2010.04.20

▽ヤフー・トピックスの作り方

奥村倫弘『ヤフー・トピックスの作り方』(光文社新書)


一ヶ月の閲覧数が45億ページ、ユニークユーザー数が6970万人にのぼるヤフー・ニュース。その中でも注目度の高いヤフー・トピックスの編集を担当してきた著者による体験記。著者は、ヤフーに転職する前は、読売新聞で記者をしていた。

《確かにトピックスの編集に携わっていると、現場の記者では感じなかったような感覚に気づくことがあります。それは、自分の作ったトピックスが爆発的に読まれたときの快感と自分の作ったトピックスが何千万人の目に留まるかもしれないという不安です。なかにはこの不安に駆られて、トップページへの反映ボタンを押す指が震えたという編集者もいるくらいです。》(p.66)

また、アクセス状況を監視するツールも使用しているものの、必ずしも、それに依存しているわけではないという。

《自分のなかにある価値観に基づいて判断することを私たちは「内在的な価値判断」と呼んでいます。
 「内在的な価値判断」があればこそ、国民として知っておくべきニュースやこれまでに誰も触れたことのないテクノロジー、これから起こりそうなムーブメントなどを読者に提示することができるのです。》(p.110)

また記事8本の並べ方として採用されているのは、

《原則として上から順に、国内、地域、海外、経済、コンピュータ、サイエンス、スポーツ、エンターテイメントのジャンル順で、硬軟のバランスが取れるように並べていく方法です。……ニュース価値をいったん忘れて、国内、地域、海外、経済……と話題の硬軟にグラデーションをかけるようにして8本のトピックスの見出しを並べてみると、堅い話題から柔らかい方へと緩やかに変移していきます。》(pp.100-101)


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