2012.01.05

▽『逝きし世の面影』――外国人が見た幕末のニッポン

渡辺京二『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)

《古き日本を実見した欧米人の数ある驚きのなかで、最大のそれは、日本人民衆が生活にすっかり満足しているという事実の発見だった。》(p.262)

日本近代の研究を専門とする歴史家である渡辺京二が、幕末の日本を訪れた外国人の目に、日本文化や日本人がどのように写ったのか、に関する記録をまとめたもの。

それぞれの記録については、探せば手に入れることはできたであろうが、膨大な記録を、このようなかたちで一冊にまとめた点において労作であることは間違いない。

[目次]
第一章 ある文明の幻影
第二章 陽気な人びと
第三章 簡素とゆたかさ
第四章 親和と礼節
第五章 雑多と充溢
第六章 労働と身体
第七章 自由と身分
第八章 裸体と性
第九章 女の位相
第十章 子どもの楽園
第十一章 風景とコスモス
第十二章 生類とコスモス
第十三章 信仰と祭
第十四章 心の垣根
あとがき


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