2011.03.30

▽『ヤクザの修羅場』

鈴木智彦『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(文春新書)

とても面白いヤクザ世界の話。

著者は、いわゆる実話誌の記者、編集長として、ヤクザと関わり、独立してからは、歌舞伎町にある入居者の7割が暴力団関係者という通称「ヤクザマンション」で生活するなど、その世界にどっぷりと浸ってきた。

本書を読むと、とにかくヤクザ稼業も楽ではないし、それを取材する側もいかに大変かが、ユーモアも交えつつ描かれている。

ヤクザを飯の種とする実話誌というメディアと、それを利用しようとする暴力団との関係も興味深く、ある種のジャーナリズム論にもなっている。

「潜入ルポ」はちょっと違うと思いますが……。

[目次]
序章 山口組vs.警察
第1章 ヤクザマンション物語
第2章 ヤクザ専門誌の世界
第3章 愚連隊の帝王・加納貢
第4章 西成ディープウエスト
終章 暴力団と暴力団専門ライターの未来


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