2012.03.31

▽政権交代とは何だったのか?

山口二郎『政権交代とは何だったのか』(岩波新書)

政権交代とは何だったのか?

えーと(笑)。

民主党による政権交代を支持してきた著者による民主党政権への総括の書。

著者は、2010年12月に放送されたのNHKの番組で「リフォーム詐欺の片棒を担いだ詐欺師みたいで大変肩身が狭いをしている」と発言したことで物議を醸しました。

また、最近では、改革を掲げる橋下徹大阪市長に討論番組でボコボコにたたかれたことでも知られています。

さて、本書において、著者は民主党が政権をとってからのダメな点をいろいろとあげていきます。しかし、やはり、民主党という党のなりたちに問題があったと言わざるを得ません。

《民主党自身も一九九八年に現在の形になって以来、政権交代を最大の統合原理として持続してきた。……しかし、自民党政権を終わらせることが唯一の目的であるならば、民主党は総選挙で勝利し、自民党を下野させた瞬間に自らも存在理由を失うことになる。》(p.47-48)

次の総選挙では、民主党が下野するのはほとんど自明のことにようにも思われるのですが、はたして自民党が批判票の受け皿になるのか? それとも新しい政治勢力が登場するのか? おそらく後者になるんだろうと思います。


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