1995.03.10

▽『続「超」整理法・時間編』――今度は、時間を「超整理」する



野口悠紀雄『続「超」整理法・時間編』(中公新書)



 「整理は分類である」という既成概念を打破し、時間軸による検索を紹介した『「超」整理法』の続編。前著同様に「ノウハウは、人間の怠慢さに寛容なものでなければならない」という基本方針で基づいて著者自らが生み出したノウハウが紹介される。

 前著では、何でもかんでも二号サイズの封筒に入れて並べるだけで、机の上がキレイになるという「押し出しファイリング」などが紹介されたが、今回紹介されるのは、時間の管理法。仕事に追われるサラリーマンには、また新しい福音の書が現れた、と言えば言い過ぎか。

 詳しいノウハウについては、本書をご覧いただくとして、第四章「組織内コミュニケーション革命」では、日本の会社における仕事の進め方の問題点を指摘している。

 「文書ー建て前、口頭ー本音」という不透明な日本型組織運営は、もはや時代の要請にあわなくなりつつあるようだ。革新性や創造力を要求される時代には、異質なメンバーの交流によって新しいアイデアを生み出すことが重要であり、そのためにはコミュニケーションを文書で行うことが必要である、と著者はいう。日常的連絡事務も文書で行うことを提案しているが、この方式の便利さに気がつかない上司は、「もともとホープレスなのである」と手厳しい。

 このほかにも、「会議を見直す」など示唆に富んでいる。 



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