2011.09.21

▽証拠改竄――特捜検事の犯罪

『証拠改竄 特捜検事の犯罪』(朝日新聞出版)

大震災によって埋もれしまった話題はたくさんありますが、これもその一つ。本書は、厚労省をめぐる郵便不正事件におけるフロッピー・ディスク改竄のスクープを放った朝日新聞の取材班によるドキュメント。

一審の過程や判決などについては、魚住昭『冤罪法廷 特捜検察の落日』で描かれているものとほぼ同じだが、

▽『冤罪法廷』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/10/post-c77c.html

裁判前後の状況、「検察リーク」に乗りすぎたとされるメディア批判に対する新聞サイドの考え、そして、スクープをもたらした検察内部の匿名の情報提供者の思いなどが綴られている。

本書の発行は3月下旬で、本来ならば、検察改革がメディアで取り沙汰されていたはずだったが、震災や原発事故で、それどころではなくなっていたのが残念。

[参考]
▽『冤罪法廷』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/10/post-c77c.html
▽司法記者が見た特捜部の崩壊
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/04/post-f59a.html
▽2001年の時点ですでに指摘されていた特捜検察の闇
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/04/2001-1cf4.html
▽リクルート報道の再検証
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/11/post-e240.html
▽リクルート事件――いまなお残る疑問
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/11/post-0d34.html


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