2011.12.24

▽『古本道入門』――ブックオフの意外な使い方

岡崎武志『古本道入門 買うたのしみ、売るよろこび 』(中公新書ラクレ)

なんか知らないうちに「古本」に関する本が増えたような気がします。ブックオフによって古本に接する機会が増えたせいなのか、あるいは、単に出版業界のネタ切れだからなのか?

本書『古本道入門』の著者である岡崎武志の『気まぐれ古書店紀行』は、以前のエントリーで紹介しました。

▽気まぐれ古書店紀行
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2011/12/post-c27b.html

『気まぐれ古書店紀行』では、昔ながらの古書店が紹介されています。しかし本書では、著者の本音が吐露されています。

《町の古本屋さんに入って空振りの場合、私は店を出るとき、やっぱり心理的圧迫を感じる。知り合いの店主の店なら、隠れるようにこそこそと店を出ることもある。》(p.167)

しかし、ブックオフならば、そうした心理的圧迫はなく、著者は、毎日どこかのブックオフに足を運んでいるそうです。

著者は、「ブックオフが新旧の文庫を大量に流通させたことは、あえて言えば革命であった。」(p.166)とも指摘しています。

そして、消費者からの買い取りによって仕入れるブックオフには、かつてのベストセラーなど、同じ本がたくさん並ぶことがあります。このことによって、「自分が精通していないジャンルの本の売り上げ動向がひと目でわかる。」(p.176)と、ブックオフの著者なりの使い方を教えてくれます。


|

書評2011年」カテゴリの記事