2012.03.17

▽中国化する日本とは?

與那覇潤『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』(文藝春秋)

本書を、すご~くおおざっぱに要約すると、中国は宋代に「科挙」という制度を導入して、身分制社会から実力性の社会に移行した。「科挙」を支えていたのは、印刷・出版技術であり、当時の中国にしか存在しなかった。

翻って、当時の日本は、宋の後を追うことはなく、身分制社会に閉じこもったままだった。著者はこれを「江戸時代化」と呼ぶ。それ以来、日本社会は、グローバルなスタンダードにあわせることなくきた。

しかし、インターネットをはじめとする情報拡散ツールの普及によって、ついに日本も、身分制社会から実力性の社会に移行するのではないか?

これが著者の言う「中国化する日本」の真意である。たぶん。


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