2012.02.29

▽『勾留百二十日』――特捜部長はなぜ逮捕されたか

大坪弘道『勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか』(文藝春秋)

厚生労働省の女性官僚の冤罪事件では、取り調べに当たった検事が証拠として押収したフロッピーのデータ改竄を行ったことが発覚し、その上司にあたる検察官二人が「犯人隠避」の罪で逮捕・起訴されるという自体に至りました。

本書の著者は、その二人の検察官のうちの一人です。

本書を読んでも「特捜部長はなぜ逮捕されたか」というサブタイトルで掲げられた問いに対する答えははっきりとは得られません。

しかし、「組織の持つ非常さ」によって人生を暗転させられたエリート検察官の心情は察するにあまりあるものですね。


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