2011.07.07

▽『働かないって、ワクワクしない?』――職場が嫌いな二十五の理由

アーニー・J・ゼリンスキー『働かないって、ワクワクしない?』(三橋由希子訳、ヴォイス)

『働かないって、ワクワクしない?』という本を、古本屋で見かけたのですが、その中に「職場が嫌いな二十五の理由」というのがあったので紹介します。

◆リストラの結果、仕事量が多くなりすぎている
◆日がさんさんと照っているのに、一日中オフィスに縛りつけられる
◆上にいるベビーブーム世代がやめないので、少なくともあと十五年は昇進の機会がない
◆十年前にクビを切られているべき世間知らずや役立たずと一緒に働かなければならない
◆激しい競争、裏切り、作り笑いを伴うオフィス内の権力闘争
◆生産性は低いのに、長く勤めているというだけで、自分より多くの給与を得ている人がいる
◆毎日、交通渋滞の中を片道一、二時間かけて通勤する
◆一日中机に向かっている――体に悪い
◆日常業務が忙しすぎて、考える時間がない
◆不必要なペーパーワーク――何の意味もないメモと誰も読まない報告書
◆他の部署からの協力がない
◆上司が部下に言うことと役員に言うことが全然違う
◆通常で二時間以上の会議――それでも何も決まらない
◆休暇を取れと言われてもそれを拒否する、胸が悪くなるような仕事中毒者と一緒に働かなければならない
◆一年で一番いいシーズン(私の場合は夏)に休暇を取れない、融通のきかない休暇スケジュール
◆仕事が多すぎるので、従業員に休暇の権利を全部行使しないよう求める組織
◆他者の努力やアイデアを自分のものにする上司
◆従業員のために十分な駐車場がない(たっぷり給料をもらっている役員の駐車場はあるのに)
◆ほかの人の二倍効率よく働き、予定より早く自分の仕事を終えても、勤務時間が終わるまで会社にいなくてはならない
◆官僚主義、形式主義、ばかげた規則、非論理的な手続き、何もしないことが専門の無気力な人々
◆人種、性別、身体的特徴、独身でいることによる差別
◆自分たちは革新的だと宣伝しているのに、革新的な人々をサポートしない組織
◆冬にしか正常に作動しないエアコン
◆仕事ができる人々を認め、表彰しない
◆昇給と昇進のために身を売る、胸が悪くなるようなイエスマンやイエスウーマンと一緒に働かなければならない

これ、日本の職場の不満なのかと思ったら、実は、カナダの職場の話なんですね。カナダ人でも、日本人が感じているような不満を抱いているんだなあ、と、ちょっと意外な印象を受けました。

本書の原著"The Joy of Not Working"は、2001年にカナダで出版されました。まあ、失業や定年退職で、職を失ったとしても、自由時間を楽しむ方法を見つけよう、というのが本書の趣旨のようです。邦訳は2003年の発行ですが、奥付を見ると、ぽつぽつ増刷されているようですね。

[目次]
第一章 あなたも、のんきで気楽な生活ができる
第二章 ものの見方が生き方を変える
第三章 仕事人間は奴隷と同じ
第四章 あまり働かないことは健康にいい
第五章 失業―自分がどんな人間かを知る真のテスト
第六章 私を退屈させているのはこの私
第七章 誰かがおこした火で温まるのではなく、自分で火をおこそう
第八章 受身の活動だけでは何も得られない
第九章 禅の教え―今この瞬間に生きよ
第十章 くだらない仲間といるよりひとりになれ
第十一章 優雅な生活に大金はいらない
第十二章 終わりは、今、始まったばかり


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