2011.02.09

▽逮捕されるまで、どうやって働いたか?

市橋達也『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』(幻冬舎)

言わずとしれたアノ人の逃亡記。本書が発売されると聞いて、もっとも関心が沸いたのは、逃亡中に、どうやって働いてお金を貯めたのか? という点。

まず沖縄では、フリーぺーパーの求人誌を手に入れて、ある会社に電話をかけたが、携帯電話が必須であることを理由に断られる。そこで別の働き口を紹介してもらうが、そこでも雇ってもらえず、さらに別の働き口を紹介される。ようやくそこで、リゾートマンションの建設現場で働かせてもらう。「神奈川から来たひきこもり」と自称したが、特に、身元の確認はなかった。

続いて、身元がばれることを恐れ、沖縄から大阪に移り、西成のハローワーク脇に止まっていたバンに乗り込んで、つれられていった神戸の飯場で働いた。ここで80万円貯めたが、テレビで逃亡者に関する番組が放映されたことをきっかけに、また逃亡する。

そして、沖縄と大阪を行ったり来たりする日々が続く。お金を貯めていたのは整形するためだったというが、飯場で働く人は訳ありの人が多く、名前や身元などを詐称しても、特に追求されることはなかったようだ。


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