2009.12.22

▽シビックプライド――ヨーロッパにおけるケーススタディ

読売広告社都市生活研究局『シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする』(宣伝会議)


本書によると、「シビックプライド」(Civic Pride)とは、「市民が都市に対してもつ誇りや愛着のこと」(p.164)という。このシビックフライドは、近年の日本でも、注目を集めているもので、その理由として、地方都市で顕著になりつつある人口減少と、地方分権による都市間競争の二つがある。

つまり、地方都市それぞれが努力して、より魅力のあるものへと変貌していかないと、市民をつなぎ止められないことを意味している。本書は、そのシビックプライドのケーススタディとして、ヨーロッパの8つの都市と、2つの取り組みを紹介している。

[目次]
はじめに

■第1章 10のケーススタディ
アムステルダム:“市民こそ都市である”というメッセージ
バルセロナ:都市の未来を共有するクリエイティブなキャンペーン
ハンブルク:まちがつくられるライブ感
ニューキャッスル/ゲイツヘッド:建築とアートのデリバリー
マンチェスター:シビックプライドの基点「URBIS」ほか
ボルドー:まちの求心力としての公共空間
ブリストル:トータルな都市デザインでまちが語り始める
ブラッドフォード:都市は変われると信じる気持ちを育てる
オープンハウス:都市のリテラシーがまちへの愛着を裏付ける
英国建築都市環境委員会(CAVE):都市空間と人々の生活をつなぐ公的機関の可能性

■第2章 5つの論考
Urban Governance:シビックプライドとは何か
Design:デリバリーのためのデザイン
Landscape:パブリックライフがつくる風景
Communication:変わるコミュニケーション
Activity:シビックプライドを創る
Column:シビックプライド・プレリサーチ

■第3章 シビックプライドの育て方 (シビックプライド・マネジメントサイクル)
Planning PRIDE(誇りの種を発見する)
Designing DELIVERY(誇りの種を植える)
Checking CHANGE(誇りの芽を育て世話をする)

おわりに


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