2011.12.19

▽金正日の正体

重村智計『金正日の正体』(講談社新書)

本日、「17日に金正日が死去した」ことが明らかになりました。しかし、2008年8月に上梓された本書では、2003年までに金正日は死去しており、影武者が代行している、という説を示しています。

つまり、2002年9月に、当時の小泉首相が訪朝した時には、金正日は生きていたが、2004年5月の再訪朝時には、影武者だった、ということになる。

そして、《「“今の将軍様”が死ぬまで後継者は決めない」》(p.218)という暗黙の了解が、北朝鮮の内部にあるという、2007年時点での証言も紹介されている。ここで言う、“今の将軍様”とは、もちろんその時点の影武者のことであり、集団指導体制のパワーバランスを崩さないためという。

にわかには信じがたい話であり、「金正日死亡・影武者説」は、本書の出版当時にも物議を醸したようです。ただ、北朝鮮については、わからないことも多く、これから事の真相が明らかになるのだろう、と思います。


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