

今年の1月から3月にかけて、ロンドン市をあげて、中国に関連するものを展示する"China London"(中国在倫敦)というイベントが行われます。そのため、今年のチャイニーズ・ニュー・イヤーのお祝いは、例年にも増して盛大なものとなりました。

London_010中華街の近くにあるレスター・スクエアでは、花火大会、というか中国名物の爆竹ショーが。また、中華街でも、恒例の獅子舞いが披露されました。

中華街といえば、中華料理のレストランや、その食材を売っている店のほか、中国語の本やCD、DVDなども売られています。携帯電話ショップなどもありますが、パソコンのソフトやハードを売っているお店は、見たことがありませんね。

London_011ところで、左の写真は、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』のVCD(?)。中国語の字幕付きで、ちゃんとスタジオ・ジブリのマークもついているけど、これって・・・。

中華街では、日本のテレビ・ドラマのVCDなんかも、よく売られています。

もちろん、私は、この手のものは、一度も買ったことはありませんが。えぇ、ありませんとも!

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2006.01.09

断水

土曜日の朝、水道の蛇口をひねるとゴボゴボという音ともに、水が出なくなりました。断水です。

ロンドンの水道管は、100年くらい前に埋めたものを、そのまま使っているらしく、ときどき思い出したように破裂して、断水します。

こちらにきてから、これで3度目の断水です。 もちろん、もう慣れっこになっているので、あわてることなく買い置きのミネラル・ウォーターで、歯を磨いたり、顔を洗ったり。コンタクトレンズも、コップに入れた水につっこんで、すすげば大丈夫。

ただ、トイレだけは・・・。

水道管が破裂すると、家の前の道路は封鎖され、突貫工事で水道管が取り替えられます。工事をする人も慣れているので、半日もあれば復旧します。

ただ、復旧直後の水圧は、断水する前よりも、はるかに弱く、蛇口からは水がチョロチョロとしか出なくなってしまうので困ります。

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2006.01.05

歯医者に行って来ました

顔の腫れが続いているので、3日に歯医者に行って来ました。

イギリスの医療保険制度は、NHS(National Health Service)と呼ばれるもので、原則として、すべて無料で受けられます。しかし、よほどの緊急事態でない限りは、予約を入れても診察してもらえるのが、数日や数カ月先になることが多いそうです。

だから、多くの人は自費で診てもらえる医者に行くことになりますが、この「プライベート診療」の場合は、保険が利かないのですごく高い。日本の歯医者で、全額自己負担で診察してもらった場合よりも高くなります。

無料だけれども、診療までにかなり長く待たされるNHSと、医療費を全額負担すればすぐ見てもらえるものの、かなり高いプライベート。この二つしかないのが、イギリスの医療の現状です。

最近の日本では、「格差拡大」の問題が、しばしば指摘されますが、イギリス社会の方が、まだまだ格差は大きいように感じられます。

ところで、歯の方ですが、レントゲンをとってもらったのですが、痛みがそれほどひどくないので、しばらく様子を見ようということになりました。抗生物質を飲んだら、腫れも引いてきました。

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2005.12.23

ロンドンのクリスマス

今年のイギリスのクリスマス休暇は4連休となります。24、25日に続いて、26、27日も休みになります。

クリスマス・イヴとクリスマスは、電車やバスなどの公共交通機関は運休、ほとんどの商店は休業となるので、うちでじっとしていないと遭難してしまいます。

ロンドンの街も、クリスマスの飾り付けが施されています。

もっとも有名なのは、トラファルガー広場のクリスマス・ツリー。毎年ノルウェーから贈られているもので、飾り付けもノルウェー式です。第二次大戦でイギリスが支援してくれたことに対するお礼なのだそうです。

[トラファルガー広場のツリー]左の列の一番上とその下の写真

http://allabout.co.jp/travel/travelengland/closeup/CU20051123B/?FM=traveltop

もう一つ、よく知られているのはリージェント・ストリートの飾り付けです。道路上のイルミネーションで今年はブルーの電飾がきれいです。

[リージェント・ストリートのイルミネーション]左の列の一番下から3枚

http://allabout.co.jp/travel/travelengland/closeup/CU20051123B/?FM=traveltop

本当は、ロンドン在住の方のブログから、写真を紹介しようと思ったのですが、自分の顔写真を出している方が多くて、ここで紹介するには、ちょっと差し支えがありそうなのでやめておきました。

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2005.12.17

2012年オリンピックの光と影

2012年のオリンピックは、ロンドンで開催されることが決まっています。その選手村は、ロンドンの東のストラトフォード(Stratford)という地区につくられます。

ロンドンの東のはずれ(East End)は、他の地域に比べて失業率が高く、また、犯罪の発生率も高いと言われています。

2003年に作られた『Bullet Boy』という映画は、このストラトフォードの近くのハックニーという地区が舞台となっています。

http://www.bulletboy.net/

少年院から出てきた、リッキーという18歳の黒人の不良少年が、心を入れ替えて、まじめな生活を送ろうとするものの、路上でのけんかに巻き込まれ、それがだんだんとエスカレートして・・・という救いのないストーリーです。

主人公を演じたのは、「So Solid Crew」というダンス・グループの「Asher D」こと、アシュレイ・ウォルタース(Ashley Walters)で、実生活でも刑務所に入ったことがあるそうです。つまり、役を演じているというよりも、素のままで映画に出ていると言えます。ただ残念なのは、この映画が、日本で公開される可能性は、あまり無いことです。

ロンドンの東に、オリンピックの選手村や、新しい施設を作ったりするのは、この地域の再開発という側面もあるわけです。

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2005.12.09

ロンドン名物の2階建てバスが引退

ロンドン名物といえば、2階建てバス。『ルートマスター』と呼ばれる旧型の2階建てバスが、金曜日正午過ぎに、最後の運行につく・・・。

London_001

といっても、今回引退するのは、2階建てバスのうち『ルートマスター』と呼ばれる、バス後部から乗るタイプの旧型の車種だけで、自動ドアのついた新型の2階建てバスは、今までどおり運行しています。

また、観光客向けに、トラファルガー付近を通過する9番と15番の路線でも、『ルートマスター』を走らせていますので、一度は見ておきたいという方は、ご安心を。

金曜日の最後の運行は、こちらの時間の正午過ぎから、日本時間では、午後9時過ぎから、となりますので、金曜日の夜か、土曜日の朝には、日本のニュースでも取り上げられるでしょう。

この『ルートマスター』という車種は、1956年に運行を開始。1968年までに2876台が製造されました。当初は、17年の寿命を想定していたのですが、予想以上に頑丈にできていたために、結局、50年近く走り続けることになりました。

車体自体は、まだ数年は持ちそうなのですが、EUの環境基準にあわないことや車椅子の方を乗せるための設備が無いことから、新しい車種に切り替えられてきました。

でまぁ、木曜日に、『ルートマスター』の写真を撮りに出かけたのですが、道路脇でカメラを構えているオヂさんたちが、いるわいるわ・・・。

イギリスにおけるオタク趣味の世界は、日本のそれに勝るとも劣らない、深さと広がりがあります。

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2005.12.03

移民について-イギリス篇4-

私はロンドンの西の方に住んでいるのですが、さらに西へ行くとサウスホール(Southhall)という地区があり、ここはインド人街として知られています。

インドの街が、丸ごと移ってきたようなところで、住人は、コテコテのインド人ばかり。インド映画専門の映画館や本場のインドカレーを味わえるレストランなどもあります。

サッカーが大好きなインド系イギリス人の女の子が主人公の映画『ベッカムに恋して』(原題「Bend It Like Beckham」)は、このサウスホールの近くが舞台です。主人公のジェスが、保守的な両親の目を盗んで、女子サッカーチームに参加する・・・というストーリーです。

インド人家庭の持つ伝統と現代のイギリスの価値観との衝突、とか、イギリス社会における差別の問題などが含まれていて、見る人によっては、重たい映画に感じられてしまうかもしれません。でも、面白い映画です。インド人の話す英語が、どんなものであるかも、よくわかります。

ジェスのチームメイトのジュールズ役として、キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)も出演しています。ロンドンに住んでいる女の子が話す英語というのは、こんな感じというのもわかります。

この映画はイギリスだけでなくアメリカでもヒットしたことから、ジェス役のパーミンダ・ナーグラ(Parminder Nagra)は、アメリカのテレビドラマ『ER』の医学生役として活躍しています。一方、キーラ・ナイトレイは、映画『プライドと偏見』(原題『Pride and Prejudice』)に主演し、今やイギリスの国民的女優になった感があります。

ちなみに、『プライドと偏見』は、イギリス版とアメリカ版では、ラストシーンが異なるそうです。どちらもハッピーエンドなのですが、アメリカ版のラストシーンの方が、イギリス版よりも、よりハッピーなのだそうです・・・。

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2005.11.21

移民について-イギリス篇3-

イギリスにいる移民たちや、その二世、三世は、自分たちのアイデンティティをどのように保っているのでしょうか?

イギリスは、ご存じのように、イングランド、スコットランド、ウエールズ、北アイルランドの四カ国の連合王国です。そして、そこに住んでいる人たちは、それぞれイングリッシュ、スコティッシュ、ウエールシュ、アイリッシュと呼ばれます。しかし、これらの言葉は、もっぱら白人を指すことが多く、アジアやアフリカからの移民やその子供たちには、しっくりこない感じがあるようです。

最近は、移民の人たちにも、これらの言葉を使うことも増えていますが、しかし、もっぱら彼らは、自分たちのことを「ブリティッシュ」(British)と考えていることが多いようです。 ブリティッシュは、イギリス人全体を指す言葉で、この概念の中には、もちろんイングリッシュやスコティッシュなども含まれます。

ところで、日本語でいう「イギリス」という言葉は、ポルトガル語のInglezつまりEnglishからきていて、この「ブリティッシュ」に相当する日本語がありませんよね。そこで、「ブリティッシュ」は、便宜的に「英国人」と訳されることになるわけですが、ちょっと違和感を感じてしまいます。

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2005.11.19

移民について-イギリス篇2-

今日、紹介するのは、1999年に製作された映画『East Is East』(邦題『ぼくの国、パパの国』)です。

この映画は、1971年のマンチェスターに住むパキスタン移民の父と、イギリス人の母、そして7人の子供からなる一家を描いたものです。

私は、イギリスにきてすぐの頃に、こちらの英語学校に通っていた時期がありまして、そこの先生が、「面白いコメディだよ」と、授業時間に見せてくれたのが、この映画でした。しかし、イギリスに来たばかりの私にとっては、英国内におけるマイノリティを扱った重苦しい映画という印象しかありませんでした。

ところが、イギリスでの生活に慣れてきた頃に、この映画がテレビで放映されたのですが、その時は、かなり面白く感じられるようになりました。主人公のお父さんが、近所の雑貨屋の親父に似ていて、要するに映画に描かれている人たちを、以前よりも身近に感じられるようになったからだと思います。

この映画は、パキスタンからの移民、つまりイスラム教徒を扱ったコメディのために、ネタとしてきわどい部分もあるのですが、それでも今年7月7日の爆弾テロの後にも地上波のテレビで放映されており、なんというか、イギリス社会の懐の深さを感じます。

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2005.11.15

移民について-イギリス篇-

フランスでは、アフリカ系移民による暴動が続いているようなので、同様に移民の多いイギリスの現状について、書いてみたいと思います。

といっても、イギリスの移民政策について詳しい知識があるわけではないので、あくまでもロンドンに住んでいる一市民として、感じるところを書きます。

私が住んでいるのは、ロンドンの西3区です。住人のマジョリティは、白人なのですが、有色人種の比率もかなり高く感じます。

ここに住み始めたのは6年前ですが、その時は、インド系住民が多かったように感じます。 しかしその後、中東系が多くなり、中米系が多くなり、そして中国系が多くなり、という感じで、少しずつ住民が入れ替わってきました。今うちの近所では、インド系住民は、ほとんど見かけなくなりました。ここ一年くらいは、ポーランドなどの東欧系の白人が多くなっています。

例えとして適当かどうかわかりませんが、「去年は梅の花が良く咲いたけど、今年は、桜が満開だなぁ」というような感じで、ある時ふっと住人が入れ替わっていることに気づきます。

この人たちが、英国外から来たのか、英国内の他の地区から来たのか、そして、どういうきっかけで、住民の構成に変化が起きるのかは、よくわかりません。ただ、気がつくと入れ替わっている、という感じです。

新しい住人が増えると、通りは落ち着きが無くなって、ちょっと柄が悪くなります。半年位して、彼らの生活が落ち着くと、街も落ち着きを取り戻します。そんなことの繰り返しです。

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