2011.11.20

▽落合監督ご苦労様でした――『采配』

落合博満『采配』(ダイヤモンド社)

落合博満監督率いる中日ドラゴンズは、惜しくも日本一は逃してしまいましたが……。

それでも、史上まれに見る低打率の貧打線ながら、それを投手力でしのいで、ペナント・レース、クライマックス・シリーズ、日本シリーズを闘った采配の妙。

8年間で、連続してAクラス、リーグ優勝四回、球団史上初の連覇、日本シリーズ出場五回、日本一一回を記録した落合博満の指揮官としての考え方が凝縮された一冊です。

落合監督は、野手出身の監督ということもあり、ピッチャーに関しては投手コーチの森繁和に全権を委任していたことはよく知られています。試合当日になるまで、誰が先発になるか知らなかったというほどのお任せぶりだったそうです。

しかも、本書によると、森繁和コーチとの接点は、社会人時代の全日本チームで一緒にプレーしたことがある、というだけで、お互いに、それほどよく知った間柄ではなかったそうです。それでも、ピッチャーに関しては任せきってしまったのは、すごいといえばすごい話ですね。

また、2010年の日本シリーズの時に書いたエントリー

▽落合博満伝説
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2010/11/post-e860.html

で紹介した今中慎二『中日ドラゴンズ論』には、次期監督の高木守道の人となりも触れられています。

後任の高木さんも、いい人なんですけどね……。


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