2012.03.20

▽日本の地方財閥

菊池浩之『日本の地方財閥30家 知られざる経済名門』(平凡社新書)

本書の著者はソフトウェア会社に勤務しつつ、企業集団の研究を発表する在野の研究家。これまでにも、『日本の15大財閥』、『日本の15大同族企業』などを上梓しており、本書は、その第三弾となる。

サラリーマンである著者は、「他社への直接取材を行わないことに決めている」(p.255)ことから、その叙述は、もっぱら膨大に集めた資料に立脚したものとなっている。

章立ては、「地域編」と「事業編」にわけられているが、地方財閥といえども麻生家のように総理大臣を排出したり、「キッコーマン」や「ミツカン」などの全国的に有名な商品を生み出したりとバラエティに富んでいることがわかる。

[目次]
第1部 地域編
甲州財閥(若尾家、根津家)
江州財閥(伊藤忠兵衛家、飯田家)
中京財閥(岡谷家、瀧家、神野家、森村家)
九州財閥(貝島家、麻生家、安川家)
阪神財閥(岩井家、嘉納家、辰馬家、岡崎家、川西家)

第2部 事業編
醤油(茂木家、浜口家、正田家)・酢の部(中埜家)
農林水産の部(田部家、諸戸家、本間家、中部家)
紡績・製糸の部(大原家、片倉家、坂口家)
機械工業の部(島津家、中島家、服部家)


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