2012.04.10

▽E=mc2――世界一有名な方程式の「伝記」

ディヴィッド・ボダニス『E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」』(伊藤文英、高橋知子、吉田三知世訳、早川書房)

《マンハッタン計画に関与したわけではないが、E=mc2によって広島と長崎が広大な死の荒野に変わったのは事実だ。「ドイツには原爆がつくれないとわかっていたら……」と、アインシュタインは長年の秘書に語ったことがある。「けっしてあんなことには手を貸さなかった。指一本さえも貸さなかったのに」》(p.240)

本書は、「世界一有名な方程式」であるE=mc2の誕生から、それがもたらしたものまでを追った、方程式の「伝記」である。

E(エネルギー)は、m(質量)とc(速度)の二乗をかけた値に等しいことを示すこの方程式は、アインシュタインによって1905年に発表された。

そして、この方程式の意味するところは、核分裂を利用して膨大なエネルギーを取り出すことができること、であった――。


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