2010.07.18

▽競争の作法とは?

齋藤誠『競争の作法――いかに働き、投資するか』(ちくま新書)

本書は、経済学者である齋藤誠が、経済学的な統計を駆使して、1990年代、2000年代の社会状況を検証する。

第一章と第二章
《①2002年から2007年までの「戦後最長の景気回復」で、日本経済はうわべだけが豊かになったが、その豊かさが幸福に結びついたわけではなかった。
 ②2008年秋のリーマン・ショックで失われた豊かさは、幸福に結びついていなかったので、正味のところで失ったものはほんのわずかであった。》(p.16)

第三章
《「日本経済で不平等が深刻となったのは、競争原理が貫かれて生産の効率性が飛躍的に向上したからではない」》(p.145)

第四章
《1990年代の日本経済で「何が失われたのか」、「何を新たに創らなければならないのか」》(p.181)

お薦め。以下の本もあわせて読まれたい。

▽エコノミストのつぶやき――『日本はなぜ貧しい人が多いのか』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/01/post-0081.html
▽新しい経済学の入門書にふさわしい
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/06/post-c8a0.html


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