2011.05.30

▽『ニッポンの書評』

豊崎由美『ニッポンの書評』(光文社新書)

書評講座の講師もつとめている著者が、PR誌に連載した書評に関する考察をまとめたもの。15のテーマと対談で、著者の書評に対する心構えが書かれている。

また、書評ブログやAmazonのカスタマーレビューに対する考察は、活字サイドからのネット社会への批判と読めるし、書評をめぐる国際比較も詳しく、まさに「ニッポンの書評」をあるがままに浮かび上がらせていて面白い。

[目次]
第1講 大八車(小説)を押すことが書評家の役目
第2講 粗筋紹介も立派な書評
第3講 書評の「読み物」としての面白さ
第4講 書評の文字数
第5講 日本と海外、書評の違い
第6講 「ネタばらし」はどこまで許されるのか
第7講 「ネタばらし」問題日本篇
第8講 書評の読み比べ―その人にしか書けない書評とは
第9講 「援用」は両刃の剣―『聖家族』評読み比べ
第10講 プロの書評と感想文の違い
第11講 Amazonのカスタマーレビュー
第12講 新聞書評を採点してみる
第13講 『IQ84』一・二巻の書評読み比べ
第14講 引き続き、『IQ84』の書評をめぐって
第15講 トヨザキ流書評の書き方
対談 ガラパゴス的ニッポンの書評―その来歴と行方


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