2011.11.29

▽TV局所在地と視聴率の意外な相関――『代官山 オトナTSUTAYA計画』

増田宗昭『代官山 オトナTSUTAYA計画』(復刊ドットコム)

前回のエントリーでは、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の増田宗昭の創業からディレクTVの挫折までを紹介しましたが、

▽TSUTAYAの創業とディレクTVの失敗から学んだこと――『情報楽園会社』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/11/tsutayatv-9c96.html

本書は、その続編とも言えるもので、現在、CCCが代官山で進行中のプロジェクト“オトナTSUTAYA計画”( http://www.ccc.co.jp/daikanyama/ )のコンセプトについて語っているものです。

“オトナTSUTAYA計画”は、代官山の旧水戸徳川家の屋敷があった広大な土地に、TSUTAYAの店舗を核とした文化的なショッピング・モールと公園をつくるというもの。オープンは、当初計画の2011年夏よりも、遅れているようですが……。

本書で興味深かったのは、文化的発信力と立地の関係を考察した第十六章「TV局所在地と視聴率の意外な相関」。

たとえばフジテレビ。1982年から12年連続で「視聴率三冠王」を獲得してきたが、1997年のお台場移転前後から視聴率低下。1994年から2003年までは日本テレビに三冠王の座を奪われた。しかし、その日本テレビも、2003年の汐留移転以降は、視聴率の低迷が続いている。

この2社と対照的なのが、2003年に本社を六本木ヒルズに移転したテレビ朝日。万年4位だった視聴率が急上昇し、2005年にはプライムタイムの視聴率で、初めて2位につけたという。

《見方はさまざまだろうが、私には、本社が位置する場所が番組の質に影響を与えているとしか思えない。……企画とは、すなわち情報の組み合わせだ。だから企画に携わる会社は、情報が流れる場所のできるだけ近くにオフィスを置く必要がある。》(p.132)


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