2012.02.18

▽飛田――さいごの色街

井上理津子『さいごの色街 飛田』(筑摩書房)

「飛田」(とびた)というのは、大阪にある色街。

「飛田」という色街がつくられたのは、難波の遊郭が消失した1916年(大正5年)と、江戸時代につくられた「吉原」比べると、ずっと新しい。

本書は、その「飛田」と、そこで働く人たちに焦点を当てた十年越しのルポルタージュ。

こういうジャンルの取材をする時のもどかしさもよく伝わってきますね。

ただ、飛田の遊女たちの菩提寺だったはずの高野山の寺が、「うちは関係ありません」と主張するくだりなんかは、もう少しねばって、真相を突き止めて欲しかった、と思ったりしました。


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