« 1996年5月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

2008.09.03

▽小沢一郎の行動原理がわかる本

大塚清二『経世会 死闘の七十日』(講談社)


福田首相の退陣表明を受けて、自民党は総裁選挙を行うことになりました。総裁選では麻生太郎が有力なのですが、誰が勝っても次の内閣は、「解散総選挙」を行うための選挙管理内閣となるでしょう。

民主党の方は、小沢一郎の無投票三選が、ほぼ決まっています。つまり、次の総選挙は、麻生自民党と小沢民主党の対決となります。

小沢一郎といえば、自民党竹下派を割って以来、新生党、新進党、自由党、民主党を率いてきたわけですが、一時は、総理大臣をめざす政治家としては終わったと見られていたのが、ここにきて民主党の総裁として総理大臣を狙える位置につけています。政治の世界は、不思議なものです。

その小沢一郎の行動パターンがよくわかるのが、1992年に竹下派が分裂した時の事情を書いた『経世会 死闘の七十日』です。小沢一郎は、政治改革に消極的だった自民党を「守旧派」と名付けることで、自分たちこそが「改革派」であるように振る舞い、世論を味方につけました。こうしたイメージ戦略が、解散総選挙を控えて、ふたたび繰り広げられるのではないでしょうか。

[目次]
第1章 五億円事件の真実
第2章 揺れ続けた金丸
第3章 対決
第4章 経世会分裂前夜
第5章 雌雄決するとき
第6章 小沢包囲網

|

« 1996年5月 | トップページ | 2008年10月 »