2011.08.25

▽吉本興業の正体

西岡研介『襲撃 中田カウスの1000日戦争』 (朝日新聞出版)

《むしろ今回の取材で浮かび上がってきたのは、ヤクザといわれる人たちと、絶妙な"距離感"を持って接しているカウスの姿だった。
 そして、この取材の過程で、逆に、彼がヤクザとの間に保っている距離感に比べれば、彼らとの距離が近すぎるのではないか……と思われる芸人や、芸能人が複数浮上したことも事実だ。》(p.307)

本書は、トップ屋として知られる西岡研介が、"怪芸人"中田カウスと吉本興業創業者の娘との確執を追ったルポルタージュ。2007年には週刊誌を大いに騒がせたスキャンダルで、2009年に本書が上梓された際に読んだのですが、人間関係が複雑に入り組んでいるために、途中で放り出してしまいました。

今回、改めて読み直してみたのですが……やっぱり複雑怪奇な世界……でした。本書でも、参考文献として紹介されていたのが、作家の増田晶文による『吉本興業の正体』。吉本興業を多角的な視点で描いた通史で読みやすい。

増田晶文『吉本興業の正体』 (草思社)


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