1994.07.10

▽『マルコポーロ』――編集長変わって”一拍休み“



 「週刊文春」を国民的雑誌にまで引き上げた功労者が、花田紀凱前編集長であったことは、よく知られている。その花田氏は、この4月から若者向けビジュアル誌「マルコポーロ」の編集長に就任している。この「マルコポーロ」、4月発売号は5・6月合併号とし、5月発売分は休刊、花田新編集長によるリニューアルが進められている。

 「マルコポーロ」といえば、文芸春秋が91年に三誌創刊した雑誌のうちの一つ。このうち、すでに一誌が休刊、高齢者向けの「ノーサイド」も低迷を続けている。「マルコポーロ」も、実は二年前に一度、全面リニューアルを行っている。この時に編集長に就任したのが斉藤禎氏。硬派ジャーナリズム誌として創刊された同誌を、特集主義のカルチャー雑誌へと作り替えた。同誌の手法は、他の若者向け雑誌「エスクゥワイヤ」などにも影響を及ぼしてきた。

 しかし、業界内での評価はともかくとしても、部数低迷はいかんともし難った。 斉藤氏は、女性誌「クレア」を軌道に乗せた功労者でもあるが、その斉藤氏を更迭してまで行った人事だけに「マルコポーロ」がどうリニューアルされるかが注目される。この背景には、「花田氏でもダメなら・・」という判断があった、といわれている。

 花田氏は、かつて写真誌「エンマ」のデスクとして、日航機墜落事故現場の凄惨な写真をカラーで掲載したことがある。そのタカ派スキャンダル路線は、またしても読者に受け入れられることになるのだろうか。



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