2012.01.26

▽電子部品だけがなぜ強い

村田朋博『電子部品だけがなぜ強い』(日本経済新聞出版社)

日本の電機業界は総崩れの状態にありますが、それでも、利益を上げ続けている部品メーカーは少なからずあります。

その部品メーカーの強さにフォーカスを当てて、具体的に企業をあげて分析を行ったのが本書。ちょっとポジティブポジティブし過ぎな気もしますが、有益な知見も得られます。

価格競争から逃れるためには、世界で勝てる事業をめざせ、ブランド価値をつけろ、消費財よりも生産財の方が値下げ圧力は小さい、などなど……。

ちょっと論説のまとまりに欠けるきらいはありますが、本書にはいろいろなヒントが提示されていると思います。

[目次]
はじめに
序 日本が誇る電子部材産業
I 盛者必衰。事業環境は厳しくなる
II 「世界で勝てる企業」だけが生き残る
III 価格競争の呪縛からの脱却――東京から一番遠い町
IV 中核技術の認識とその展開――「滲み出し」「段々畑」「跳躍」
V 事業の大胆な見直し――自らを否定する強さ
VI 事業モデルの検討――競争を「ずらし」、競争せずして勝つ
VII 外部経営資源の活用――英知をつなぐ
VIII 金持ちA様、貧乏B様――経営者の決断が企業の命運を決する
IX 理念と文化が世界1位を育てる
エピローグ ノブレス・オブリージュ――日本に製造業を残すために
最後に。お礼に代えて
本文注


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