2010.08.05

▽あなたもジョブズになれる?

カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』(解説:外村仁、翻訳:井口耕二、日経BP社)


プレゼンテーションの達人と呼ばれるアップルCEOのスティーブ・ジョブズ。彼のプレゼンテーション・テクニックを盗んでしまおう、というのが本書の趣旨。

ジョブズが過去に行った有名なプレゼンテーションを分析して18の法則を導き出しています。まあ、よくあるジョブズのヨイショ本の一つなんですけれども、情報量が多いので、参考にできる部分も多いと思います。

面白かったのは、2007年と2008年に行われたジョブズと、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツのスピーチを比較した「シーン10」。

《ゲイツは難解だがジョブズは明快だ。ゲイツは抽象的だがジョブズは具体的だ。ゲイツは複雑だがジョブズは簡潔だ。》(p.209)

本書が冒頭に掲げている
《ジョブズの準備の仕方やプレゼンテーションのやり方を正確に学びさえすれば、誰でも、あのすごい力が使えるようになる。彼のテクニックのごく一部を活用しただけで、一歩抜きんでたプレゼンテーションができる。競争相手や同僚が顔色を失うようなプレゼンテーションができるのだ。》
は、ちと誇大広告な気もしますが、仕事でプレゼンテーションをする必要がある方には、参考にできるテクニックは多いと思います。

[目次]
プロローグ
第一幕 ストーリーを作る
 シーン1. 構想はアナログでまとめる
 シーン2. 一番大事な問いに答える
 シーン3. 救世主的な目的意識を持つ
 シーン4. ツイッターのようなヘッドラインを作る
 シーン5. ロードマップを描く
 シーン6. 敵役を導入する
 シーン7. 正義の味方を登場させる
 幕間その1 10分ルール

第2幕 体験を提供する
 シーン8. 禅の心で伝える
 シーン9. 数字をドレスアップする
 シーン10. 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
 シーン11. ステージを共有する
 シーン12. 小道具を上手に使う
 シーン13. 「うっそー!」な瞬間を演出する
 幕間その2 第一人者から学んだシラー

第3幕 仕上げと練習を行う
 シーン14. 存在感の出し方を身につける
 シーン15. 簡単そうに見せる
 シーン16. 目的に合った服装をする
 シーン17. 台本を捨てる
 シーン18. 楽しむ

アンコール 最後にもう一つ

謝辞
訳者あとがき
解説
参考文献・動画など


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