2009.05.09

▽医療事故をめぐるネット言説

鳥集徹『ネットで暴走する医師たち』(WAVE出版)

以前、『ウェブはバカと暇人のもの』という本を紹介しましが、
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/04/post-13ba.html

本書は、バカでも暇人でもない「お医者さん」とネットの関わり、特に「医療事故」をめぐるネット言説を中心に据えて、現状をレポートしたものです。

[目次]
はじめに――「ネット医師」と呼ばれる人々

第1章 カルテを流出させたのはだれか―奈良県立大淀病院事件
 侮辱罪で捜査された医師 
 しゃべり続ける<鬼瓦> 
 当事者が語る事実 
 医師擁護に傾くスレッド 
 マスコミに対する不信感 
 内部情報の流出 
 ネット医師たちの批判の根拠 
 2ちゃんねるで晒し者になった記者 
 だれがカルテを流出させたのか 
 謝罪にきた「真犯人」

第2章 追い詰められる遺族―杏林大学割り箸事件
 『医療の限界』と割り箸事件 
 コピペされる事実無根の情報 
 裁判で議論された親の責任 
 小松秀樹氏とのやり取り 
 「被害者」と名乗ってはいけないのか

第3章 真実を求める遺族は「モンスター」か―福島県立大野病院事件
 「2ちゃんで叩きまくる」 
 m3から始まった抗議運動 
 事故は「不可避」だったか 
 飛び交った噂 
 バッシングされた医師 
 生かされなかった助言 
 反省点はなかったか 
 渡辺さんが出した要望書

第4章 「テロリスト」と呼ばれた被害者
 医師を侮辱する発言 
 「医療崩壊」プロバガンダ 
 ウィキペディアをいじくり回す 
 医師ブログへの波及 
 見る目を歪ませる色眼鏡

第5章 ネット医師たちはなぜ暴走するのか
 全国医師連盟とネット医師 
 「自称被害者」というレッテル 
 ブログに隠された素顔 
 なぜ、誹謗中傷するのか 
 コミュニケーション不全症候群 
 「医療の信頼」の崩壊 
 ネット公論の危険性 
 我々は敵ではなく友人なのだ

あとがき


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