2012.02.23

▽『殺人者はいかに誕生したか』

長谷川博一『殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』(新潮社)

《明らかになっていないのは、犯行時の心理(ストーリー)の全容です。……被告人である元少年の権利が尊重され、中立的に調べることが叶えば、疑惑に満ちた犯行ストーリーと被告人の心理分析をする時間は十分にありました。……それは永遠の謎として闇に葬られることになります。》(p.124)

臨床心理士である著者が十の凶悪事件の犯人との対話を通じて、犯人が犯行に至った心理(ストーリー)を分析する。

[目次]
第1章 なりたくてこんな人間になったんやない―大阪教育大学附属池田小学校事件・宅間守
第2章 私は優しい人間だと、伝えてください―関東連続幼女誘拐殺人事件・宮崎勤
第3章 ボクを徹底的に調べてください―大阪自殺サイト連続殺人事件・前上博
第4章 私のような者のために、ありがとうございます―光市母子殺害事件・元少年
第5章 自分が自分でないような感覚だった―同居女性殺人死体遺棄事件・匿名
第6章 一番分からなくてはいけない人間が何も分からないのです―秋田連続児童殺害事件・畠山鈴香
第7章 常識に洗脳された人間に、俺のことが理解できるかな!!―土浦無差別殺傷事件・金川真大
第8章 私は小さな頃から「いい子」を演じてきました―秋葉原無差別殺傷事件・加藤智大
第9章 命日の十一月十七日までに刑を執行してほしい―奈良小一女児殺害事件・小林薫
第10章 これって私の裁判なんですね。はじめて裁判官の顔が見えました―母親による男児せっかん死事件・匿名


|

書評2012年」カテゴリの記事