2012.02.26

▽『罪と罰』――死刑をめぐる鼎談

本村洋x宮崎哲弥x藤井誠二『罪と罰』(イースト・プレス)

《宮崎 ……外務官僚や法務官僚、あるいは上層の司法官たちの視点は少し違うのです。もっとも簡単な部分で言えば、そんな僅かな死刑執行によって、先進国のお仲間から人権状況に問題のある国と看做されるのはかなわんと。……左翼的廃止論者なんかよりも、こいつらのほうがずっと手強いってことです。》(p.124)

EUに加盟する条件の一つに死刑廃止があり、このためトルコは2002年に死刑廃止に踏み切った。また、アメリカでは州ごとに死刑制度の存廃を規定しているが、もしアメリカが国として死刑廃止に踏み切ると、死刑存置している大国は日本と中国だけになるという。


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