2009.02.13

▽人間味のあるスパイハンターの回顧録

泉修三『スパイと公安警察-ある公安警部の30年』(バジリコ)


本書の著者は、警視庁公安部などで、いわゆる″スパイハンター″として活躍した元警官で、その三十年にわたる経験を語ったもの。タイトルの『スパイ と公安警察』からは、厳しくかつシリアスな世界を想像するが、本書の語り口は実に人間味のあるもので、うまくいった話よりも、失敗をしたような部分の方が 楽しく読める。

もちろん、その語り口とは裏腹に、語られている事件の多くは、当事者にとっては重要な事件も多く、わかる人にはわかる″真相″も随所に盛り込まれているのだろうと、推測する。

[目次]
新米巡査
地獄の上野警察署
連続企業爆破事件
イリーガルスパイ
篭絡されたCIA女性職員
基地班の捜査線上に浮かんだサンキスト
北朝鮮工作員に協力する「土台人」
機動隊員に変装
内閣調査室国際部
ソ連スパイとの闘い
右翼対策・過激派対策の現場へ
国際テロ班
協力者工作
警部昇任と自律神経失調症
恋人
公安警部


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