2011.08.29

▽デンマークのにぎやかな公共図書館

吉田右子『デンマークのにぎやかな公共図書館-平等・共有・セルフヘルプを実現する場所』 (新評論)

外国の公共図書館に憧れを抱く人は多いようで、本書も、そんな一冊。デンマークにあるいくつかの公共図書館と、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの図書館事情が紹介されています。

まあ、昔に比べれば、日本の公共図書館も使いやすくなっているとは思いますが……。

本書によるとデンマークなど29ヶ国では、「公共貸与権」という制度があるそうです。図書館で作品が無料で読まれてしまうことによる損失を、国が税金で補償する制度で、デンマークでは2009年には8112人の著作者に対して、合計1億5797万クローナ(約23億7000万円)が支払われているそうです。ただし、対象となるのはデンマーク語で作品を発表した作家、イラストレーター、写真家、作曲家などに限られるとのこと。

登録している著作者2万1000人のうち、補償金を受け取れるのは半数に満たず、受け取れた人でも、その金額は約3万円から1000万円超まで幅があるそうです。


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