2011.12.21

▽『鉄槌!』――弁護士の実態がおもしろい

いしかわじゅん『鉄槌!』(角川書店)

そういえば、あれ、どうなったんだっけ? の割と個人的な疑問が解けた、という話。

1990年代半ばに『創』という月刊誌で、漫画家のいしかわじゅんが『鉄槌!!』という連載をしているのを読んだ記憶があります。それは、スキー旅行の帰りに乗ったバスに雪の中置き去りにされた、という話をマンガで書いたところ、バスツアーの会社に訴えられ、その顛末を綴ったものですが、結末を知らないままになっていました。

そもそもの置き去り事件があったのが1989年1月で、訴えられたのが同年6月。和解したのが1992年10月。『創』での連載が1994年10月号からで、本書が刊行されたのが2000年9月、それを読んだのが2011年(笑)。

裁判が和解に至った経緯については、まあ、こんなところだろうな、という感じなのですが、話の本筋ではないものの本書が思っていた以上に面白く読めたのは、弁護士の実態について、ため息まじりに(笑)書いているところ。意外な結末まであって、とても面白い。なにかの機会があったら是非、読んでみてください。


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