ビジネス

2011.10.17

日立の高速鉄道にロンドン五輪モデルが……

2012年のロンドン・オリンピックに向けて、じょじょに盛り上がりを見せていますが、イギリスを走る日立の高速列車「クラス395」に、なんとオリンピック・モデルが用意されていることがわかりました……。

Class395_001

といっても、これは、ホーンビィ( Hornby: http://www.hornby.com/ )という鉄道模型会社が発売しているOOゲージの模型。一応、ロンドン五輪委員会の公認モデル、ということで、ロンドン五輪のロゴなどが車体に描かれています。

Class395_002

アマゾンUKでも販売されており、現在の価格は139ポンド(1万7000円)から。

Class395_003

・Amazon UK
http://www.amazon.co.uk/Hornby-R1148-Olympics-Express-Electric/dp/B003FGWHOI/

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2011.05.11

日立の鉄道事業の説明会に申し込み殺到

日立がイギリスで受注した高速鉄道の更新事業ですが、5月26日に行われる予定の、部品のサプライヤーになりたい地元企業向けの説明会の開催を告知したところ、1000件を超える申し込みがあったようです。

Firms rush to sign up for Hitachi showcase
http://www.thenorthernecho.co.uk/business/9016440.Firms_rush_to_sign_up_for_Hitachi_showcase/
MORE than 1,000 business people have registered interest in the massive opportunities on offer to supply a multi-million pound train assembly project in the region, it emerged last night.

The Northern Echoというローカル紙の記事によると、日立は、Newton Aycliffe の Amazon Park に新しい工場を建設するため、ここに新た500人の雇用が生まれます。さらに、部品のサプライヤーも含めると、数千人の雇用が生まれると期待されています。

この部品のサプライヤー向けの説明会を、5月26日に開催することをウェブサイト( http://www.hitachirailproject.co.uk./ )告知したところ、約600社から1000人を超える申し込みがあったそうで、日立のもたらす新たなビジネス・チャンスに対する期待の高さが伺えます。

部品のサプライヤーを地元企業優先にすることは、日産なども採用しているポリシーとのこと。

※最新情報はこちらでもチェックしてください。→ http://thelightoflondon.txt-nifty.com/

[参考]
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html
日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-3686.html
どうなる日立――イギリス政府が大幅な歳出見直しへ
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-e05c.html
日立の高速鉄道計画が承認される見通し――英紙伝える
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-bf9b.html
日立のイギリスにおける高速鉄道事業の正式決定は来年へ持ち越し
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-cc71.html
日立のイギリス高速鉄道一年後の評価は
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/01/post-9700.html
来週にも正式発表か?――どうなる日立のイギリス高速鉄道
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/02/post-65f4.html
日立のコンソーシアムが受注へ――イギリスの鉄道高速化事業
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/03/post-8e4b.html

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2011.03.02

日立のコンソーシアムが受注へ――イギリスの鉄道高速化事業

英国のハモンド交通相は、1日、鉄道高速化事業について、日立を中心とするコンソーシアムと最終交渉に入ることを発表した。保守事業を合わせた契約金額は総額45億ポンド(約6000億円)で、当初の75億ポンドから大幅に減額された。

UK Transport Dept To Proceed With Hitachi Consortium's Plans For High-Speed Rail Project
http://www.automatedtrader.net/real-time-dow-jones/49971/uk-transport-dept-to-proceed-with-hitachi-consortium039s-plans-for-high_speed-rail-project
The U.K. department for transport said Tuesday that it will proceed with a Hitachi Ltd. (6501.TO) consortium's plan to replace the country's aging intercity express trains, and that it now plans to spend GBP4.5 billion on the high-speed railway project it had previously suspended due to the global financial crisis.

今回の決定を受けて、日立の率いるコンソーシアム「アジリティ・トレインズ」は、英政府との交渉を再開し、2012年末までには最終契約を締結する見通し。

ハモンド交通相の声明によると、2016年から、新型の高速車両が運行を開始することになる、という。

日立は、英北東部の Newton Aycliffe に、新工場を用意しており、契約が最終合意に至れば、500人の雇用を生み出すと見られている。

[参考]
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html
日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-3686.html
どうなる日立――イギリス政府が大幅な歳出見直しへ
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-e05c.html
日立の高速鉄道計画が承認される見通し――英紙伝える
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-bf9b.html
日立のイギリスにおける高速鉄道事業の正式決定は来年へ持ち越し
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-cc71.html
日立のイギリス高速鉄道一年後の評価は
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/01/post-9700.html
来週にも正式発表か?――どうなる日立のイギリス高速鉄道
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/02/post-65f4.html
News Headlines - 01 March 2011
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/main/2011/03/newsheadlines01.html

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2011.02.27

来週にも正式発表か?――どうなる日立のイギリス高速鉄道

イギリスの政治状況に翻弄されて、正式決定が先延ばしになっている日立の鉄道高速化事業ですが、来週にも、最終的な決定がくだされるのではないか、という噂が流れているようです。

Government urged to approve train deal after steel success
http://www.thenorthernecho.co.uk/news/8877791.Government_urged_to_approve_train_deal_after_steel_success/
Transport Secretary Philip Hammond is rumoured to be planning an announcement on IEP next week when Parliament resumes after a half-term break.

The Northern Echoというローカル紙の記事によると、フィリップ・ハモンド交通相は、インターシティ・エクスプレス・プログラム(IEP)について、短期休会中の議会が再開される時に、正式な声明を発表する計画である、という噂が流れているそうです。

英議会のサイト( http://www.parliament.uk/ ) によると、議会の再開日は、28日月曜日ですので、日本では、月曜日の夜か火曜日の朝までには、なんらかのニュースが流れるかもしれません。

[参考]
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html
日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-3686.html
どうなる日立――イギリス政府が大幅な歳出見直しへ
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-e05c.html
日立の高速鉄道計画が承認される見通し――英紙伝える
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-bf9b.html
日立のイギリスにおける高速鉄道事業の正式決定は来年へ持ち越し
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-cc71.html
日立のイギリス高速鉄道一年後の評価は
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2011/01/post-9700.html

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2011.02.02

イギリスの犯罪マップが凄い件

イギリスでは、2月1日に、地域ごとに犯罪件数や犯罪の種類を表示できるオンライン・マップが開設されました。イングランドとウエールズが対象で、通りの名前や郵便番号で検索することができます。

Police launch crime level maps online
http://www.bbc.co.uk/news/uk-12330031
A new police service mapping crime levels throughout England and Wales has been been launched online.

開設されたのは、Police.uk ( http://www.police.uk/ ) というサイトですが、通りの名前と番地、あるいは郵便番号などで、検索すると周辺地域の犯罪件数と、犯罪の種類が表示されます。

20110202ukcrimemap

BBCの動画にもあるように、周辺に勤務している警察官の名前と顔写真、そして、近々予定されているイベント情報も表示されます。

旅行者や、不動産の購入、引っ越しを検討している人にとっては、きわめて役に立つサイトといえます。ま、不動産業者は困るのかもしれませんが。

開設初日は、アクセスが殺到して、サーバーがダウンしたそうです。

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2011.01.05

日立のイギリス高速鉄道一年後の評価は

日立のJavelin train(槍列車)と呼ばれる高速車両が、ロンドンから英仏海峡を結ぶ路線で運行を開始したのが、2009年12月14日のこと。一年たった時点での乗客の評価が、発表された。

Mixed response on first anniversary of High Speed One
http://www.kentnews.co.uk/p_12/Article/a_9922/Mixed_response_on_first_anniversary_of_High_Speed_One
And with a survey showing more than 95 per cent of passengers are satisfied with the high speed service, rail bosses met this week to celebrate a successful first year.

高速列車の利用者の95%が、アンケートに対して good または very good と回答しており、高い満足度を示している。特に、ロンドンまでの時間が80分から37分へと短縮されたアシュフォード( Ashford )駅や、ロンドンまで17分のエブスフリート( Ebbsfleet )駅からの利用者の満足度は高いようだ。

また、この地域での鉄道の利用者数は16%増加したという。過去12ヶ月でみると、高速車両の利用者は700万人を超えたが、これは全旅客者数の50%を超えるという。

その一方で、ノース・ケント・ライン( north Kent line )の利用者や、サネット・コースト( Thanet coast )からの利用者は、不満を抱えている。それは、高速列車を走らせるために、従来のサービスは本数を減らされ、その結果、混雑がひどくなった。また、高速列車を利用しても、最高速度の時速140マイル(時速224km)は、エブスフリート( Ebbsfleet )駅についてからで、高速列車の意味が無いという。

[参考]
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html
日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-3686.html
どうなる日立――イギリス政府が大幅な歳出見直しへ
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-e05c.html
日立の高速鉄道計画が承認される見通し――英紙伝える
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-bf9b.html
日立のイギリスにおける高速鉄道事業の正式決定は来年へ持ち越し
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-cc71.html

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2010.11.25

日立のイギリスにおける高速鉄道事業の正式決定は来年へ持ち越し

日立が優先交渉権を得ている、イギリスにおける鉄道の高速化事業について、英政府が25日にも決定すると報じられていましたが、正式決定は、来年に持ち越されることが発表されました。

U.K. Buys 2,100 Train Cars, Keeps Hitachi Waiting on InterCity Railway Bid
http://www.bloomberg.com/news/2010-11-25/u-k-to-buy-2-100-railcars-fund-express-train-program-to-ease-congestion.html
While Hitachi Ltd. of Japan was confirmed as preferred bidder for the Intercity Express Program, another proposal remains in the running and the contract won’t be awarded until next year, the Department for Transport said in a statement.

日立が含まれるコンソーシアム「アジリティ・トレインズ」が優先交渉権を獲得しているのは、「インターシティ・エクスプレス」と呼ばれるプロジェクトです。

これについて、イギリス運輸省は、日立などによるコスト削減を盛り込んだ修正案に加えて、全電化車両を採用する代替案の2つの案に絞り込んだ上で、この2つの評価を続け、来年あらためて正式決定する、と発表しました。

プロジェクト自体にはゴーサインは出たものの、日立が率いるコンソーシアムが選ばれるかどうかは不明ということのようです。ただ、「全電化車両を採用する代替案」なるものが唐突に出てきた印象もありますので、日立側からのさらなる譲歩を引き出したいとのイギリス政府の思惑があるのかもしれませんね。

[参考]
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html
日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-3686.html
どうなる日立――イギリス政府が大幅な歳出見直しへ
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-e05c.html
日立の高速鉄道計画が承認される見通し――英紙伝える
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/11/post-bf9b.html

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2010.11.22

日立の高速鉄道計画が承認される見通し――英紙伝える

日立が優先交渉権を獲得しているイギリスの高速鉄道の更新計画は、財政支出削減のため、廃止される懸念があったのですが、どうやら承認される見通しであることが英サンデー・タイムズで報じられました。

Britain to approve $12 bln train project-paper
http://www.reuters.com/article/idUSLDE6AK03B20101121
Britain will replace its ageing Intercity Express trains at a cost of 7.5 billion pounds ($12 billion), a newspaper report said on Sunday.
A consortium consisting of Japanese industrial conglomerate Hitachi (6501.T) and British infrastructure project manager John Laing are the preferred bidders on the contract, the Sunday Times said.

21日付けの英サンデー・タイムズ紙によると、総額75ポンド(約1兆円)にのぼる高速鉄道の更新計画が、承認される見通しであると報じられました。このプロジェクトは、日立などで組織されているコンソーシアムに優先交渉権が与えられています。イギリスのハモンド運輸相は25日に計画を正式に承認する見通しだそうです。

というわけで、このブログを仕事中にのぞきに来る日立の社員のみなさんも、ほっと胸をなでおろしていることでしょう(笑)。

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2010.10.20

どうなる日立――イギリス政府が大幅な歳出見直しへ

イギリスのオズボーン財務相は、20日(現地時間)、スペンディング・レビュー(Spending review)と呼ばれる大幅な歳出見直し案を発表しています。日立が優先交渉権を得ているグレート・ウエスタン本線とイースト・コースト本線の高速化事業は、見直しの対象となるのでしょうか?

North East transport link revamp gets the go-ahead
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-11584522
Hitachi was provisionally awarded a £7.5bn state contract to build express train carriages, with Newton Aycliffe as its preferred location.
Speaking to BBC Look North, Mr Cable said although the plans were not mentioned in the chancellor's speech, it was currently under government review and a decision would be made in the next few weeks.

日立は、高速鉄道の車両を製造する、総事業費75億ポンドの優先交渉権を獲得しています。ビジネス・改革・技術相のビンス・ケーブルがBBCのインタビューに答えたところによると、日立の関わるプロジェクトについて、「オズボーン財務省のスピーチでは触れられていない。現在、政府で見直し作業が行われている最中で、2~3週間以内に決定されることになるだろう」と答えています。

[参考]
日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/10/post-3686.html
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html

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2010.10.05

日立に朗報?――イギリスの高速鉄道にゴーサイン

イギリスの交通省は、ロンドンからマンチェスター、リーズへの高速鉄道敷設の計画にゴーサインを出しました。これは、日立に関係があるのでしょうか?

Hammond gives high-speed rail line green light
http://www.ft.com/cms/s/0/b86c1886-cfe5-11df-bb9e-00144feab49a.html
Instead, the transport secretary said he would spend an extra £800m to press ahead with a “Y-shaped” route – proposed by the previous Labour government – which will split into two separate lines just north of Birmingham. One will go up via Manchester, connecting to the west coast main line, while the other will head east through Leeds to Newcastle to join the east coast main line.

労働党の前政権において提案されていた案は、ロンドンからマンチェスターを経てリーズを通る「S字ルート」というものでした。しかし、今回採用されたのは、バーミンガムを過ぎたところで、リーズ方面とマンチェスター方面の二手にわかれる「Y字ルート」というものです。

20101005railway

さて、かねてより話題になっている日立が高速鉄道車両の製造・保守事業に関する75億ポンド(約1兆円)の優先交渉権を持っている路線は、下記の記事によると、グレート・ウエスタン本線とイースト・コースト本線の二つです。

英鉄道事業の優先交渉権、日立製作所の獲得に怒りの声
http://www.afpbb.com/article/economy/2571529/3791584
《共同出資会社「アジリティ・トレインズ(Agility Trains)」が、ロンドン(London)と西部を結ぶグレート・ウエスタン本線(Great Western Main Line)、およびロンドンと北部を結ぶイースト・コースト本線(East Coast Main Line)に「超高速列車」を供給することになる。》

リーズからニューカッスルを経てエジンバラまでが、イースト・コースト本線の一部となります。ロンドンからニューカッスルまでの高速化については、まだ決定されていませんが、それでも今回の決定は、日立にとっては少し前進した、ということができるのかもしれません。ただ、全体的な状況としては、逆に、イースト・コースト本線の全面的な高速化は遠のいたということになるのかもしれません。

新しい線路の敷設工事は2015年より始まるとのこと。

[参考]
どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/06/post-cfe5.html

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2010.07.29

任天堂、マジコン訴訟で勝訴――イギリスでは輸入、宣伝、販売を禁止へ

イギリスで争われていたニンテンドーDSのマジコン訴訟において、任天堂が勝訴した。イギリスの最高裁判所は、28日、任天堂の訴えを認めて、マジコンなどの英国への輸入や、宣伝、販売を違法とする判決をくだした。

Game copiers for Nintendo DS ruled illegal in UK
http://www.bbc.co.uk/news/technology-10790835
A High Court has ruled that devices that allow gamers to play pirated video games are illegal in the UK.

訴えられていたのは、Playables Limited という会社で、裁判において、同社は「マジコンは、自分で作ったゲームを楽しむためのもの」という主張を行ってきた。しかし、イギリスの最高裁判所は、「こうした主張は事実として認められない」と判断した。

任天堂は、「裁判所が、被告の主張を退けたことを歓迎する」とのコメントを発表した。任天堂の勝訴は、7月11日にオランダでくだされた判決に続くもの。

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2010.06.30

ユーロ圏で銀行破綻への懸念が浮上

欧州中央銀行(ECB)が2009年に実施した金融機関救済のための資金供給の期限が7月1日で切れますが、ECBは支援の延長をしない方針を発表し、金融市場に動揺が走りました。

Markets unnerved by ECB loan fears
http://www.ft.com/cms/s/0/133f35e2-83b3-11df-b6d5-00144feabdc0.html
Bankers warned that the ECB’s decision not to renew one-year loans to financial institutions had stoked concern about the ability of some eurozone banks to access interbank borrowing markets for funding.

2009年に欧州中央銀行(ECB)が、ユーロ圏の金融機関を救済するために、4420億ユーロ(48兆円)もの巨額の資金供給を行いました。

その期限は7月1日に切れますが、ECBは、追加の資金供給を行わないことを宣言したために、借り換えできない金融機関が出てくるのではないかと、懸念されています。

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2010.06.07

どうなる日立の鉄道事業?――英タイムズ紙より

6月4日付のFT紙で、日立が優先交渉権を獲得していた、イギリスにおける高速鉄道への切り替え事業がキャンセルされるのではないか? との報道がありました。英タイムズ紙が、今後の見通しを含めて、周辺取材を行っているので紹介します。

Hitachi shares hit by doubts over UK train deal
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/industry_sectors/engineering/article7145278.ece
Shares in Hitachi plummeted earlier today amid fears that the possible cancellation of £7.5 billion worth of train orders by the British government could trigger similar capitulation by other countries.

・イギリス政府の公共事業の見直しは他の国へも波及するのではないか、と懸念されている。

・日立の株価は6.5%も下落した。日立は、キャメロン首相が週末に約束した「痛み」の国外の犠牲者になるのかもしれない。

・週末のG20において、ギリシャ破綻の懸念から、各国のムードは景気刺激策から財政引き締めへと転じた。

・日立は、ドイツやフランスのライバルと同様に、これまでアメリカ、南米、ヨーロッパで巨額の鉄道事業を追い求めてきたが、これらの国でも、突然、事業の見直しが始まる可能性が高まった。

・日立の優先交渉権は、Audit Commission の審査が終了するまではかわらない。しかし、日立の広報担当者は、「状況の変化に対応する」と価格の引き下げに応じてもいいことを臭わせている。

・イギリスと同じようなことは、他の国でも起こるだろう、と東京市場の関係者はみている。

・日立が2008年に獲得した1400両の高速鉄道への切り替え事業の審査結果は、間もなく発表される見通しだ。

・日立の関係者は、先月、筆者に、Audit Commission の審査にはうまく応じられた、と語っている。

・しかし、最近の経済情勢は日立にとって好ましいものではなく、プロジェクトすべてがキャンセルされるのではないか、との懸念が鉄道事業者の間に広まっている。

・先週、ハモンド運輸大臣は、前政権のもとで策定されたすべての鉄道計画の緊急再評価を要求した。これは、計画が単に遅れるだけではなく、すべてキャンセルされる可能性もある。

[参考]
日立の鉄道事業はイギリス総選挙の結果次第?
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2010/03/post-86e7.html
日立のイギリス高速鉄道に乗客の不満
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2010/05/post-d9a3.html

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2010.04.23

慎ましやかな技術革新――英エコノミスト誌

英エコノミスト誌2010年4月15日号では、新興国における技術革新の特集を組んでいますが、その中で、「慎ましやかな技術革新」(frugal innovation)について触れています。

The new masters of management
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=15908408
Even more striking is the emerging world’s growing ability to make established products for dramatically lower costs: no-frills $3,000 cars and $300 laptops may not seem as exciting as a new iPad but they promise to change far more people’s lives. This sort of advance-dubbed “frugal innovation” by some-is not just a matter of exploiting cheap labour (though cheap labour helps). It is a matter of redesigning products and processes to cut out unnecessary costs.

《さらに驚くべきことは、新興国の、すでにある製品のコストを劇的に安くする能力が高まっていることである。余計な装備のない3000ドルの車や300ドルのノート・パソコンは、新型のiPadほど、エキサイティングでは無いかも知れないが、それらの商品は、はるかに多くの人々の生活を変えることが約束されている。この種の進歩は――ある人々からは「慎ましやかな技術革新」と呼ばれているが――安い労働力を搾取しているわけではない(もちろん安い労働力は助けになっているが)。不必要なコストをカットするために製品や製造ブロセスの再設計を行っている点が重要である。》

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マイクロソフトの十の失敗作――英デイリー・テレグラフ紙

英デイリー・テレグラフ紙が、マイクロソフト製品のワースト10をカウント・ダウン方式で紹介しています。

Microsoft's 10 worst products
http://www.telegraph.co.uk/technology/microsoft/7614408/Microsofts-10-worst-products.html

10. PlaysForSure (音楽用DRMフォーマット)
20100422microsoft0010

9. Windows Mobile
20100422microsoft0009

8. Zune
20100422microsoft0008

7. Microsoft Bob (家庭に模したGUI)
20100422microsoft0007

6. Microsoft Ultra Mobile PC
20100422microsoft0006

5. Windows Me
20100422microsoft0005

4. Microsoft Mira (無線LAN接続の液晶ディスプレイ)
20100422microsoft0004

3. Microsoft Office Assistant
20100422microsoft0003

2. Internet Explorer 6
20100422microsoft0002 

1. Windows Vista
20100422microsoft0001

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2010.02.05

TVのプロダクト・プレイスメント広告でジャンク・フードなどが制限へ

イギリスでは、5年以内に、TV番組における広告手法の一つであるプロダクト・プレイスメント(Product Placement)が解禁される方向で検討が進められていますが、子どもへの影響を考慮して、ジャンク・フード、アルコール、ギャンブルなどについては、解禁されないことになりました。

TV product placement: Bradshaw bans 'nasties'
http://www.guardian.co.uk/media/2010/feb/03/tv-product-placement-bradshaw
The government's plans to allow -products to be marketed through television -programmes have been watered down after opposition from cabinet ministers who warned they could worsen problems such as obesity.
TV producers will not be allowed to use any branded alcohol, junk food or gambling when making programmes.

プロダクト・プレイスメント(Product Placement)とは、テレビの番組や映画などで、特定の製品を小道具として登場させる、という広告手法。CM収入が落ちているTV業界では、特に注目が集まっていて、イギリスでも、昨年11月にブラッドショー文化相が、「5年以内の解禁」をめざして、検討を指示しました。

それに対して、閣僚の一部から反対の声があがり、特に、子どもへの悪影響を考えて、ジャンク・フード、アルコール、ギャンブルなどについては、解禁されないことになりました。

もし仮に制限無しにプロダクト・プレイスメントが解禁された場合、イギリスのコマーシャルTV局全体では、1億4000万ポンド(197億円)の広告収入が見込まれているそうです。今回の制限が加わることで、どれくらい収入が減るかの見通しは、まだ、たっていないそうです。

ただ、いずれにせよプロダクト・プレイスメント自体が、やり過ぎると、視聴者にはうっとうしく感じるのは否めないところですが……。

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2009.09.03

「大恐慌」を覚悟したほうがいい……のかも

ちょうど2年前、世界中で「アメリカのサブプライム・ローン問題」が騒がれていましたが、その時、私は、次のようなエントリーを書きました。

サブプライムローン問題は、今のところ、それほど大騒ぎする必要はないんじゃないか、と私が考える理由
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/blog/2007/09/post-eca6.html

このエントリーの趣旨は、サブプライム・ローンというのは個人向けの住宅ローンであり、それが不良債権化して積み上がったとしても、世界的な規模での金融システム全体に与える影響は、それほど大きくは無い。むしろ、商業用不動産の不良債権化が始まった時の方が大変だ、というものでした。

そして、とうとうアメリカにおいて、商業用不動産の不良債権化が懸念されている、というニュースがちらほらと流れてくるようになりました。

米FDIC、商業用不動産向け融資が銀行破たんの要因に─総裁=CNBC
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-11299120090902
《米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁は1日、商業用不動産向け融資が銀行に重くのしかかり、破たんの大きな要因になるとの見方を示した。》

サブプライム・ローン破綻の場合は、それまで幸福に暮らしてきた家族が、突然、家を失うこともあり、一般の人へのインパクトも大きかったと思います。テレビや新聞などのマスコミで、家を失った家族について報道されれば、視聴者や読者は、「明日は我が身かも」と不安になったことでしょう。

ところが、商業用不動産、すなわち、ショッピング・センターやオフィス・ビルやリゾート開発などが不良債権化した場合には、たとえ、そうした物件についてテレビや新聞などで報じられても、「ざまぁ~」とか、「見通し甘過ぎだろ~」といったような感想をもってしまい、なんとなくピンとこないのです。

しかし、一説によるとアメリカの商業用不動産の不良債権の規模は、日本円換算で350兆円にも達するという推計もあります。これは、不良債権化したサブプライム・ローンの数倍の規模になります。つまり、アメリカのバブル崩壊と、その世界的な余波は、2年前のサブプライム・ショック、1年前のリーマン・ショックで終わったわけじゃなくって、これから本番を迎えるのだと覚悟した方が良いのかもしれません……とちょっと煽ってみました(笑)。

最後に言い訳
「投資の判断は、読者ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当エントリーに記載された情報に基づいて被ったいかなる損害について、当方は一切責任を負いかねます」。

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2009.08.03

頑張ってよ、TypePad

通りすがりの幽霊ブロガーだ!(笑) 下記のようなニュースを見かけたので、ちょっとだけ。

シックス・アパートとアイティメディアが事業提携へ、資本提携の構想も
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20397435,00.htm
《アイティメディアは現在、ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」でシックス・アパートのブログシステム「TypePad」を採用している。》

この記事にもあるように、オルタナティブ・ブログでは、「TypePad」を採用しているのですが、文書管理という視点で見ると、これがなかなか使いにくい。

たとえば、はてなダイアリーですと、エントリーの固定リンクのURLの末尾を「20090803/p1」というように「日付+その日の何ページ目か」という形式で表示できるのですが、TypePadの場合は、「post-cb65.html」のような適当に割り振られた値になるため、アクセスログに表示されるURLを見ても、どのエントリーのものなのか、とてもわかりづらいのです。

また、はてなダイアリーでは閲覧画面からダイレクトに編集画面にアクセスでき、そこからエントリーの日付を簡単に変えることができます。つまり、今日書いた一ヶ月前の出来事の報告を、今日の日付で公開して置いて、しばらくしたら、一ヶ月前の日付に移動させる、というようなことが、比較的容易に行えるわけです。あるいは、一年前の出来事を、時系列に再現していく、というようなことも割と簡単に行えます。

ところがTypePadは使ったことがある人ならご存じでしょうが、エントリーの移動が、かなり面倒くさいのです。ブログをビジネスで活用しようとすると、エントリーが日付で管理できて、日付の変更も容易に出来た方が、ずっと便利だと思うわけです。

そんなわけで、アイティメディアとの提携を機に、TypePadにも、頑張ってもらいたいものです(もちろん、はてなダイアリーにも、いろいろ欠点はあるのですが、それはそれとして……)。

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2007.09.26

郵政民営化の果てに

日本では、10月1日から郵政民営化がスタートしますが、イギリスでは、2006年4月から、完全に民営化されました。

イギリスでは、2000年頃から、国営の郵便事業が赤字となり、2002年4月から段階的に郵便事業の民営化・自由化が進められてきました。この過程で、国営の郵便事業体は、3万人解雇、4000の郵便局閉鎖、1日2回の配達を1回へと減らす、などのリストラを行いました。で、どうなったかというと・・・・・・。

数年前に、ある民放テレビ局のジャーナリストが、郵便配達員として潜入取材を行ったドキュメンタリーが放映されたのですが・・・・・・

・採用時の審査はいい加減、訓練も無しに配達業務を任される

・アフリカの某国からきた留学生も、あまり英語ができないのに、バイトとして採用され、訓練も無しに配達業務を任されるが、配達しきれずに郵便物を捨ててしまう

・クレジットカードや小切手の入った郵便物を(書留でも)盗んで悪用する配達員がいる

・その手の犯罪が組織的に行われている可能性もあるそうです

あと、イギリスの郵便局員は、ときどきストライキを行うため、ストライキ中に投函された郵便物は、どこかに積み上げられたまま届かなくなってしまうこともあります。

一般的には、民営化するとサービスは向上するはずなんですが、どうもイギリスの郵便事業はうまくいっていない感じがします。

日本の場合は、宅急便との競争もありますので、こんなひどい事態にはならないと思いますが。

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2007.09.25

トヨタが生産台数・販売台数で世界一になれた理由とは?

もちろん「トヨタが頑張ったから」ですが、これ以外の要因として、アメリカにとって、もはや自動車産業は昔ほど重要ではなくなったこと、もあげることができると思います。

1970年代から1980年代にかけては、日本製自動車のアメリカへの輸出は、貿易摩擦として問題視されたのですが、これは、日本車の輸入によって、アメリカの労働者の雇用が奪われることも理由の一つでした。しかし、その後、トヨタをはじめとする日本メーカーは、アメリカでの現地生産を進めるようになって、雇用の問題は小さくなりつつあります。

また、1992年にブッシュ大統領が来日して、晩餐会で嘔吐して帰ったこともありましたが、この時は、日本にアメリカ車を購入するように求めていました。しかし、その後のクリントン政権下において、コンピューター産業が発展したことから、自動車産業はアメリカにとっては、それほど重要ではなくなってしまいました。

ここ数年、GM、フォード、クライスラーのビッグ3が経営不振に陥っています。昔だったら、アメリカ政府は、なんらかの救済策を打ち出したのでしょうが、いまは、ほったらかしです。現在のアメリカにとっては、IT、金融、航空、宇宙、軍事、資源などの産業が重要であって、自動車は、日本や韓国にまかせとけばいい、という雰囲気が漂っています。

なぜなら、アメリカ人にとっては、トヨタをはじめとする日本のメーカーにまかせておけば、故障が少なく、燃費のいい、高品質の自動車が生産され、さらにアフターケアもばっちりで、消費者は大満足、という状態がもたらされるからです。ついでに、トヨタの株でも買っておけば、配当というかたちで、利益を得ることもできてしまうから万々歳と言えるでしょう。

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2007.09.24

サブプライムローン問題は、今のところ、それほど大騒ぎする必要はないんじゃないか、と私が考える理由

サブプライムローンとは、アメリカの低所得者向け住宅ローンのことで、これが不良債権化していることが問題になっています。イギリスでも、これに関連して、銀行で取り付け騒ぎが起きました。

サブプライムローンの問題は、もともと返済能力の低いアメリカの低所得者層に、いい加減な審査で貸し付けをたこと、さらに、この住宅ローン債権を証券化して、金融機関に販売したことが問題を複雑にしています。 つまり、住宅ローンの返済ができない人が増え、その結果、証券を購入した銀行が、損失を被るという事態にいたっています。

実は私は、1990年代半ばに、古今東西の不良債権問題と、その処理方法について、みっちり調べたことがあります。で、その「1990年代半ばまでの金融界の常識」からいえば、個人向けの住宅ローンが破綻したからと言って、金融システムが崩壊する、なんてことは聞いたことがありません。

なぜなら、個人向けの住宅ローンというのは、1件あたり数千万円というところで、いくらこれを積み上げても、それだけで金融システム崩壊にはいたらないからです。巷間伝えられているところによると、サブプライムローンの延滞は、最悪の場合100万件にのぼるという予測もあるそうですが、それでも数十兆円ですよね。もちろん、この影響で潰れたり、経営破綻する金融機関が出てくる可能性はありますが、まだまだ、こんなもんでは、アメリカや世界の金融システムは崩壊しません。

また、住宅というのは、たとえ住宅相場が下がっても、まったく売れなくなるわけでもないし、場合によっては賃貸料をかせぐことも可能なので、100万件が不良債権化しても、それがまるまる損失になるわけではないはずです。

「日本では住専問題があったじゃない」と言う方もいらっしゃると思うのですが、住専は確かに、住宅金融専門会社という名称で、個人向け住宅ローンを行っていましたが、不良債権が発生したのは、オフィスビル、商業ビル、リゾート開発などです。1件数十億円規模の案件が、バブル崩壊により、つぎつぎと破綻したために、問題が大きくなったわけです。アメリカでは、1980年代にもS&L(貯蓄貸付組合)の問題が発生していますが、これも住宅ローンではなくて、ジャンク債への投資が原因とされています。

ですから、ニュースなどで「低所得向けの住宅ローンが次々と破綻して・・・・・・」と言っているうちは、まだ、大丈夫と言えます。でも、もし、アメリカからの不良債権に関するニュースが「1件数十億円規模の大規模プロジェクトが次々と破綻して・・・・・・」という風になってきたら、まあアウトでしょうね。世界経済への影響は計り知れないし、日本は、もう一回「失われた十年」を覚悟しなければならないかもしれません・・・・・・。

しかし、日本の失われた十年というのは、たぶん、1992年8月に当時の宮沢喜一首相が不良債権問題の深刻さに気づきながら何もできなかった時から、2002年10月竹中平蔵金融担当大臣が金融再生プログラムを出した時まで、と定義するのが、ぴったりくるんでしょうねぇ・・・・・・。

えっーと、最後にいいわけ

「投資の判断は、読者ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当エントリーに記載された情報に基づいて被ったいかなる損害について、当方は一切責任を負いかねます」。

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2007.01.18

ロンドン-香港間が片道3万8000円(税込み)だってさ

London_107イギリスの新聞を見ていたら、香港までの航空運賃が片道・税込みで160ポンド(3万8000円)という広告が出ていました。往復だと、さらに安く302ポンド(7万1700円)となります。OASIS HONGKONGという格安航空会社で、オンライン予約できます。

http://www.oasishongkong.com/gb/en/home.aspx

1月12日から22日の間に、1月15日から3月31日までの便を予約すると、片道160ポンド、正確には運賃が99ポンド、税/サーチャージが60.22ポンドの159.22ポンドの席を予約することができます(席は、すぐ埋まってしまいますが)。これは、下手をすると欧州域内便よりも安くなります。

出発する空港は、ヒースロー空港ではなく、ロンドン南部のガトウック空港となります。空港や航空会社の競争が激しくなればなるほど、価格競争は激しくなります。

また、格安航空会社というと、ヨーロッパでは、欧州域内便が中心だったのですが、短距離便の格安価格が一般化してくると、それにつれて長距離便の価格も、低下してくる、ということです。うかうかしていると、日本の航空会社も大変なことになりそうですね。

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2006.11.14

飛行機のマイレージ・サービスが形骸化する

今月末、所用でオランダのアムステルダムに行くため、飛行機を予約することになりました。ある航空会社のマイレージ・サービスで貯めてきたマイルを使って航空券を予約しようとしたのですが・・・。

私が、今回マイルを使おうと思いたったのは、アメリカのユナイテッド・エアラインの「マイレージ・プラス」というマイレージ・サービスです。ユナイテッド・エアラインは、他の航空会社と提携し「スター・アライアンス」というグループを形成しています。

このスター・アライアンスに加盟している、イギリスのBMIという航空会社のロンドン-アムステルダム往復便を予約しようとしました。ユナイテッド・エアラインの予約センターに電話して、自分の希望する日時を言うと、往路は、私が望んだ時刻の便がとれるのですが、復路は、時間があいませんでした。そこで、復路については、ロンドンに帰ってくる日を替えて、予約可能かどうかを聞いてみましたが、やっぱり私の都合には、あいませんでした。結局、マイルを使用するのは、やめて自分で予約することにしました。

そして、このBMIのサイト( http://www.flybmi.com/ )で航空券を予約をしてみると、恐るべき事実が判明しました。というのは、ユナイテッド・エアラインが、マイル利用可能と言った便は、すべてBMIが4ポンド(約900円)で販売している便だったのです。往復で8ポンド(約1800円)って・・・。何年もかけて、しこしこしこしこと貯めてきた5万6000マイルが、1800円だって(笑)。

しかも、マイルを利用して航空運賃を無料で予約しても、空港税などは払わないといけないので、ロンドン・ヒースロー空港を利用する便は、最低でも57.60ポンドを負担しなければなりません。しかし、ロンドンには、ヒースロー空港以外にも、ガトウィック空港やスタンステッド空港があり、これらの空港を使用する格安航空会社(イージージェット、ライアン・エアーなど)ならば、税金込みでも、これより安い料金で予約できてしまいます・・・。

これらの格安航空会社は、将来の負担となるマイレージ・サービスは行わず、そのかわりに航空料金を引き下げる、という方針をとっています。そして、こちらの方が合理的な感じもします。

しかし、5万6000マイルが、1800円って・・・。既存のマイレージ・サービスは、なんだか壮大な「空手形」になりつつあるようで、心配と言えば心配です(これは、あくまでもアメリカのユナイテッド・エアラインのマイルを使って、イギリスのBMIの航空券を予約しようとした時の話です。念のため)。

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2006.10.09

ロンドンは燃えているか?

London_080_18日からロンドンでITS世界会議が開幕しました。ITSとは、 Intelligent Transport Systemsの(高度道路交通システム)の略で、IT技術を使って、交通のコントロールを行おうという試みです。ITS世界会議では、いろいろな展示のほかに、研究報告会なども開かれています。



London_081それで、このITS世界会議は、アメリカ、欧州、アジアの持ち回りで行われるもので、今年は、たまたま欧州、それもロンドンで開かれることになりました。ですから、豊田章一郎ITSジャパン会長(左の写真)を始め、世界中の自動車業界やIT業界の関係者が、ロンドンに集まっています。

そして、さらにさらに今週は、ロンドン金属取引所(LME)の年次総会があることから、世界中の金属産業関係者が、これまたロンドンに集まっています。そのため、いまロンドンにくる航空便や宿泊施設は、とても予約しにくくなっており、また、予約できても、かなり高くつくようです。そんなわけで、上記2イベント以外の件で、今週ロンドンにいらっしゃった方、ほんとに、ご愁傷さまです。

ところで、世界中から人や情報が集まる場として機能しうることが、いまのロンドンの強みであると言うことができると思います。

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2006.10.04

続・オンライン・ショッピング時代の勝者と敗者・・・英国篇

シリーズものにする予定はなかったのですが、いろいろとニュースがありましたので、続編を。(1ポンドは222円です)。

まず、イギリスの大手スーパー、テスコのオンライン・ショッピング部門の売り上げが、上半期(3-8月の6カ月)で、前年同期比28.7%増の5億5400万ポンドとなりました。同部門の利益は43%増の3380万ポンドに。またテスコは、生鮮食料品に加えて、雑貨類のオンライン・ショッピング"Tesco Direct" ( http://direct.tesco.com/ ) を始めました。

ちなみにテスコは、イギリスのほか、日本も含め12カ国に店舗を出しています。日本とハンガリーは苦戦しているようですが、その他の国では、売り上げも伸びていて、テスコ・グループ全体の売り上げは、12.7%増の227億ポンドに達しています。テスコは、一昔前は、「腐った肉を売っているスーパー」と馬鹿にされていましたが、いつの間にか、イギリスを代表するスーパーへと成長してしまいました。世界戦略も、アメリカのウォルマートのような押しつけ型ではなく、地元の市場特性にあった戦略を採用しているのだそうです。

百貨店のJohn Lewisもオンライン・ショッピングが好調で、店舗の売り上げよりも、オンラインの売り上げの方が多いそうです。そして、最近になって金融と旅行関連のサービスも"Greenbee" ( http://www.greenbee.com/ ) という名称のサイトで、オンラインにより提供しています。

レコード量販店のHMVは、CDやDVDの小売価格を半額程度にしたところ、売り上げの減少に、やや歯止めがかかったそうです。小売価格をCDが5ポンド前後、DVDが10ポンド前後にしたところ、第2四半期の売り上げは前年同期比5.4%減となり、第1四半期の同16.7%減に比べると減少幅は、小さくなりました。CDやDVDの小売価格を下げることで、販売枚数が増えたと言えそうです。小売り店舗であるHMVは、音楽のダウンロード販売とも競合しているわけですが、ある程度のところまで小売り価格が下がれば、ダウンロードではなく、CDを選ぶ消費者も増えてくるのではないかと思います。

またHMVの傘下にある書店チェーンWaterstone's ( http://www.waterstones.co.uk/ ) は、アマゾンに頼らずに、自社サイトを通じて書籍を販売することにしました。サイトの中に読者のためのクラブを作り情報交換の場とします。また、それぞれの店舗のマネージャーに、店頭に並べる本の選択やイベントを独自に行う権限を与え、店舗毎の地域色を強め、それをインターネットで広めていくのだそうです。

家庭雑貨販売のWoolworths ( http://www.woolworths.co.uk/ ) は、お客さんが、オンライン・ショッピングで購入したものを、店頭でピックアップできるサービスを始めるとのこと。また、カタログ・ショップのArgos ( http://www.argos.co.uk/ ) は、配達のサービス向上を図ることと、一部の地域で郵便局(ロイヤル・メール)の窓口で商品をピックアップできるようにするそうです。

今年のクリスマス商戦に向けて、オンライン・ショッピングに対する各社の取り組みが進んで来ています。実は、イギリスでは、何年か前のクリスマスにも、オンライン・ショッピングがブームとなったのですが、その時は、イギリスの配達事情の悪さから、注文したプレゼントが、クリスマスまでに配達できないことがわかって、あわてて買い物に出かけた人が数多く現れたことがありました。それで、オンライン・ショッピング対する信頼感が失われたのですが、最近また、復活しつつあるようです。ういう意味では、現在のイギリスは、第二次オンライン・ショッピング・ブームを迎えつつあると言えます。

[追記]

今日気がついたのですが、日本のラストミニットドットコム(

http://www.lastminute.co.jp/ 

)は解散したようですね。イギリスの本家は、もちろん事業を継続しています。

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2006.09.15

オンライン・ショッピング時代の勝者と敗者・・・英国篇

イギリスでは、オンライン・ショップが好調で、小売店舗を持たない"Non-Shop"というカテゴリーの販売は、この7-8月に6.3%も増加したそうです。

イヴニング・スタンダード紙は、オンライン・ショッピングの時代における、小売業の勝者と敗者として、以下の小売りチェーンを分析しています。

勝者・・・オンラインショップが好調
John Lewis(百貨店)
http://www.johnlewis.com/

Tesco(スーパー)
http://www.tesco.com/

敗者・・・店頭販売が減少
HMV(レコード量販店)
http://www.hmv.co.uk/

Dixons(家電量販店)・・・オンラインへのシフトを急いでいる
http://www.dixons.co.uk/

Woolworths(家庭雑貨販売)
http://www.woolworths.co.uk/

結論はまだ・・・
Argos(カタログ・ショップ)・・・オンラインへのシフトを急いでいる
http://www.argos.co.uk/

サバイバー
Marks & Spencer(スーパー)・・・小売り部門が健闘している
http://www.marksandspencer.com/

オンライン・ショッピングというと、家電・コンピューター製品、旅行、本が3大商品だったのですが、最近は、衣料、生活用品、家具が加わりつつあるようです。John LewisとTescoは、最近、配送用のトラックをやたらと街で見かけるようになりました。配送システムを外注ではなく、自前で持つことが、小売りのオンライン・ショッピング成功の秘訣(少なくともイギリスでは)かもしれません。

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2006.09.04

旅とIT~英国鉄道篇

イギリスの国鉄(British Rail)は、ずいぶん前に民営化されて、地域ごとに異なるオペレーターが運営しています。もっとも有名なのは、バージン・グループの運営するバージン・トレインでしょうか。

London_066いまでも、この鉄道網のことは、地下鉄と区別するためか、"BR"と呼ばれています。そして、このBRのチケットを、オペレーターに関わらず購入することのできるサイトが、The Train Line( http://www.thetrainline.com/ ) です。これも、私の秘密兵器の一つです。

このサイトで、出発地と目的地の地名、出発日時、帰着日時などを入力すると、いくつかのルートと料金が表示されます。イギリスの場合、主要都市には複数の駅があり、また、時間ごとに鉄道料金が大きくかわるために、かかる時間と料金を比較しながら、自分の都合にあったルートを選ぶことができます。

ためしに、出発地をロンドン、目的地をバーミンガムとして調べてると、ロンドン・ユーストン駅-バーミンガム・ニューストリート駅のルートと、ロンドン・マリルボーン駅-バーミンガム・スノウヒル駅のルートの2つがあることがわかります。London_067 前者の方が、1時間半でバーミンガムにつきます。後者は、2時間かかりますが、こちらの方が料金は安い、といったことがわかります。 そして、このサイトを通じて、乗車券(特急券は含まれています)を購入することができます。事前に、住所や名前、メール・アドレス、クレジットカード番号などを登録する必要がありますが、乗車券購入時には、電子メールで、チケット番号が送られてきます。そして駅に置かれている専用の発券機に、支払いに使ったカードを挿入し、このチケット番号を入力すると、乗車券を購入することができます。窓口に並ぶ必要が無く、とても便利です。

ただし、イギリスの鉄道は、時刻表通りに運行されないことも多いので、注意が必要ですが・・・。

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2006.09.01

ロンドンには、こんな便利なものがあるんですよ(旅とIT~ロンドン篇)

  私の秘密兵器といっても過言ではないので、あまり書きたくないなぁ、と思いつつ・・・。

London_063ロンドン交通局が運営しているサイトのサービスで、ジャーニー・プランナー ( http://journeyplanner.tfl.gov.uk/ ) というのがあります。これは地下鉄やバスなどの公共交通機関を使う際に、最短のルートを示してくれる、というものです。

London_064出発地点と最終地点の駅名や住所(通りの名前+番地)、あるいは郵便番号を入れると、その2地点を結ぶ乗り継ぎのルートを示してくれます。しかも、出発地点と最終地点の地図をPDF形式で表示してくれる、という優れもの。ためしに、出発地に駅名"Green Park"を、到着地点にロンドンの三越の郵便番号"SW1Y 4PH"を入れて検索してみると・・・。

London_065 これが無かったら、私のロンドンでの生活は、かなり大変なものになっていただろうと思います。

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2006.07.28

キヤノンのインクが消えた

ロンドンに来てから購入したプリンターは、キヤノンの『i250』という単機能モデルでした。この型番は、日本では、使われていないものなのですが、インクの方は、日本でも売られている『BCI-24』のブラックとカラーを使用します。ところが、このインクが、半年ぐらい前から、品切れになっていることが多くなりました。

私の家から西の方に10分ほどいくと、少し大きな商店街があります。ここではプリンターのインクを扱っているショップとして、家電量販店の"The Currys Digital"(旧DIXONS)、書店兼文房具店の"WH Smith"、写真店の"JESSOPS"、文房具店の"Ryman"と4つあります。以前は、この4つのうちのどこかに行けば、『BCI-24』は必ず買えたのですが、半年くらい前から、何件か回らないと買えなくなってしまいました。そして、最近になると、ひどい時には4件とも品切れ、ということすらありました。

イギリスの、この手のショップでは、プリンターのインクは、万引き防止のために、レジの後ろに並べてあります。そして、レジが混むことも多いため、レジで、しばらく待たされたあげくに、『BCI-24』が品切れとわかった時には、それは、なんとも言えないトホホな気持ちになってしまいます。

これは何かロジスティックスに問題があるのではないか、などと考えたりもしたのですが、そうこうするうち、インクどころか、キヤノンのプリンター本体も、店頭から消えていることに気がつきました。無いんですよ。家電量販店(The Currys Digital)の店頭には、キヤノンのプリンターが。あるのは、エプソン、レックスマーク、HPの3社だけ。

ちょっと気になって、ロンドンの秋葉原と呼ばれる(と言ってもショボイところですが)トッテナム・コート・ロードの電気街を回って見たのですが、エプソン、HPが圧倒的なシェアで、キヤノン製は、プリンターも複合機も、ごくたまに見かけるだけ(もともと海外シェアは低いんでしたっけ?)。あとは、レックスマークのほかに、ブラザーもちらほらと。

それで、ごく最近になって、新たに複合機(コピー、スキャナー、プリンター)を購入することにしたのですが、インクの品切れの多いキヤノンは遠慮させていただいて、エプソンの複合機『DX3850』を買いました。価格は69.99ポンド(1万4904円)なり。

London_058 そして、このエプソン『DX3850』のカバーを開けた時に、エプソンが、なぜイギリスで好調なのか、その理由がわかったような気がしました。それは、エプソンのプリンターのインクのパッケージには、クマの絵が描かれているのですが、なんと、その絵柄が、わざわざプリンターの内部にも表示されていたからです。

London_059エプソンのインクは、クマ以外にも、、アヒル、タツノオトシゴ、ヒマワリなど、製品ごとに異なる絵が描かれているのですが、これらがレジの後ろに置かれていても、遠目にも、はっきりと在庫の有無がわかるのです。しかも、「エプソンのクマの描かれたインク」というフレーズは、まず忘れることがありませんよね。プリンターのインクって、ショップなどに立ち寄った時に、「そろそろインクが切れそうだから買わなきゃ」などと、ふっと思い出して買うことが多いのですが、『BCI-24』なんて、アルファベットと数字の組合わせって、覚えていたはずでも、ど忘れしてしまうことが多かったのですよ(そもそも『BCI-24』のパッケージに描かれている「I」って、Iの大文字なのか、Lの小文字なのか区別つかないし・・・。英語圏でビジネスをする上では、何か戦略ミスがあるような気もします)。

それが、「エプソンのクマの絵のインク」ってフレーズは、まず忘れることがないですよね。これならば、知人などにお使いを頼んでも、安心して任せることもできます。コンピュータ関連の製品がコモディティ化(日用品化)すると、誰でも、間違えないで買ったり使ったりできるようにする配慮をいかに盛り込んでいくかが、重要になってきますよね。

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2006.07.24

急成長ロシア経済のアキレス腱

日本企業のロシアへの進出がさかんになっていますが、最近、ロシア経済の専門家である、ロンドン大学UCLスラブ・東欧研究所のクリストファー・ゲリー博士に話をお伺いする機会がありました。

最近のロシアは、原油や天然ガスの価格高騰により、安定した経済成長を続けています。そして、天然資源の価格高騰の恩恵を受けている間に、工業の近代化を進めようとしています。

しかし、これがうまく行きそうなところは、日本の企業などが進出しているモスクワやサンクト・ペテルブルグに限られ、その他の地域では、依然として旧ソ連時代の遅れた製造設備や労働者が残されたままなのだそうです。

さらに、ロシアでは、人口減少の懸念があり、最悪のシナリオでは、現在の1億4300万人の人口が、2050年には8000万人にまで減少する、という推計もあるそうです。ロシア人男性の平均寿命は58歳と極端に短く、人口減少が経済成長の足を引っ張るのではないかとも言われています。

[参考]『週刊ダイヤモンド』2006年7月24日号

World Voice・世界の異見 『急成長ロシア経済のアキレス腱』

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2006.06.16

ソニーがウエールズで、業務用HDカメラの生産を開始

London_051 15日、英ウエールズにあるソニーのペンコイド(Pencoed)工場で、業務用HD(High Definition)カメラの出荷式がありました。左の写真は、出荷式の様子で、一番右でカメラをかついでいるのが、ソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEOです。箱には、"1st High Definition Camera"と書かれていますが、実際には、すでに4月から出荷を始めているので、あくまでもセレモニーとしての出荷式でした。

ソニーの説明によると、業務用HDカメラの分野では、ソニーがシェアトップの座を占めているとのこと。まず、映画撮影用のHDカメラでは、世界の累計で7000台生産されており、そのうち95%がソニー製で占められています。HDカメラで撮影された映画は、すでに400本を超えており、その中には『スター・ウォーズ エピソードII』、『同III』も含まれます。また、現在ジェームズ・キャメローンによる企画が2つ進行中とのこと。

放送用のHDカメラでも、ソニーはシェアトップだそうです。これまでソニーは、業務用のHDカメラを日本の工場でのみ生産してきました。ペンコイド工場では、従来のSD(Standard Definition)カメラを、年間1万6000台生産しています。HDカメラについては、6人の専従者によるセル方式で生産されることになります。

ペンコイドで生産されるHDカメラは、主にヨーロッパ市場に向けて供給されます。また、ペンコイドの近くでは、映画スタジオの集積地として"Valleywood"を建設する計画が進んでおり、ここでもHDカメラが採用されることが期待されています。

London_052 また、ソニーのHDカメラは、人気サッカー・チーム、アーセナルの新しいスタジアムや、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスなどにも導入されています。さらに、BBCが制作した環境番組"Planet Earth"も、すべてソニーのHDカメラで撮影されました。4月9日付けのオブザーバー紙によると、この"Planet Earth"の制作には4年かかり、総制作費は800万ポンド(16億円)だったのですが、外国への放映権の販売により、2000万ポンド(40億円)の売り上げが見込まれているそうです。

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2006.05.15

起業家のためのウェブサイト構築法

先日ロンドンで、起業家のための"Business Startup 2006"という展示会があったので、のぞいてきました。そこでは、起業家のためのウェブサイトの構築のノウハウを伝授するという講演もありました。

イギリスでも検索エンジンの利用率では、グーグルが80%と断トツです。しかし、ある起業家が、今日、自社のサイトを開設したとしても、それがグーグルに表示されるには、半年以上またなければならないそうです。また、検索の上位にくるには、無数のサイトとの競争に勝たなければならないので、それならば、グーグルの有料の広告を申し込んだ方が効果的なのだそうです。

London_038また、ウェブサイトの閲覧を多くするには、「更新頻度をあげる」、「毎週、何かの秘訣を紹介する」、「ケース・スタディを紹介する」、「毎月、業界のレポートをダウンロードできるようにする」、「求人情報を表示する」といったことを行うと良いのだそうです。

まぁ、そんな秘策と言うほどのものではないのですが、ウェブサイトを閲覧する側から見ると、「なるほどねぇ」と思います。

最近、イギリスでは、この手の起業家向けのイベントが、増えています。

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2006.05.10

イギリスの「アナログ停波」告知キャンペーン

イギリスでは、2008年から2012年にかけて、テレビのアナログ停派が段階的に実施されるのですが、それを国民に伝えるためのキャンペーンが5月5日から開始されました。

London_036 プライム・タイムの放送の最中に、突然、Digit Al(ディジット・アル)というキャラクターが登場し、「重要な情報をお伝えするために、放送を中断します」と語り始めるというもの。 このキャンペーンにかかる費用は2億ポンド(400億円)で、国民がBBCに払うTVライセンスから拠出されるのですが、Digit Alは、BBCだけでなく、民放の各チャンネルにも登場します。

私が見たのは、ソニー『ブラビア』のスーパー・ボールがはね回るCMが突然中断されて、Digit Alが現れるというものでした。キャンペーンの運営者によると、キャンペーンの第一段階だけで6タイプの告知が用意されており、91%の国民が、Digit Alを7回見る計算になるそうです。

テレビに関することなのだから、そりゃ、テレビで告知するのが当然といえば当然ですよね。

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2006.04.21

旅とIT ~またまた続き

親方ユニオン・ジャックの代名詞とも言えるブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が、ついに航空運賃の大幅値下げに踏み切りました。

BAが20日に発表したところによると、欧州の65以上の路線で、最大50%の値下げを行うとのこと。この措置により、ロンドンからフランスのボルドーまでの最低運賃が、片道29ポンド(6000円)となります。また、ロンドン-バルセロナの最低運賃は片道39ポンド(8000円)です。

BAは、イージージェット( http://www.easyjet.co.uk/en/book/index.asp )やライアン・エアー( http://www.ryanair.com/site/EN/ )といった格安を売りにしている航空会社に、欧州路線の客を奪われている状況を打開するために、この方針を打ち出しました。

ところで、イージージェットやライアン・エアーなどの格安航空会社は、"No-Frill Airlines"と呼ばれています。Frillとは「パンツのフリル」の「フリル」で、"No-Frill"とは「余計な飾りがない」ことを意味します。

これは、どういうことかと言うと、"No-Frill Airlines"では、機内サービスが無く、機内で何か食べたり飲んだりしたければ、お金を払わなければなりません。電車の車内販売と同じスタイルです。こうすることで、格安運賃を実現しているわけです。

BAは、いまのところ機内サービスは、引き続き行うようですが、競争が激しくなれば、機内サービスも廃止せざるをえなくなるかもしれません。

日本では、格安航空会社はあまり成功したとは言えない状況ですが、BAがこうした措置に踏み切った影響は、いずれ、日本の航空産業にも現れてくるのではないかと思います。

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2006.03.17

ロンドンの金融街で無線LAN

ロンドンの金融街はシティと呼ばれ、世界の主要な金融センターの1つとなっています。

シティの広さは2.5平方km、登録されている人口は約2000人ですが、昼間の人口は35万人を超えているそうです。そしていま、このシティ全域で、無線LANを使えるようにする計画が進められています。

6カ月をめどに、建物の中だけでなく、道路標識や街頭などにも、無線LANのアクセスポイントを敷設するとのこと。

もちろん無料で使えるわけではありませんが、BTやボーダフォンなど、イギリスの主要なプロバイダーに加入していれば、それとほぼ同じ料金で使用することができます。

イギリスは、インターネット関連のインフラ整備は、日本よりもずっと遅れていたのですが、昨年くらいから、急ピッチで進められています。

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2006.03.01

旅とIT ~また続き

格安航空会社の航空券は、すべてが格安というわけではありません。初めの何席かは、この値段、次の何席かは、この値段という風に、段階的にあがっていきます。

だから、安いと思ったチケットが、翌日に見たら値段が上がっていて、あせって予約してしまう、なんていうこともあります。

また、さまざまなイベントのある時期は、高めに値段が設定してあったりします。だから、「格安の席もある」というのが正確かもしれません。

また、スタンステッド空港などのロンドンから離れた空港を使用することが多いため、そこに行くまでの電車代、バス代、タクシー代などの交通費が余計にかかります。また、旅先に夜遅い時間につくと、その分、現地で一泊多く宿泊費を払わなければなりません。

だから、格安と思って、いざ旅に出ると、いろいろとお金がかかってしまうこともあります。

それでも、イージージェットなどの格安航空会社の登場が、既存の航空会社に与えたインパクトは大きく、ブリティッシュ・エアウェイズやエール・フランスの欧州便は、だいぶ安くなったような気がします。

また、インターネットで片道ずつ予約できるため、時間や料金を調べながら、行きはヒースロー空港発、帰りはスタンステッド空港着というような、旅程を組むこともできるようになりました。そういう意味では、かなり便利になったと感じています。

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2006.02.15

旅とIT ~続き

14日の深夜にロンドンに戻ってきました。

バルセロナからのイージージェットの便がロンドンに着いたのは、午後11時。ロンドンには、ヒースロー空港以外にも、空港が4つあって、今回は、そのうちの一つスタンステッド空港着の便を使用しました。

このスタンステッド空港は、ロンドンの東のはずれの方にある空港で、そこからロンドン中心部までバスで1時間。さらにバスを乗り継いで家に着いたのは、深夜の1時。ちかれました。

イージージェットを始めとする格安航空会社は、辺鄙なところにある、利用客数の少ない空港を使い、深夜着や早朝発の需要の低い時間帯の便を増やして、低料金を実現しています。

「格安」とは、そういうことなのです。

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2006.02.13

旅とIT

そんなわけで、いまバルセロナにいます。ロンドンからバルセロナに、なにで来たかというと、飛行機です。

ヨーロッパでは、ここ数年、格安航空会社がブームとなっています。今回利用したのは、その先駆けとなったイージージェット。

http://www.easyjet.co.uk/en/book/index.asp

イージージェットを始めとする格安航空会社に共通するのは、

・インターネットで航空券を予約できる。

・航空券は発券しないで、eチケット、つまり電子メールをプリントアウトしたものを空港のチェックイン・カウンターに提出する。

・チェックインした際には、座席の指定はしないで番号札をわたすだけ。客は好きな席に座る。

というように、徹底したコスト削減につとめている点です。

今回、ロンドンからバルセロナまでの往復が、80ポンド(1万6000円)でした。3GSMのような大きなイベントが無い時期なら、もっと安くなります。おそらく、往復1万円もかからないと思います。

ただまぁ、安いなりに、いろいろと問題はあるのですが、それについては、いずれまた。

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