2011.12.01

▽ノーベル賞はこうして決まる

アーリング・ノルビ『ノーベル賞はこうして決まる』(千葉喜久枝訳、創元社)

ノーベル賞の暴露本かと思ったら、いたって真面目な本でした。タイトル通り、ノーベル賞選考のプロセスを詳述したものです。

著者の専門がウイルス学ということもあって、本書の記述の中心は、自然科学賞三賞のうち生理学医学賞と化学賞で、門外漢にはちょっと難しいですね。また、物理学賞や文学賞、平和賞、経済学賞については簡単に触れられているだけです。

ところで、ノーベル賞の選考過程は厳密に秘密が守られていて、授賞から五十年たたないと選考に関する文書は公開されないそうです。そうした選考関連の文書はスウェーデン語で書かれている上に、閲覧できるのは学術研究者に限られているとのこと。

文学賞、平和賞、経済学賞などの物議を醸しそうな賞の選考過程が公になることはこれからもなさそうな気もしますね。


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