2009.01.01

▽落合が語るコーチング術

落合博満『コーチング 言葉と信念の魔術』(ダイヤモンド社)


2006年に、落合博満が中日ドラゴンズの監督になって以来、その手腕には注目が集まってきましたが、本書は、監督になるずっと前の2001年に出版された本です。

《目立つ長所があり、欠点がさほど仕事や人間関係に影響しないものであれば、その長所をどんどん伸ばしてやればいい。それが自分の長所であるという 自覚を持てば持つほど、仕事や身のこなしにも自信があふれてくる。そして、そんな人の欠点は、いつしか長所の陰に隠れてしまうことが多い。では、欠点が目 立つ場合はどうするか。最もいけないやり方は、本人にそれが大きな欠点であることを感じさせてしまう指導や言動だ。》(p.103)

のように、落合監督の指導者としての筋の通った考えを知ることができます。

というか、中日の監督になるまでは、単なるわがままな選手だと誤解していました。現役時代は、「練習嫌い」のイメージもありましたが、実際は、そんなことはなくて、他の選手の何倍も練習した努力家だったそうです。落合監督ごめんなさい。

落合博満『コーチング 言葉と信念の魔術』(ダイヤモンド社)
[目次]
第1章 教えるのではなく、学ばせる―押しつけない。ヒントを与える。「自分で育つ」ためのコーチング
 コーチは教えるものではない。見ているだけでいいのだ
 選手が勝手に育つまで、指導者はひたすら我慢すべき ほか
第2章 指導者とは何か―成果主義時代の今まさに必要とされる、真のコーチ像
 長嶋監督もマイナス思考。最初からプラス思考では、良い指導者になれない
 あくまでも主体は選手。相手の感覚でしか物事は進められない ほか
第3章 選手(部下)をダメにする選手言葉の悪送球―上司失格。若き才能や可能性の芽をつむ禁句集
 「そんなことは常識だ」と言う前に、納得できる理由を示せ
 「なんだ、そんなこともわからないのか」は上司の禁句 ほか
第4章 組織の中で、「自分」を生かす術―三冠王はこうして生まれた。結果を出し、自身を高める方法
 “俺流”をアピールすることは、組織から外れることではない
 まず「個人」があって「組織」がある時代。明確な目標設定でモチベーションを持て ほか
第5章 勝ち続けるために、自分自身を鍛えろ!―仕事のプロとしての自覚と自信を手に入れるための「思考」
 勝負を急ぐな。避けられるリスクを負うな
 誰のためにやるのか。余分なプレッシャーを背負う必要はない ほか


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