2009.04.06

▽誰でもメディアの時代?

小林弘人『新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に』(バジリコ)


著者は『ワイアード日本版』、『サイゾー』の元編集長である小林弘人で、ギズモード日本版などのニュース・サイトも運営している。本書は、「日経ビ ジネスオンライン」で連載していた「誰でもメディア宣言」をまとめたもの。「誰でもメディア」というキーワードを軸に、ウェブやブログを使った新しいメ ディア・ビジネスの構築を、既存の出版社の編集者だけでなく、個人にも呼びかけている。

本書のメッセージは、個人でも、すぐに新しいメディア・ビジネスを立ち上げられるという触れ込みで、主にアメリカの事例を中心に、数多く紹介されています。それぞれのビジネスの立ち上げ方、発展についての情報は興味深く読むことができます。

しかし、いつも、この手の本を読んで思うのは、さすがに個人のレベルだと、訴訟やトラブルに巻き込まれた場合のデメリットが大きすぎて、それに、どう対処すればいいのかが明確ではない点ですよね。

小林弘人『新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に』(バジリコ)
[目次]
あなたの知っている「出版」は21世紀の「出版」を指さない
「注目」資本主義は企業広報を変えた
ストーリーの提供で価値を創出する
デジタル化で消えてゆくのは雑誌・書籍・新聞のどれ?
雑誌の本質とは何か?
無人メディアの台頭と新しい編集の役割
既存メディアの進化を奪う
名もなき個人がメディアの成功者になるには?(その1)—マジックミドルがカギを握る
名もなき個人がメディアの成功者になるには?(その2)—人はコンセプトにお金を投じる
メディアが変わり、情報の届け方も変わった
〔ほか〕


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