2012.02.04

▽雪崩遭難

阿部幹雄『ドキュメント 雪崩遭難』(山と渓谷社)

ちょっと古く、2003年に出版された本ですが、雪崩に遭遇したものの救出された方々へのインタビューをまとめたものです。

《雪崩に流された人、雪崩に埋まった人、雪崩で仲間を失った人、さまざまな雪崩遭難体験者をインタビューして気がついたことがいくつかある。
「雪崩が起きるとは思わなかった」
「そこで雪崩が起きたことがない」
 この言葉のいずれかを口にする。》(p.276)

著者によると、「雪崩が起きるとは思わなかった」という発言は雪や雪崩について知識の乏しい人から聞かれ、また、自分の経験にのみ固執する人は、「そこで雪崩が起きたことがない」と言う。著者は、この二つの言葉を禁句にすべきだと主張し、もっと雪を科学的に理解することが必要だと主張する。

日本の一部地域では、最近の豪雪により雪崩の危険性も指摘されていますが、くれぐれも注意してください。


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