2010.06.15

▽警察庁長官狙撃事件の真犯人は?

鹿島圭介『警察庁長官を撃った男』(新潮社)

竹内明『時効捜査 警察庁長官狙撃事件の深層』(講談社)

2010年3月に時効を迎えた国松警察庁長官狙撃事件――。

この事件の真犯人は――。

まず、この事件の捜査を指揮した警視庁公安部は、「犯人はオウム真理教の信者である」として、時効後に、なぜそうした結論を得たかについての見解をまとめたファイルをネットで公開していますが、これは、極めて異例なことだそうです。

一方、鹿島圭介の『警察庁長官を撃った男』(新潮社)では、警察のオウム真理教に対する捜査が手ぬるいと感じた男による犯行だったとしています。刑事部が、この人物を立件するための証拠を集めていったが、捜査を指揮した公安部が、それらには見向きもしなかったことが明らかにされています。

最後に、竹内明の『時効捜査 警察庁長官狙撃事件の深層』は、捜査の迷走ぶりが叙述の中心となっていますが、最後に、オウムでも、鹿島が指摘する人物でもない、別の真犯人がいるのではないか、と示唆されて終わっています。

はたして、真犯人は誰なんでしょうか? 謎は深まるばかりです。


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