2012.03.09

▽マリオの履歴書――『ニンテンドー・イン・アメリカ』

ジェフ・ライアン『ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力』(林田陽子訳、早川書房)

本書の原題は、"SUPER MARIO: How Nintendo Conqurerd America"で、任天堂のゲームに登場する、あの「マリオ」の変遷を軸に、任天堂が、どのようにアメリカのゲーム市場で勝ち抜いてきたか、を時系列に紹介していくという趣向。

ただ、キャラクターとしてのマリオの紹介、ハードやソフトの技術の変遷、アメリカのゲーム市場の消長、任天堂の開発者達と、いろいろな分野に光を当てようとした結果、ややフォーカスがぼけてしまった嫌いがあって、アメリカのゲーム業界に関する基本的な知識が無い人にはわかりづらい部分があるかも知れませんね。

[目次]
序章 マリオのインサイド・ストーリー

Part 1
第1章 マリオの産声――ニンテンドー・オブ・アメリカの誕生
第2章 マリオの創造主――宮本茂と「ドンキーコング」
第3章 マリオの喧嘩――対ユニバーサル訴訟
第4章 マリオの旅立ち――1983年のビデオゲーム大恐慌

Part 2
第5章 マリオの島――日本とファミコン
第6章 マリオの陽光――「スーパーマリオブラザーズ」とNES
第7章 マリオの爆弾――「ザ・ロスト・レベルズ」
第8章 マリオのスマッシュヒット――「スーパーマリオブラザーズ3」
第9章 マリオの兄弟――NESとゲームボーイ
第10章 マリオのライバル――セガを救ったハリネズミ

Part 3
第11章 マリオの対決――ソニック VS. マリオ
第12章 マリオの銀河――スピンオフの嵐
第13章 マリオのクレヨン――「マリオペイント」
第14章 マリオのアドバンス――ソニーとの短い蜜月
第15章 マリオのカート(リッジ)――バーチャルボーイと3Dの夜明け

Part 4
第16章 マリオの世界――NINTENDO64
第17章 マリオの通信キット――64DD
第18章 マリオの大乱闘――ゲームキューブ
第19章 マリオのタイムマシン――ゲームボーイアドバンス
第20章 マリオのサーガ――@光と影

Part 5
第21章 マリオの革命――ニンテンドーDS
第22章 マリオのプリンセス――Wii
第23章 マリオのパーティ――3DS、あるいは任天堂の歴史における3日間
第24章 マリオの伝説――任天堂の未来

あとがき
参考文献


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